No.181 伏竜飛翔す・53 そこへ、奇想天外な訪問者が、二人の事務所に現れた。林田の第一秘書、柿内(かきうち)(男)である。瓶兵衛は、だいたいのことは察(さっ)しがついた。支持が得られず、窮(きゅう)してのことだろう。言わば、苦肉(くにく)の策と言ったところか。林田陣営は、あせっている。~ 続く ~