前夜のお酒が少し残っていまして、重い頭を引きずりながら起床は午前九時。
まぁ、三時まで呑んでたらね(笑)。
昨日のはじめましてやら、ありがとうございますやら、ひとしきりご挨拶をしている
うちに午前中は行過ぎて、一時半過ぎの電車に乗ります。目指すは池袋、本日は
黒さん発起の山手立飲紀行池袋から鶯谷編が行われるのです。
集合の三時ちょい過ぎ、階段を上がってくる黒さんと合流。どうもどうもとご挨拶も
そこそこに、路地裏に歩み入ります。一軒目はなんてとこですか?帆立屋…あ、
先週昼酒飲める所探ししてる時にひっかかったとこだ(苦笑)。
北口を出て、斜向かいの靴屋の脇の路地を入り、三街区ほど進んだ角に目的の
お店はありました。縄のれんをくぐると、意外や想像していたような伝統的酒場で
はなく、綺麗で新しいつくりのお店です。入って正面に小テーブル、右手の厨房を
囲むL字カウンターに壁際にもカウンターが据えられています。厨房が望める壁
際に席を取り、椅子に腰掛け…そう、このお店立飲みもできますし、小さな椅子が
用意されていますので、座りのみもできるのです。
さて、注文は…黒さんはレモンサワー、僕は酎ハイをいただきましょうか。おつま
み315円均一の中から、マカロニサラダとカツオ刺をお願いします。
マカロニは中々濃厚な味付けが舌に快く、下町式にソースを掛けると甘みが加わ
って更に美味しいかもしれません。お、隣のテーブルのハムかつも美味しそう…
でも、今日は長いですからね、最初からがっつり行くわけにはいかないですよね、
黒さん。なんて、昨日の思い出話やら学校のガラス300枚割られたニュースを見
ながら、商売柄賠償が大変なんスよね~みたいな話をしつつ、二人ともおかわり
をもらいます。このペースで行ったら、今日は何杯呑むんですか(笑)?
カツオ刺も小ぶりながら、厚くスライスしてあり、添えられた生姜を乗せて口に運
ぶと青魚の脂の旨みが口に広がります。
さて、では一軒目はこのあたりにしますか。TNさんも品川に着いたようですし…、
山手半周してるうちに大塚まで歩きましょう。
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外に出ると陽射しも快く、汗ばむくらいの陽気です。ぼっちらぼっちら歩きましょう。
帆立屋脇の路地を抜けて、商店街にたどり着きます。お、変わったバーですね、
表札もでてる民家なのに。東京一食堂なんてレトロモダンですねぇ。なんぞと目に
付くものをネタにしながら雑談しつつ歩いていきます。
お、こっちに行くと…あ、黒さん池袋戻っちゃいますよ(笑)。なんて迷走を重ねなが
ら、電柱の質屋さんの看板を頼りに、ついに来ました大塚北通り商店会。40分は
歩いてましたかね、その間にTNさんは大塚に着き立飲秀吉で一杯やってるそうで
す。ところが、秀吉にいない。あららら、早速電話をすると、どうやらもう目的地を自
力でみつけて移ったようですね。
その目的地は、駅前すぐのスーツ姿も折り目正しい方々が客引きに立つお店が並
ぶ中にポツンと一軒、赤提灯がぶら下がっています。お店の名前はこれ以上ない程
ストレート「立飲みコーナー大つか」。こんにちは~って、一杯ですね。
あ、どうもTNさん。店前にテラス状の席がありますね、ここ借りてもいいですか?
ありがとうございます。
キャッシュオンデリバリーなので、先にオーダー、また例によって酎ハイにウーロン
ハイ、ショルダーハムに鯖焼き、冷やしトマトをもらいましょう。このお店は更に価格
破壊。おつまみ190円均一。酎ハイは250円ですが、ジョッキがでかい。嬉しくなりま
酒が呑みたくて立石に越す人って、あまりいないんですかねぇ?いないよ、なんて
漫才みたいな話をしながら、陽射しが燦燦と照る中で、時につまみをつつきながら
杯を重ねる、いやあ、天国ですね。やっぱり昼酒はいい、成熟した文化の表象とい
いますか(言い過ぎです(笑))。
なんて小難しいこと考えなくても、とにかく陽射しが気持ちいい、そして出勤中のお
姉さんは綺麗だ(僕は背中向けてて見れなかったんですが、そうだったようですよ)、
そして友達と杯を交わす、ただそれだけで気持ちいいじゃないですか。黒さん、すば
らしい時間をありがとうございました。
ちょいと今日は大学の集まりがありまして、これから西千葉まで行かないといけない
ので、僕はここで中座です。西千葉から千住に直行します、と最終目的地徳多和良
での再会を約して、駅までダッシュしたのは16:40分。電車の時刻4分前でした。
ちなみにあとで聞いたんですが、予定通りもう四軒ばかり回られたそうです。
いつも言われてることを言い返しましょう、ほんと、よく飲むねぇ(笑)。