10月13日(土)
ゆめをたぐればほろほろと はなもほころぶかぐやひめ 人の情けのしあわせよ そっとはこんだかさじぞう…びぇ~ん、なんて沁みる詞だろう。さすが、家政婦は見ちゃっただけのことはあるよ、悦ちゃん!
そういうことで、どういうことで?…最近、気温の低下が著しいなか、つい一日布団の中で過ごしちゃったりなんかして。これではいかんと、日もとっぷりと暮れてからお散歩です。今日の目的地は西小岩。
実は、通勤費節減のため、定期券通勤を一月ほどしておりまして、その際、国府台から立石まで何回か走って帰っていたわけですよ。14号から小岩二郎の行列を眺めて、奥戸街道から立石に至るってコースですね。その途中にちょっと気になるお店がありまして、ある日ネットを見てたらそのお店が某サイトで紹介されてるじゃないですか!その画がまたうまそうな様子なんだなぁ~ということで、水~金と酒漬けの週末はお酒を抜こうと、食事に出かけたわけであります。
難点は青砥からだと約3kmあることでして、空きっ腹を抱えながら歩くこと40分ほどでしょうか、中川、新中川と二つの橋と環七を越えて、やってきました小岩の地。目指すお店はこちらでございます、レストラン喫茶タクト~!ね、雰囲気あるでしょ?
革張りのソファにレースのかかった低めのテーブル…昔ながらの喫茶店という感じですねぇ。店内は広く左右を見渡しただけで30人は入るでしょうが、これが満席。あちゃーと思ってレジ奥の厨房の方に目をやると、厨房左手にも更に小部屋があるようで。奥にどうぞ~の声に従って進んでいくと、こちらにも四卓15席ほどの席がありますね。これも三卓まで埋まり、人気の程が伺えます。
残された最後の席は、懐かしや昭和レトロ、ゲーム機テーブルです。さすがにインベーダー喫茶には入ったことありませんが、昔の喫茶店、こんな感じでしたよね。
さて、メニューをと見ればこれが表裏六枚にわたる大冊。しかも定食ページはぎっしり。ん~、どれも美味しそうだけど、当店おすすめメニューのチーズハンバーグ定食(950円)と、ビーフシチュー定食(880円)行ってみましょうか。
厨房の様子は覗けませんが、フライパンのジャーっという炒め音が耳に快いですね。これだけの数の注文を、ご亭主一人が捌いているようです。さて、もともとが喫茶店、ゆったり構えでお待ちしますか…入り口左脇のマンガ棚から美味しんぼを持ってきて、と。五、六話読み終えた頃でしょうか、隣の席にハンバーグ定食が運ばれてきます。お、ハンバーグでかっ!しかも、ごはんがマンガ盛りだぁ。うむぅ、否が応でも食欲が刺激されますぞ。
さらに待つことしばし、もう一人のナポリタンもボリューム満点。うーん、次は僕らのオーダーかなぁ。
と、やってまいりました、チーズハンバーグ定食~。うぉ、目の前にするとハンバーグの大きさがスゴいですねぇ。たっぷり手のひら以上はありますよ。しまった、某オフ会を真似てメジャー持ってくればよかった(笑)。
しかも、ごはんがまんが日本昔ばなしを地で行く、まんが盛り!!普通盛りのオーダーであることに要注意。これ、大盛りなんてまかり間違って言ってしまったら…あわあわ、ガクガクぶるぶる(((゚д゚)))。これに味噌汁、漬物、味付けのりがついて、〆て950円はお徳でしょう~。
ハンバーグの上に載ったチーズが、とろけだしソースと混ざっていい感じになってまいりました。食べ時は今や~ということで、箸を入れると中から肉汁がじゅわー。おおっ、あわのすのメンチカツのようだ~。断面を見ると玉ねぎもたっぷりですねぇと、パクリと一口。肉汁の甘味が広がって、うま~、ごはん~!!トマトベースのソースと肉汁が交じり合って、唾液が分泌されてまいります。やっぱり肉汁はごはんを進ませる最高の調味料ですねぇ。
ハンバーグの下にはたっぷりナポリタン、にんじんにポテトフライと、付け合わせだけで十分、一品料理ッスよ。中でもドミソースに絡めたポテトフライが旨い!
ごはんが釜底だったのか、少しべた付いていたのが残念でしたが…もしかして、マンガ盛り+しゃもじでペッタンペッタン押し付けてたりして…いや、怖い想像はやめておこう。それでもごはんはごはん、ハンバーグにベストマッチで食が進みます。ワシワシ半分ほど食べ進めたところで、ビーフシチューのご到着。
m蔵さんにはマンガ盛りはきついということで、お母さんにご飯減らしてくださいとお願いしましたら、減ってきましたよ、確かに。摺り切り一杯にね(笑)。丼擦り切り一杯って、ごはん少な目の量か?
シチューはこれまた楕円形の深鉢に入って、たっぷりの量。じゃがいも、にんじん、さやエンドウと野菜がゴロッ、直径5cmほどの肉がまたまたごろっと四欠け。むー、先ほどのおすそ分け分、一口スープからいただくと、さやエンドウのかな…m蔵さん曰くじゃがいもということですが、少し野菜由来のえぐみを感じますが、濃厚なドミソースの味わい。これもごはんにかけたら美味しいだろうなぁ…って、実際にやったよ、美味しかったよ(笑)。そして、お肉が柔らかい。アブラスキーのあたしにはもう少し脂身然とした方がありがたいのですが、ほろりと崩れる肉の繊維はかみ締めると肉の旨味が口の中でソースと一体になり、かみ締めるほどにご飯が必要になる有様(笑)。結局、m蔵さんのごはんから食べきれない分をおすそ分けいただきまして、これなら大盛りいけるかなぁ…いや、無理はすまい。
近場の洋食屋さん、いくつか回っております。青砥のやまぐちさん、お花茶屋のホープ、それぞれの店にそれぞれの店の味があり、特徴があります。あくまで個人的な感想と聞いていただければと思いますが、タクトについて、シチューの完成度はホープのそれに及びませんが、ことハンバーグについて言えば、やまぐちさんのそれはふわふわと柔らかいお肉に対しソースが強め、かたや、ホープのそれは肉自体の旨味、歯ごたえを楽しむ風情であり、肉汁を食べさせるハンバーグの旨さという意味で、僕はタクトのハンバーグ好きだなぁ。新小岩くにのソースの旨味でガシガシ食べちゃう爆弾ハンバーグ並みにごはん平らげてしまいますね、こりゃ。次は立石ヒロか、高砂ヨシイでハンバーグチェックじゃあ~。
いやぁ、しかし満腹満足。立石まで腹ごなしに歩いて帰っても、まだ幸せ感は持続中。体重計の目盛りが怖いけど、いつか食べたいまんが盛り。まーんがの盛り、もり~♪