ご近所とのしばらくぶりの逢瀬を切り上げて、駆け向かうは駅の反対側。
王監督の甥っ子が経営する洋食屋50BANの向かいの通りに、今日も緑の暖簾が揺れています。
墨田界隈に数多くある伊勢元の血脈の中の一つ、八広六丁目店でございます。
「こんにちは~」とお店に入りますと、あらまぁ、常日頃の満席状況を思い浮かべておりましたら、驚くほどの空席率。こんな日もあるんですねぇ。
先客熊ちゃん以外には、奥側に常連さんが四人、手前にお見受けしたことのない黒沢年雄然とした髭の人がお一人。しかも常連さん方は開店間際の皆さんですねぇ、もう六時半過ぎてますけど。日曜の伊勢元は開店から大体五時半頃でメンバーの入替えがありまして、アタシなどは六時台の人間だもので、たまにお話をさせていただく皆さんも後発組の方々。今日の皆さん方はお見受けしたことはあれど、あまりお話をしたことはありません。それはそれで、たまに五時頃にうかがうと、アウェー感があって、またそれも面白いんですけどね。どの時間帯でもマスターが適当にいじってくれますし、早い時間帯のお客さんも、伊勢元客の常として人懐こいというかお話
にも乗ってくれますしね。
さてさて、「遅くなりました~」というとマスター「結構早いじゃない」と早速の切り替えし。「ハイボールでいいの?」、はい、もちろん!
程なく運ばれてきた薄く色づいたタンブラに、ドリンクニッポンの炭酸を注ぎますと、変わらずの強炭酸。乾杯していただくに、伊勢元のボールもまた旨い。丸の香り豊かな飲み口に対して、伊勢元のそれは爽やかな後味に身上があるやに感じます。どちらも何杯もいける…行きたくなるハイボールですね。
さらにお通しには目にも爽やかな赤紫に縁取られた大根の酢漬け。甘酸っぱい味わいもそうですが、その赤紫と白の対比が絶妙、目で食べさせる一品ですねぇ。
奥の皆さん、歴史好きのようで史跡巡りの旅行の話で盛り上がっています。そんな会話をBGMに熊さんと二人、来月に控えた演奏会やら最近の出来事…昨日は二日酔いで寝てましたとかネ(汗)…について、ポツリポツリと語りながらボールのグラスを傾ける。…常連さん同士の会話が渦を巻くような、常の伊勢元の喧騒が嘘のような日曜の夕暮れ時。たまにはこんな伊勢元もありですね。マスター、いわしの刺身ください。
いつもはてんやわんやの調理台も、心なしか今日は落ち着いて見えますね。大振りのいわし一尾を綺麗に捌いたお刺身が届きます。ショウガを少し乗せて口に運ぶと、いわしの脂がトロリと口の中で広がるよう。青魚の脂って、何でこんなに美味しいんですかねぇ…。それにしても、これで250円でいいんでしょうか~。
そうこうしてますと、だんだんと先客さんが引けて、しょうちゃんご夫妻にNさんご夫妻と、いつものメンバーが遅ればせながらに入ってこられます。大相撲のニュースを見ながら、しょうちゃんの塩辛声に耳を傾けていると、白鵬が三場所連続優勝すると史上初なんですって。千代の富士の連勝の時も四場所をかけてだったとのこと。大入り御礼は85%以上の入りで出るだとか博識ですねぇ…だんだんいつものペースになってきましたよ。かしましツインズがおいででない分、だいぶ静かですが(^^;…こりゃ、もうちょいと腰を落ち着けないとね。マスター、しいたけ焼きください。それとボールもね。
焼きあがってきたしいたけは、肉厚の八つの傘に軸の串焼きも添えて。ちらりと傘の裏に醤油を差していただきますと、ふわっとしいたけの香りが鼻に抜けて、なんとも美味しいですねぇ。なによりこのボリューム感がありがたい。ちなみにこれも250円(笑)。
しいたけをいただきながらも、楽しいお話は続いてます。しょうちゃん家の水槽の様子…って、ご夫妻、観賞魚育てるのお好きなんですね。Nさん夫妻と直前に控えた葛飾花火大会の打合せをしたりして、さてボールも空いたところでお勘定をお願いしましょうか。
すると、しょうちゃん「なんだいちょいと早いね、どこか行くんだね、顔に書いてあるよ」…ってドキッ。いやいや、熊ちゃんも仕事明けですしね。「ちゃんと食うもの食ってるのか?若いったって、体を大事にしないとな」と、このさり気ない心遣いが嬉しいなあ。「今日行ってもいいけど、早く帰んなきゃだめだよ」ってお見通しですかぁ。最後はやっぱり温かい、いつもの伊勢元酒場でした。静かにゆっくりもいいけど、わいわいがやがやもやっぱり楽しい伊勢元。今日お会いしなかったH見さんやA山さん、工場の皆さんなど、またお会いしにうかがいますね。
マスター、みなさん楽しかったです。どうもご馳走様でした。