今の値動きと、過去に似た日の戻り方を分けて見ます。午前で下げ止まったように見えても、その後のパターンは「自律反発で戻る日」と「後場・翌日にもう一段売られる日」でかなり違うので、今日はその判別材料を先に押さえます。
いま分かっている範囲だと、今日は単なるテクニカル調整というより「外部ショックで一気にリスク回避」が入った日です。なので、午前で下げ止まって見えても、明日すぐ反転するかは「恐怖の源」が弱まったかどうかで決まります。
結論だけ言うと、「午前で下げ止まったように見える = 底打ち確定」ではないです。
今回は、日経平均が前場だけで約3,880円安、一時4,000円超安となり、中東情勢の悪化による原油急騰が主因とみられています。原油は一時1バレル114ドル前後まで上昇し、日本のような資源輸入国にはかなり逆風です。今日は単なる利益確定売りより、外部ショックによるリスク回避の色が濃い下げとして見たほうが自然です。
なので、今後の日経平均は
① すぐ自律反発する
② 反発しても戻り売りに押される
この2つを分けて考えるのが大事です。過去には、2024年8月5日に日経平均が12.4%急落した翌日に10.2%反発した例があり、急落翌日に大きく戻ること自体は珍しくありません。実際、今月も3月4日までの急落後、3月5日には4営業日ぶりに反発し、日経平均は1,032円高となっています。
ただし、今回は「地政学リスク → 原油高 → 景気・企業収益懸念」という悪材料がまだ進行形です。3月6日は押し目買いで戻した一方、市場では中東情勢をなお見極めたいとの見方が残っていましたし、今日3月9日もロイターやAPは「紛争長期化懸念」「原油高」「ドル高」が同時に相場を圧迫していると伝えています。つまり、明日反発しても、それが本格反転とは限らず、まずは自律反発、その後に再度下値確認という流れは十分ありえます。
見方としては、こう整理すると分かりやすいです。
午前で下げ止まったように見える日の多くは、「パニック売りの第一波がいったん終わった」だけのことが多いです。本当に相場が落ち着くときは、原油の上昇が一服し、米株先物が落ち着き、後場に入って値上がり銘柄数が増え、TOPIXの戻りが日経平均に追いつくような動きが出やすいです。逆に、指数だけ少し戻っても、全面安のままで主力株しか戻っていないなら、まだ安心しにくいです。今日前場はプライム市場の9割超が下落しており、かなり広範囲な売りでした。
だから、今後の推移は次のように考えるのが現実的です。
本命は「短期反発はあっても、しばらく荒い値動き」です。2024年8月急落時も、翌日に大きく反発した一方で、市場ではその後もしばらく1日で1,000~2,000円動く荒い相場が続くとの見方が出ていました。今回もショックの源が消えていない以上、同じように乱高下しながら方向を探る相場をまず想定しておくのが無難です。
なので、あなたの感覚である
「過去の例では翌日から反転し出すことが多かった」
これは半分正しいです。急落の翌日に反発することは多いです。ですが、今見るべきなのは「翌日上がるか」より、その反発が続く条件がそろうかです。今回は特に、
原油価格、米株先物、中東情勢、そして後場の戻りの質
この4つが重要です。これらが改善しないままの反発なら、戻りは売られやすい一時的な反発として扱ったほうがいいです。
私なら現時点では、
「底打ち期待」より「急落後の自律反発はありうるが、まだ警戒優先」
で見ます。
今日は“止まった”というより、まず“第一波の投げが一巡したかもしれない”くらいの評価がちょうどいいです。

