島、ワープだ! -初恋屋(田端) | 丁稚烏龍帳

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today,detch stood live on the earth,too…

ホイル焼き外観
 島といえば、島大輔。ツッパることが男のたったひとつの勲章と歌い上げた、今では一大コメディアン、かつては超獣戦隊の一俳優…ではなくて、それは山鳥だっちゅうねん。島大介ね、あの緑色の人ですよ、往年の宇宙戦艦ヤマトフリークの皆さん。え、ヤマト知らない?そうでしょうねぇ、調べたら完結編から26年も経ってるのね。ともかく、ワープといえば島さんなの(断定)

 ワープ理論が現実になる日は来るんでしょうか。宇宙を四次元的に折り紙したり、進行方向の空間を圧縮する分、後背の空間を超膨張させたり、いろんな手をつくして時間と空間を飛び越える交通手段ですが、本当にあったらいいなと思いますよね。ふと掲示板を見るとおいしそうな絵が載っていて、僕もカウンターに座っていた~い、でも現実は千葉の片田舎~(T-T)というときとか。だって、都内まで一時間かかるんですもの(苦笑)ゲソホイル内観
 さて、月曜日。月曜日と言えば田端でしょう。本日はご友人の卑弥呼さんのお誕生日。お祝い会をささやかに開こうというシェフにお誘いいただいきました。会場は主役のご希望を踏まえて田端初恋屋さん。僕自身もご無沙汰だから楽しみ楽しみ。

 時間ちょっと前に着いたら、店内は満席満タン。予約の電話は入れておいたから、それまででもというお客さんも入っているんですね。ネクタイ族が楽しそうに杯を交わしています。さすがは下町の社交場。

 様子を見ていると、定刻に親分ご登場。じゃ、入りますかとおかみさんに顔を出したら、予想通りに予約席につかれていたお客さんと入れ替わりに、店内に入れていただきます。最初は二人で乾杯の予行演習を。

 僕自身の近況、遅れてしまった親分へのご挨拶、おっとこ前Hさんやらとかげさんやら最近の知り合いの話などなど、ビールをはさんでつもる話を交わしていると、少し赤い顔のシェフがご登場、池袋でホッピーをやっつけてきたそうです。では、主役は少し遅れるそうですから、何品かいれますかねぇ。

 お刺身はあとで盛りあわせてもらうとして、まずはホイル焼きをもらいましょうか、時節もので牡蠣と茸のホイル焼きなんておいしそうじゃないですか。げその方ももらいましょうかね。それに、ここに来たらと親分と目配せ。やっぱりまぐろのかま焼きでしょう~。ちなみにかま「煮」もありますよ。定番かま焼


 出てきたお魚型の鉄板の上にしっかりつつまれたホイルちゃん。固形燃料に火をつけて、としているうちに美女ご登場~。本日の主役、卑弥呼さんです。迷わずにようこそと、シェフと僕のメール案内をあわせてたどり着けたそうです。キーワードは「大きなスロープ」です、初めての方は大きなスロープを目印に探してみてください~。

 ということで、改めまして乾杯!おめでとうございます!ワインとカステラというアンバランスなプレゼントでしたが…事前の打ち合わせしなかったので(苦笑)…喜んでいただけたようで何よりです。では、食べよう!飲もう!

 ちょうどホイル焼きも湯気が出て頃合のようですよ。ホイルを開くと、ふわっとごろの香りが立ち上ります。手前はげそホイルだったのね、まずは一箸。げそが柔らかくて、絡んだわたが素晴らしい!苦味は強くなく、口の中をさわやかにしてくれます。親分と二人目を交わして、ごろが濃すぎないのがいいねぇとにんまり。ではではかきの方はと、こちらは茸の香りがいいですねぇ、出汁が少し甘めなんですね。これもまたいいなぁ。


 そして、かまのご登場。当然、卑弥呼さんは目を白黒。さ、お初の方にはクイズです。これでいくらだと思いますかぁ?スーパーで買っても、500円とかするから焼き代もかかるし…としばし思案顔。でもディスカウントして600円くらい…ブブー。正解は280円なんだな、これが。本当、通っている僕らとしても信じられない価格です。しかも、脂もジューシィな身がたんまり付いているんだもの。幸せ幸せ。

 お酒は初恋屋ボトルに切り替えてと。このあと、美女もう一方らーさんがお越しになったのですが、それまでの時間で三人でボトルが空いて、さらにもう一本…思えば、これがすべての始まりだったのです。


 そんな述懐は無視して、満を持しての刺身の盛り合わせちゃん。タイミングよろしく、らーさんもご登場!角皿にぎっしりとお魚が、そして今日のごはんは、なんとさんま寿司になってるじゃあありませんか!少しだけごはんを食べて、酔いが回らないようにしてくださいね、という大将の親心。でも、もう遅かった(苦笑)…いや、さんまの甘みも味わえて、極上だったのですよ。つぶも甘くて、トロもとろけて、だから加速しちゃったっていうか…ねえ。


〆のうどん
 〆の一品はみんなが大好き稲庭うどん。つるつるの絹のようにすべらかな口当たり。かみしめれば小麦の美味しさがつけ汁の旨みと渾然となって、のど越しも最高。つるつるつるつる、いくらでも入っちゃいます。事実、春先に座敷で十人程度の小宴会をしたそのときには、みんなでむさぼりお代わりまでして、店中のうどんを食べつくしたという我々ですから(苦笑)

 いやあ、本当に満腹満足。お会計もものすごくやさしくて…ああ、ここで今日が終わっていれば! 


 ここから、もう一つの物語が始まります。いや、みなさんの予想通りですが(苦笑)…。

刺盛