メールの回数が多くなる。


アイツの一言で嬉しくなる。


からかい半分の言葉をかける。


返ってくる言葉に笑みが零れる。


…認める。俺、達哉好きだわ。


認めた日から、ほんとに日増しに好きになっていくのが分かる。


電話か直で告るって決めていた私の指が、文化祭前に動いた。


「すいませんーっ!聞き流してくれてもいいんやけどっ私達哉の事好きです^p^


あー言いたかっただけやし無視でおkww」


ほんとにこう送ったと思う。


ネット住民。しかも素直になれない極限の天邪鬼。


「えと、何かの冗談か?(汗」


「いや、そう思うならむしろそれでおkww」


そして返って来た言葉。


「ごめん、俺はそんな思いに応えられるような男じゃない。」


こうして、あっけなくフラレた。


俺はこの時、未来に自分が更にどん底に突き落とされるのをまだ知らない。

隣の席だからという事でご飯を一緒に食べた。


7人と殴る蹴るのじゃれあいもした。


そんななか、一ヶ月が経ち、席替え。


何故だろう、今までになく、嫌だ。


席替えの発表は、合格発表のごとく、俺とアイツの番号を探した。


―よかった、あんまり離れてない。二つ後ろ。横は男子。


……どうしたんだ、俺…?


席替えをした後も、身辺調査は続く。


姉の頼みだと自分に言い聞かせた。


家で姉に達哉について話すことは多くなった。


達哉について考える事が多くなった。


達哉に絡まれると、心に何か温かい感情が溢れ出るようになった。


メールまでするようになった。


「俺は「お前」じゃねぇ。俺も優紗って呼ぶからお前も達哉って呼べよ」


この言葉が聞きたいが為にわざと「お前」って言う事が多かった。


学校に行くのが楽しくなった。


ある日、友達が言った。


「なぁ、優紗って達哉の事好き?」


…いや、ないから。


まだ俺は、認めたくなかった。

「おい、両手出せ、両手」


突然達哉が俺に言った。


何をするつもりだこいつ。


「はぁ?こう?」


素直に手を出してみる。


あいつの筆箱についてるミュウから、するりと白い物体が解ける。


おい、何をするつもりだ、おい。


「出来た♪」


手首縛られました…こいつ殴ってやろうか。


「死にたくねぇならさっさと解きやがれ?」


とか言ってると6人の男子が来た。


「おいおい、松下、それはヤバいってwww」


…だから俺じゃねぇって。どう見たら俺の趣味なんだよ。


「おい、達哉ー、そろそろ移動しようぜ」


「おうおう、行こか」


机に紐をくくりだす。


机にくくられるて俺は犬か!!


女友達に呼び戻してもらい、解いてもらう。


⑦ドS ※縛る紐はミュウにくくりつけて持参


しっかりと調査書に入れた。


そして、他の男子6人も、これからの俺にとっては欠かせない人になる。