自宅に投函されていたチラシをみて
近所の中古マンションを内見してきた。

水回りを含めて全面的にリフォームされており、とても綺麗な物件であった。
建物自体の造りも少し変わっており、
隣戸間にいくつものライトウェルが設けてあり、
暗くなりがちなキッチンや浴室などに、光を取り込む工夫がなされている。

「間取りを変えてはいないので、リノベーションではなく、フルリフォームです。」

という販売会社の説明にも好感が持てた。

そして、この物件の一番のセールスポイントは、
高台からコンビナートを見下ろす眺望だ。
目の前に他の建物がないというのは、実に気持ちがよい。
また、工場夜景好きにはたまらないはずだ。

ただ一つ残念だったのは、部屋にアクセントをつけるために、
所々に石積柄や木目柄のビニールクロスを使っていた点だ。
これについては、販売会社の方も少し残念に思っていたようである。

その辺のことを尋ねてみると、
リフォームの際にはデザイナーを入れたのだが、
担当は若い女性だったという。

思った通りであり、陥りがちなパターンだなと思った。
いわゆる足し算のデザインである。

物件のポテンシャルは高いので、
早々に売れるとは思う。
リフォーム前の素の状態なら、私も欲しいと思った。