川面で夜空を見上げたら…‐葛飾納涼花火大会(柴又河川敷) | 丁稚烏龍帳

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today,detch stood live on the earth,too…

 ニャンコである。

 毎年7月27日、葛飾柴又の空に大輪の花が咲く。葛飾納涼花火大会だニャ。江戸川河川敷にうちあがる花火は、河川敷という見物会場の広大さから、ごく近い距離間で花火を体感できる。葛飾、荒川、江戸川と東京東部の三大花火大会と言えよう。中でもこの葛飾の花火大会は、丁稚宅からのアクセスも良く、毎年お邪魔しておる次第だニャ。

丁稚飲酒帳-五番ホームの罠  「先生~、早く行かないとお待たせしてるでゲスよ~」。お前が、倉井やら青砥のリブレやらでつまむものの物色に時間かけとるからだろう。「それだけじゃないでゲスよ、京成の改札出るのに時間かかったからでゲス」。そう、日暮里・成田空港間を最短36分で結ぶ、スカイアクセスの開通に伴い、ホーム変更のあった金町線。今まで下り線ホームから発着していたのを二階に持ち上げて、専用ホームが新造されたわけだが、この日の渋滞は予想以上。金町線のホームから延々、通常の改札まで花火行列が並んでいる始末だニャ。例年丁稚は電車を待つのが苦で、高砂駅から歩いて通っているわけだが、行列が改札を封鎖してしまっていて、なかなか出られなかったとはまさに新ホームの罠だニャ。



 「うげ~、荷物が肩に食い込むでゲス~、でも打ち上げまでもうすぐでゲス~、早く飲みたいでゲス~」。その辺の飲み助根性だけは立派だニャ、建設的な方向に行かないのが璧に瑕だが。どうでもいいが、この時間から飲む場所が取れるのかニャア?

 「フフフ、今年は秘策ありでゲスよ…」いやらしい笑みだな。「せめて意味深な笑み位の表現にしてほしいでゲス」。いずれ改札をすり抜け、重い荷物を背負いながら小走りすれば、汗が滝のようにあふれだす。会場となる河川敷に着いたのは七時を回るところ。正面階段が封鎖され、下流域から上流域に歩く丁稚の視線の先は看板か。H看板の所まで来ると、手を挙げてくれる御仁が一人。おお、伊勢元の常連、N川さんではないか。


丁稚飲酒帳-オープニング! 「今年はとある日のカウンターで花火の話になったのをきっかけに、ご一緒する運びになったでゲスよ。」「昨日から取ってるからね、見ごたえあると思うよ」と笑うN川さん、今日も四時過ぎから河原の風情を楽しんでいるとのこと。

ほどなく奥様もお戻りになり、丁稚も途中の酒屋で買ってきたサードビアで乾杯ニャ。「ふへ~、染みるでゲスねぇ」。




丁稚飲酒帳-大輪の花 向井の矢切り側にも結構人が詰めている様子などを見ながら、先ほどの高砂駅の話などをしていると空が青みを増してきた。日が落ちてきたようだニャ。時刻は7時20分、区長の手短な挨拶の後、いよいよ点火…川面から垂直に打ちあがる花火の大迫力。なんとこのH看板あたりは協賛席のすぐ直上、打ち上げ現場の真正面という好位置。この位置を確保してくれたN川さんたちに感謝だニャあ。


丁稚飲酒帳-夜空に乾杯 垂直花火に続いてのオープニングスターマインもまた見事。まるで光のシャワーを浴びているかのよう。会場のあちこちで嬌声、嘆声があがっている。丁稚達もしばし天空に釘付けかと思いきや、早速、持ってきた金宮とホッピーにスィッチしておるわ。まだ、青味の残る空と花火の色の対比が目に心地よいニャ。



葛飾の花火大会は、ステージを細かく分け、外国花火や恒例の寅さん縁の花火、今年は中国の旧正月を意識した笛花火など、様々な夜空の花が楽しめる。何よりも一時間に一万発を凝縮した、テンポの良さが身上である。尾籠な話だが、昔の某市のしょんべん花火とは比べるべくもない。数が少なくとも圧倒的な火力が空を彩れば、それが印象に残る。まさに花火は一瞬の芸術といったところか。




丁稚飲酒帳-川原の宴席 さてさて天空の花に対して、地上では持ち寄り酒肴の宴が開かれておるな。N川さん持参の小銭寿司の梅しそ巻きのさっぱり感、愛知屋のメンチの玉ねぎの甘味もいい。そして、この青砥のリブレの餃子がまた旨くて…「あ、先生、三個しか買ってないんでゲスから~」…おまえが我慢せぇ…「先生、目が怖い…」。



 などと舌鼓を打ちながらも、音と光の競演が繰り広げられる河川敷。この日は川風も程よく吹いて心地よい。涼しさばかりでなく、花火大会には風があることが大事だニャ。風がないと煙幕が留まって、靄の向うに花火が隠されてしまうからだ。以前、佐倉で見た無風の中での二尺玉は、音だけしか楽しめないという悲しいものだった記憶があるニャ。


丁稚飲酒帳-一瞬の美  光と音の競演、目前の見物位置、涼しい川風、おいしいつまみにうまい酒、さらには気心知れた友人とくれば、これで楽しくないはずがない。最後の連発スターマインまで、実に充実の一時間であった。来年もまた是非と再開を約してのお開き、何とも素晴らしい夏の風物詩の封切となった。ともかくも今夜はN川夫妻に大感謝だニャ。




丁稚飲酒帳-二次会の華 ちなみにこの後、N川さん常連の青砥の石松で、結構おなかに入っているのに、ジャンボコロッケやおにぎりを注文して、おまけにおみやげまで作ってもらったという事実。N川さん、大変お世話になりましたm(__)m。深酒し過ぎてごめんなさい。次の花火からはペースを考えます>誰とはなく(^^;。



葛飾納涼花火大会 7月20日過ぎの火曜日開催 柴又駅徒歩10分