翌日。あんだけ話してた達哉が話しかけてこねぇ。
「おい、言いたくて言っただけやから気にすんなよ。明日不自然とか止めろよ」
こう念を押したがめちゃくちゃ分かるんだが?
つか周りの奴ら感づいてんじゃん。馬鹿かてめぇ。
もうすぐ文化祭だってのに。席近ぇってのに馬鹿が。
そう思って授業を受けていた。
英語の時間に後ろの子が、手紙をこっそりと渡してきた。
俺が身辺調査の時に、俺と同じ想いを持ってる、って気付いた子―愛。
「なぁ、優紗元気ないけど、どうしたん?恋愛系?うちも多分同じことで落ち込んでるから辛かったら言ってな」
…こいつも告ったのか。しかも感づいてやがる。
英語の時間が終わった後、あいつが移動教室に行ってから、涙が出た。
愛とその友達、俺の幼馴染の芽衣が来て、言った。
「達哉に告ったん?うちもフラレてん。でもうちはもう吹っ切ったよ。元気出しな」
馬鹿。ほら感づかれてんじゃん。隠すの下手なんだよ…って俺もか。
「…うん、あいつの前では泣かんようにする。ありがとうな。そろそろ行こうか」
元々全部話してあった、美沙と佳織は黙って一緒についていてくれた。
もう一人の相談者は「もう告ったん!?早いなぁ…」と呆れていた。
知り合ってから一ヶ月ですもんねぇ。
俺はフラレた事よりもな、お前にシカトされるほうがショックなんだよ。
と思いながら、寂しさと悔しさを必死で怒りだと思い込んで、それからを過ごした。
それから俺が気にしてない風を装って、話しかけて、話しかけて。
本当の意味でわだかまりが無くなったのは、二ヶ月経ってからだった。