ある日、急遽時間の出来た夜。駅までの帰り道、自然と足も速まります。
さて、どこに足を伸ばそうかと思いついたのが、最近ご無沙汰の三鷹某所。
東西線から総武線を乗り継いで、東京西郊の大都市にたどり着きます。
北口に降りていそいそ歩くと、おもちゃみたいな看板に灯が…灯ってない(T-T) 御挨拶したかったんだけどなぁ。ついでにやかんのホッピーで、絶品ポテサラを味わいたかったんだけどなぁ。
しかし、ここでめげてはいられない、次なる手は住宅街のあそこです…と、吉祥寺方面に足を運びますと、途中からパラパラと雨が落ち始めます。
またまた足を早めて、本当に普通の住宅のただ中にある看板に灯りが…ついてない(T-T)。いやいやお店には灯りがついています、節電営業です。と、遠目にも店内満席なのがありありとわかりまして、あーあ。駅まで戻る帰り道もしのつく雨が涙雨になっちゃいましたねぇ。
残念ながら僕の三鷹の引き出しはこの二つだけ。今日はしばらくぶりの外飲みということもあって、新しいお店に行くよりも知り合いのお店で一献傾けたい気分。
三鷹をうろつくよりも、戻って考えましょ。とりあえず、乗り換えで運賃かから
ない中野の酒場街をさまよいます。
先日、お邪魔したふくちゃん、かつおのタタキが200円だったかな、絶品だけど、
野外テラスのような店内では常連さんとご主人が談笑中。新参者が雰囲気を壊す
のは避けたいところ。
中野で一番なじんでるあちらのお店は今日も混んでるだろうし、それでは、これ
また先日しばらくぶりにお邪魔したパニパニを覗きましょうかってなんだかえらい
人だかり。日頃から賑わいはあるけど、行列までしてるのは見たことないぞ???
と前を通りかかって店内を見てわかりました。5周年のお祝いだったんですね。
立ち飲み客が店内に入りきれず、道の上でもお祝をしている模様です。
なるほど今日は振られる日なんですかねぇ…と、ふと反対側のお店を見ますと、
あ、席が三つ空いてる。
そう、親分や熊ちゃん、浜田さん達と親交を深めた、中野であたしが一番存じてるお店、こちら石松さんでございます。いつも席が一杯だったり、たまに出かけた時に限って都合が合わずお店がしまってたりして、なかなかお邪魔できませんでした。
今日はいいタイミング、振られ三昧もここに案内してもらうための前振りだったのよ、たぶん。
てなわけで、ご無沙汰です~とお邪魔しますと、焼き台には助手の方が、「あ、どうも」と席を案内してくれます。あらマスターおやすみかしらと席に腰をかけますと、お隣にいらしたのは白いお髭もダンディなロッシさん。
酒友熊ちゃんにつないでいただいた御縁で、こちら石松さんだったり、熊ちゃんの
ご実家のヤマニなどでご一緒させていただいております。本当にしばらくぶりです
~と御挨拶。
正面のテレビから流れるニュースを肴に、地震のことやら最近のことなどお話を
しておりますと、2階からトントンとマスターが下りてらっしゃいます。
目が合うと、「しばらく~」とお声掛け、嬉しいですねぇ。特に人恋しかった
こんな夜は。
すぐにボトルを探しにもと来た階段をトントンと。いや、マスター、数か月ぶりのお邪魔で、もうボトル流れてると思うんですけど。「ん~?」と振り返ったマスターが手にしていたのは、あ、祝ボトル。あったんだ~。これまた嬉しい再会ですねぇ。
「申し訳ないですねぇ」と言いますと、マスターが「昨日掃除したから、誰のボトルがどこにあるか、大体わかってるの」とてれ笑い。ありがたいことです。
今日のお通しは、お、枝豆だ。普段は耳の酢味噌やハツやレバなど、もつ焼き屋さんらしくもつ系のお通しが多いんですが、今日は珍しいですねぇ。これまた「安かったから」とはにかむマスター。
一口いただきますと、塩気が絶妙で、豆の甘味が引き出されて美味しいですねぇ。
白ホッピーが進む味付けですよぉ。家で枝豆茹でても、なんだかぼやけた味になって食指が動かないことが多々あります。豆自体が美味しくないのもあるでしょうし、やっぱり度胸を持って塩を振らないといけませんな。
お隣のロッシさんのところに、ハツでしたか焼き物がやってきます。次に入ってる焼き物に便乗しようかなと、マスターに「次、何入ってますか?」と聞いてみると、「なんでも」とのお答。
注文が入ってから、もつをブロックから切り出して串を打つ石松では、他のお客さんの注文と合わせて、お願いするのが早く絶品のもつ焼きにありつける早道なんです。ちょうど注文が一段落したタイ
ミングですかねぇ。では、遠慮なくテッポウとカシラをお願いします。
もつを切り分けるマスターやロッシさんとのお話は、自然、共通の知人、熊ちゃ
んの動静が話題になります。
あたしは幸い、熊ちゃんの良く行かれるお店でたまにご一緒させていただいてい
ますが、しばらく中野はご無沙汰のようで、お二人も元気かどうかを気にされて
いました。
熊ちゃんの物静かな中にも乱れず、いろいろな話題にも乗ってくれるという、
愛されるキャラクター、見習いたいものですねぇ。
と、焼きあがってきましたよ、まずはテッポウ。クニュとした食感、染みだす脂、
そしてマスターの手になる絶妙な塩加減。これはホッピーが進むずら~。今日は残った祝ボトルを空にしますけんね…といっても、底から3cmくらい、中三つくらいの量ですが。
続いての焼きあがりはカシラちゃん。これまた肉肉しい味わいがたまりません。
ふと目にとまったカウンターの辛味噌。これ着けたら、きっと合うんじゃないかなとぺたり塗り込みますとこれが大ビンゴ。ニンニクがかすかに効いたピリ辛の味付けは特に赤系のモツに合いますねぇ。
テレビのニュースでは花火大会の映像が流れています。
今年は軒並み花火大会が中止されていますからね。中止しなくてもねぇ、なんて話ながら東京西部にお住まいのロッシさん、一番近いのは昭和記念公園なんだそうですが、お勧めは相模湖の花火なんですって。すり鉢状の地形で打ちあがる花火の音がまたいいそうです。いいお話聞けましたねぇ。
さてさて、お隣の方の頼んでいたタンハツの組み合わせが、両方ジューシィで美味しそう。タレものも行きたいから、どっちかだなぁ。あの味噌もう一回、食べたいから…う~ん、ちょいと悩んで、ちれタレとハツ塩、お願いしま~す。
ここでロッシさん、時間切れ。今日のお会計は800円。ん~、石松価格(笑)。
またご一緒しましょうとお約束しまして、久方ぶりの邂逅はお開き。たまたま
知り合いに会うのはやっぱり楽しいですねぇ。
三杯目の中を注いだところで、ホッピーの瓶もキンミヤのボトルも空になりました。ラストスパートですよ~と焼きあがったプリプリのもつ焼き二本。
さっぱりしたタレと、血の馨りなんでしょうか脾臓独特の味わいが引立てあって、これまたお酒が進みます。ついでプリプリのハツに辛味噌をちょいとつけると、肉汁+ニンニク香+辛味てのは鉄板の方程式ですなぁ。グイグイいっちゃいます。
さて、ものを平らげたところで、そろそろ帰り路に着くとしましょう。
「今日は串何本?」とマスター、四本ですとお答えすると、一時間ほどの滞在でお会計は、ロッシさんと同じく800円でした。
やっぱりくつろげるお店というのはいいですねぇ。贅沢な串焼きと贅沢な時間、マスター、ロッシさんはじめお客さん皆さん、ありがとうございました。
石松 18:00頃~マスターの頑張り次第 基本は日曜定休