口解けは淡雪のように -丸鍵水産(赤羽) | 丁稚烏龍帳

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today,detch stood live on the earth,too…


赤羽一番街 連休後半初日でごわす。
28日にボスのお誕生会があった際、あるスジから連休後半は赤羽米山は営業しているという情報が入りました。ありがたや、酒場ネットワーク。米山も久しくお邪魔していないし、これは行くしかないね!

池袋でサンシャインに上って我が家を探すという馬鹿企画を経て…みつかりませんでした(笑)…赤羽にたどり着いたのは午後五時過ぎ。

米山は六時過ぎ開店なんですが、それまでどこで過ごすかというと、当然赤羽一番街~。
立飲みいこいも考えたんですけど、今日ははんぺん大好きm蔵さんと御一緒ですので、是非この店へと思った次第。
原色系の提灯のさがるテント居酒屋とか、昭和なごりの金物屋やブティックなどが並ぶアーケードの奥の奥。途中の古本屋さんに散達の結構古めのバックナンバーがある~とひっかかりながら、たどり着いた先は、おでんの種物屋さん。
赤羽にその名も高き丸鍵水産でございます。



おでん鍋 丸鍵カウンター

こちら、正面はおでんの種物屋さんなんですが、角をまがると、ふつふつと煮込まれているおでん鍋を前に、缶ビールやワンカップを引っ掛けるお父さん方がぎっしりの立飲み処になっているのです。
カウンターに立っておでんを物色していると、常連さんが奥のお母さんに「○○ちゃん、お客さんだよ」と声をかけてくれます。んー、下町商店街テイストですねぇ。

おでん盛り さてオーダーは、目的物のはんぺんとじゃがいも、つみれにすじはありますか?以前に昼酒にお邪魔した折、残念ながらすじはまだ仕込み中で食べられなかった評判メニューなのです。
スタミナとかちくわとか、他の練り物も行きたかったのですが、このあとに米山が控えていることもあって、ぐっと我慢の子でありました。飲み物は端麗にしましょうかね。
しめて850円…安っ(笑)…を手渡して、おしるたっぷりのおでん皿と缶ビールを受け取ります。


カウンターは混み合いそうだから、テーブルの方に移動しましょうかね。六人も立てばぎっしりのカウンターと、十人くらいで囲めるテーブルが右と左に二脚ずつあつらえてあるのです。
プルタブを起こして乾杯~。缶ビールでも一口目は美味しいですねぇ。まずはじゃがいもから一口、ほっくりとした芋の甘味と、中までしみこんだおでんの出汁がよく合います。ずしっとおなかに来るボリューム感もありがたいですね。
続いては、お母さんが七味を振ってくれたすじをいただきましょうか。とろとろですね~。口の中に入れるとほどけるようです。ゼラチンが舌にまとわる感じがまたいいですね。
つくねは硬いかなと思っていたら、これもほどけるよう。小ぶりだけれど、魚の旨味がぎっしりです。ん~、缶ビールがガンガン進んじゃうよ。



すじ さて、最後にメインディッシュ、行ってみましょうか~!
内閣総理大臣賞だかなんだかをいただいた丸鍵の数あるおでん種の中でも、看板商品です。
これがまた本当に美味しいんです。なにがいいってまずはその舌触り、きめの細かいこと絹の如しです。
そして、口の中で淡雪のように消えていく、口解けの良さ。これは丁稚的には、本当に日本一の解けかただと思うんですよね。味わいの方も、白身魚の甘さが出汁の旨味とマッチして上品なお菓子のようです。
m蔵さんもほくほく顔、美味しいもの食べられてよかったですね。


この辛子がまたいいんだよね、ツーンと鼻に抜ける辛味がたまらない。最後に残ったお汁に辛子を溶きこんでと。一気にあおって、ぷはー、ごちそう様!
勢いがついたところで、さっきの散達買いに行くぞ~。