乗り越しへの系譜count down2 -ミツワ(立石) | 丁稚烏龍帳

丁稚烏龍帳

today,detch stood live on the earth,too…

と、もつ食べたあとでなんですが、もう一軒くらい行っておきますか。
まだ早い時間だし、もしかしたらアレがあるかもしれないし。ということで、宇ち多裏手
に回ります。古びた木製カウンター、焼き台からの煙の薫り、仲見世もう一店のもつ焼
きの雄、ミツワでございます。mituwa

今日も原色のおかみさんに、「席一杯かなぁ?」とお尋ねすると、年配の方が集まって
らっしゃるテーブルに相席をさせていただけます。そして、飲み物よりも先に思わず、口
をついて出た一言、「アカまだありますか?」


そう、ミツワで何が好きって、この赤身肉がたまらんのです。カシラなのかしら…カシラの
ゼラチン系の味わいではなく、純粋な肉肉しさがいいんですよね。これが、ミツワの甘め
のタレに非常によく合います。akatan

そして、ミツワのポイントはここ、「アカ、タン混ぜタレでお願いします。」一皿二本を混ぜ
られる、これは画期的です。もつの求道者、u先生に教えていただいたのですが、本当
に一人で行った時にこれは助かります。ただでも大ぶりな焼き物ですから、正直ミツワ
の場合、焼き物は一皿で十分というのがあたしの定番ですね。



それと、お、さすがに早い時間、まだ刺身がたくさんありますね。盛り合わせで一つ、
お願いします。出てきたのは、イカにカンパチ、そしてブツの盛り合わせなんですが、
イカが甘い、カンパチの脂が濃厚、そしてなによりもブツがとろけるとですよ!ほんに
ここの刺身は美味しいですねぇ。何屋なんだろうとふと疑問にも思いつつ。
そして、飲み物は当然のようにボールをいただきます。ここのは、少し辛い系でして、
さっぱり感がより強調されています。


sasi


と、机の上ばかりを紹介してきましたが、実は昨日は相席させていただいた、お三方が
素晴らしかった。皆、気さくないい呑み助という感じの方でして、初顔の僕をやわらかく
受け止めてくれます。なかでも、山形出身の通称「なりたの」さん。成田にお住まいだか
らだそうで、山形弁が染みるねぇ。雪が積もると洒落にならないんですね、やっぱり向こ
うは…しかし、25歳は言いすぎでしょう、あたしゃ三十路真っ盛りでございますって(笑)。
いいアテ、いい話、いい仲間、思わず酒杯も重なります。軽く切り上げるつもりがついつ
い三杯、思えばこれが決め手でしたね。