今日は雨模様、なんだか雨も久々の気がしますが、この前の台風が来た時は週末で、家にひきこもっていたからかな?
先週の通勤途中、思わずパチリと撮ってしまいました、青空に映える彼岸花。
あれほど暑かったのに、もう今週は秋を通り越して肌寒い気候、季節は着実に巡っているんですねぇ。
さて、そんなとある日、ちょいと早く上がれたもんで(実際はお地蔵さんで使い物にならなかったので、定時で失礼させていただきました(^^;))、訪れたのは京成曳舟駅。
歩くこと五分少々、路地裏に今日も赤い提灯が灯っているこちらは丸福酒場さん。
使い勝手のいいこちらですが、最近はそもそも飲む頻度も減っているので、一月ぶりくらいのお邪魔かなー。
10席足らずのカウンターには、小学生くらいの子連れのお父さんと、ご常連のおじさんのお二方が、それぞれ端に腰かけています。
ではでは、真ん中あたりに腰かけて、タイミングを見て「ボールをお願いします」。マスター、「はい、ハイボール」と、いつものやり取りですねぇ。
琥珀色のこの液体、すっきりと爽やかな飲み口で、界隈のボールでも飲みやすさ満点。しかもこれで250円。んー、仕事終わりに嬉しい一杯です。
さて、おつまみはどうしましょうかね…っと、まずは今日の日替わりメニューを見てみましょうね。
ジーッと見て、にゅ?
にゅにゅっ!?と思わず二度見して再確認。
お、ある…あるよ、ありますよね!?
あたしの見間違いじゃないよね?
ほら、もちょっと寄ってみましょうか。
ね、ありましたよ、あの都市伝説メニューが(笑)。
いやー、まさかフラリと立ち寄った丸福さんで、このメニューに出会えるなんて、覗いてみるもんですねぇ。
そんなわけで、当然そのメニューをオーダーですよ~。
で、製作過程を楽しみながら待つことしばし、出てまいりましたよ、出てまいりましたよ、幻のメニュー。
それが、こちら、いかのチヂミさんでございます。
小葱の浮いたタレが添えられて出てまいりましたよ~。
写真で伝わりますかねぇ、このボリューム感。
つくるの見てるとわかるんですけど、これを作るフライパンが普通のフライパンより一回り大きいのですよ。
で、切り分けるために持ち上げたら、なんとマスターの顔より大きい、たっぷり16ピースでございます。
ちょいと寄ってみましょうか、んー、まさに山、チヂミの富士山や~←ありがち(苦笑)。
こちら、何が幻で、なにが都市伝説かと言いますと、ことのおこりは川崎のゲリラ王ノブさんの城東ゲリラ大作戦。
このイカチヂミを楽しみにお邪魔したのに、振られて茫然としてたという故事がございまして…ところがこの時から、関係者が行くたびメニューにない。実はあたしも二回位振られておりました。
で、ymppさん曰く、「既に都市伝説化してますね」と。
幻うんぬん以前に、実はあたくし、こちらのメニュー初食なんですよー。
だからこそ一層食べたかったのもあったんですけどね。
添えられたタレにつけてチヂミリフトー…って、まだタレにひたってますけど(^-^;
一口いただきますと、フワッと柔らかく甘味を感じる生地。端はカリッとしてますが、先日いただいたコーナーアオトのチヂミがクリスプ感が前面に出ているとすれば、こちらは柔らかさが信条ですね。
細切りにされたニラ、ネギ、ニンジンの食感が生地の柔らかさとの対比で面白い。イカのうまみを引き立てるのは、ポン酢かな、酸味のあるこのタレがまた食欲増進剤ですねぇ。
まずは生地自体が美味しいからそのままでもいけちゃいますし、こりゃ流行るわけだよ、定番メニューにならないかなぁ。
美味しいチヂミを堪能しつつ、軽い口当たりにパクパク行けちゃいますけど、先程申し上げたとおり、一人で食べるにはなかなかボリューム感がありますよ。
でも、もう一品くらい食べないと千円行かないよねーと、定番メニューの短冊も眺めてましたら、酒場に似つかわしくないこんな短冊も。ガムってなに(笑)?
あたしの後においでになった、隣に座るおじさんコンビのメニューが次々出てきますけど、餃子を見てビックリ。
実は最初の方が餃子を食べてらっしゃってものすごく美味しそうだったんで、これで〆ようかと思ってたんですが、なんと七個付けで出てきました。これで300円って、本当価格破壊だなぁ。
いやぁ、あぶねぇあぶねぇ、知らずに頼んでたらおなかが膨れるところでしたよ。
ま、まずはボールのお代わりをいただきながら、コンビの様子を見てますと片方の方はお初なんですかね。唐揚げを見て一言「デカいな」。「デカいだけじゃなくて、柔らかいのがこちらの唐揚げの真骨頂ですよー」とはさすがに話しかけませんでしたけどね。
お、食べて「デカいだけじゃない」と、ご自分でお気づきになられましたねぇ。
なんてやってますと、反対の常連さんのオーダーしたメニューが実に美味しそう。〆にはこれですな、真似しちゃおっと。マスター、ささみのパン粉焼きをお願いします。
で、調理過程を見ておりますと、フライヤーの油でフライパンを洗うっていうマスターの豪快ぶり(笑)。
冷蔵庫から取り出した、塩麹に漬けてあるのかな、下味のついた大ぶりなささみが二枚。パン粉をまぶしてカリッと焼き上げられています。
そしてご登場したのがこちら、木の葉?手のひら?ともかく大迫力の一皿です。
一口いただきますと、あ、パン粉のカリッとした食感の向こうに、ささみのやわらかさがすごくやさしい。口にふわりと広がるいい香りは、麹なのかな、ニンニクの風味も感じて食欲進みますねー。
これ、でも軽い感じで、サクサク食べられちゃいますねー。本気で一人で五枚くらいは行けそうな感じがしますよ。
これ、おなかにもたまらないし、正解!
ペロリと平らげると、お皿の下には「春の海、ひねもすのたり のたりかな」と与謝蕪村の句が出てきます。
んー、マスター文学の造詣も深いのかしら。あたしなんぞはたまにしかいかないので、基本寡黙な方という印象なんですが、常連さんとはおしゃべりされてまして、謎深いんですよねー。
いつかは仲良くなりたいなぁ~。それにはもっと通わなきゃですね。
と、向こうの親子さんがお会計されてますよ。
小学生のお子さんは同伴オッケーなんですな、いけるかな、ヘムちゃん(笑)?
さて、あたしも便乗してお会計をお願いしまーす。
お会計は1150円…なら、気になっていた50円のガムもお願いして1200円にしましょうか。
と、キシリトールの普通のガム、これコンビニだと120円するんですけど!?
こんなとこでも価格破壊ですかー(笑)。
「(ガムの短冊が)気になってはいたんですよ」というと、「たくさんもらったんですよ」とはにかむマスター。前の月見うどんの時もそうでしたけど、笑顔がかわいらしいです。
やはり笑顔はいいですね。んー、ますます馴染みになりたくなりました~。
今日は幻の一品から、意外なガムのおみやげまで、本当にご馳走様でした。またお邪魔しまーす♪
丸福酒場 日曜定休 17:00~23:00頃