in the green -trattoria il poltrone(山梨・長坂) | 丁稚烏龍帳

丁稚烏龍帳

today,detch stood live on the earth,too…

green white brus trippa 10月21日の土曜日。

去年、山梨に訪れてから一年目のその日。


 東京は生憎の曇天、京王線に乗って高尾に向かうと、着いた頃には小雨までパラつく始末。さすが雨男、エッヘン(T-T)。

 しかし、そんな心配もなんのその、力関係もはっきりと山を越える旅に天気は回復傾向、甲府盆地に入る頃には透き通るような青い空。


 高尾からはボックスシートに乗り換えて、車窓から外を見ながらプライムタイムをプハァ~ッと。これが旅よ、旅。25駅二時間半ほどかけて、到着しました長坂駅。


 ここから歩いて30分弱、駅から離れるとすぐに広がる緑の景色。途中のアップダウンが…と嘆く同行者m蔵さんを「予約まであと30分だよ~」と背中を押しつつ、緑の中を歩きます。僕にとっては食事前の軽い運動にちょうどいいくらいですけど、まあ、居酒屋散歩スキーなんで、人には強く言えませんわな(苦笑)…。


 ということで、上り坂途中のカーブを幾度か曲がった先、緑の斜面の中腹にウッドデッキがあらわれます。

 ここが目的地、トラットリア・イル・ポルトローネです。


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 お店までのもう一頑張り。

 斜面を上ると奥様がお出迎え。「お待ちしていました~」、「いつもすいませーん」なんて話をして、厨房の中にいるシェフにも一言御挨拶。

 そして、予約をお願いしたデッキに案内してもらいます。天気がよくて良かった~、一山越えればもう長野も近いこの長坂、昨日はストーブを炊かなきゃ表に出られなかったそうで。

 天候に恵まれて感謝。間違いなく、僕の日頃の行いのせいではないので(苦笑)。


 さて、席に着いて、お飲み物は…いつもワインリストを見るたび思うのです。んー、ワインわかる人ってすごい~。日本酒わかる人もすごいと思いますけどね。ひとしきり眺めて、一人でボトルは空かないだろうなぁということで、ハウスワインの白をカラフェでいただきます。


 そして、景色を眺めながら待つことしばし、ワインと定番の前菜、ブルスケッタが参ります。これを見ると、ああ、長坂に来た~って感じがします。オリーブペーストの塩気、モッツァレラのトロふわ~っとした食感が、カリッとしたおフランスパンとベストマッチ。

 続いての前菜は、たこの溺れ煮にトリッパ。どちらもやらか~い。蛸は冷製で味がしっかりと染みて、トリッパは温かくてとろけるようなハチノスの食感が心地よいですねぇ。加えてもういっちょ、これ(中央下)ドルチェじゃないんですよ。鮭と白子のゼリー寄せ。綺麗な赤色は、裏手の畑で栽培している何とか草の色素だそうで、白子がとろとろ、鮭の身の旨味が濃いと鮭好きのm蔵さん、いたくお気に入りの御様子です。

sirako spa


ここまででも結構なボリュームなんですよ。このお店のなんと言ってもすごいのは、コースそれぞれの料理がおいしくて、かつ本当にはちきれるばかりにおなか一杯に食べられることにあるんです。

さて、炭水化物党垂涎の二品が運ばれてきます。まずは貝柱のクリームパスタ、こちらの淡いカレー風味のクリームパスタは、一度食べた人は忘れられないんじゃないでしょうかね。それほどに濃厚で後をひくお味。パスタ半分ほどで、半年ほど前に導入された石窯で焼かれたピッツァが運ばれてきます。

ウォォッ、生地がパリッとしてバジルソースも効いてて、いやん思い出して今唾液が滴りますがな(^-^;。

まあ、普通の人ならここで十分でしょうが。このあと、来るんです、メインが(笑)。
pizza
お魚は鮪ほほ肉の香草パン粉焼き。…こればっかりですけど、うめ~!!!

フォークでカリッと揚がった身を割れば、なかから滴る肉汁!ご、ご、ごはん~!

お肉は鴨のもも肉のローストですか~、いやーん、鳥房を思い出すー(苦笑)。この添え物のあけびのような代物、ジャガイモなんです。ほくほくしていて、これまたうまい!

最後のデザート、パンナコッタのキャラメルソースに舌鼓を打って、本日のお食事終了とあいなりました。いや、企みとしてはせっかくの中央本線日帰り旅行なので、帰り際に中野なり野方なりに立ち寄って、キンミヤ一杯~なんて考えていたのですが、とてもそんな余力はございませんでした。翌日の午前中まで十分、満腹でしたから。いやぁ、シェフ、本当にごちそうさまでした。

お料理を堪能し終えてから、テラスでくmaguro つろぐ時間も贅沢に…。


そして、まもなく二年目の冬を迎える…。

二回目の大忘年会はどうなるのかなぁ。また、お邪魔しま~す。kamo panna