近い将来あんな仕事は無くなると騒ぎ立てる人達がいます。内容は理解できますが、その仕事に従事している人達を見下すような物言いが気になります。

「意識高い系」とされるホリエモンや中田あっちゃんなどの話は面白いし勉強になりますが、自分まで賢くなったような錯覚に陥るので要注意です。

 

数ヶ月前、そういう界隈の集まりに参加した事があります。知人に呼ばれて行った読書会でした。

 

日曜の午前からわざわざ会議室に50人程集まっています。皆偉いなぁ。

眠い目を擦っていると、20代後半くらいのマッシュヘア男が壇上に現れます。「ChatGPTはすごいです。使いこなして時代に置いていかれる人にならないようにしましょう」と自身満々に語ります。

「便利な物が出来たので使ってみましょう」と言えばいいだけなのに、わざわざ「置いていかれる人」というネガティブワードを出す所がいやらしいです。

加えて言うと、何故貴様がそんなに誇らしげに語るのだ。自分で作ったわけではなかろう。初めはどこぞのメンタリストDの動画でも見て知ったんだろう。

まぁ社会人になってもマッシュにしている時点で察しです。マッシュの男にまともな人間はいません。1人残らずです。

 

キノコのトークが終わると、5,6人のグループに分かれます。各々が最近読んだ本を紹介しながら、考えている事を発表します。30代前後の人が多かったでしょうか。

大体皆同じ系統の本を読んでおり、同じ感想を話してます。

「周りに迎合せず自分の頭で考える」「ナンバーワンよりオンリーワン」という周りと同じ内容しか出てきません。

どこかで聞いたことある受け売り話ばかりで抽象的です。その人ならではの経験、思想の話が出てきません。量産人型ロボット「ホリえもん」に囲まれたかと思ってビクビクしました。

 

まぁ本人達が楽しいならいいですが、一人大学生の男の子が混じっていたのは気にかかりました。短髪でくりくりお目々の素直そうな子です。場慣れしておらず、緊張しているのがわかります。

ビジネスの勉強をし始めたばかりというその子は、名著な事間違い無しだが界隈の聖書になっているため口に出したくないランキング堂々1位「金持ち父さん貧乏父さん」を繰り出してきました。

 

なんだ、お前もやっぱりか。残念に思っていると彼はオドオドと語り出します。「人間は4つの種類に分けられます。従業員と、何とかと経営者と投資家です。労働して会社からお金をもらって生活していては、お金持ちになれません。働いて稼ぐんじゃなくて、お金が生まれる仕組みを作」もう辞めたまえ。今すぐ帰るんだ。書を捨てゲームでもしろ。大学生ならサークル友達とウイイレしてた方がよっぽど有意義だ。君が尊敬する「本を読め」と言ってくる著名人は本を買ってもらうと儲かる人達だ。

 

そんな事は言えないので黙ってウンウン聞いていました。

 

社会に出てない若者までもが、やらしい尺度で人を分別するようになってしまいます。何も生み出していないのに優越感に浸り、他者を見下すというエンタメに時間を使っています。

 

 

 

もちろん読書は大事です。流石の自分も週1くらいは読んでます。ビジネス系youtubeも隙間時間にはぴったりです。

しかし、それを「自分の何かやった時間」としてカウントしていませんか? 行動が何か変わりましたか? 何か作り出しましたか? インプットで終わってますよね? 次の日には覚えてませんよね?

 

 

彼の未来を憂うと同時に、最近令和の虎(元マネーの虎)を見て「なるほど~!勉強になるなぁ!!」と思っている自分への戒めとしてここに記します。

絶対やっといた方がいいんだろうけど中々手を出せない事があります。

 

ふるさと納税です。

税金を払う時に美味しいお米やお肉をもらえるそうです。

「税」とつくだけで何故こんなに壁が高くなるんでしょう。社会人になり、3年半くらい経ちます。その3年半の間、ずっとやろうやろうと思ってきましたが、最高到達地点はふるナビHPを眺める所まででした。何か良さそうな事は伝わりましたが、始め方までは調べる気力が出ませんでした。

人間は「税」と聞くと脳が止まる仕組みになっています。太古からDNAに刻まれています。

もし自分がひろゆき氏とディベートする場面になったら、先手必勝で「税!所得税!相続税!」と叫びます。空いた口が塞がらない彼に追い討ちで「年金年金!厚生年金!」と詰め寄ります。怯んで椅子から転げ落ちた所に、胸ポケットに隠していた「確定申告」と記載された封筒をのぞかせればノックアウトです。 

 

地球の皆、オラにふるさと納税する元気を分けてくれ。

 

話は変わって逆に手を出して良かったと思う物があります。

トラックボールマウスです。親指のところに赤やら青やらのボールが付いてるあのマウスです。

結構昔から目にして来ましたが、使用者はまだ多くない気がします。

何ならマウスはおろかトラックパッドのみでやり切る強者もたまにいて驚きます。「私の戦闘力は53万です」と耳にした時と似た衝撃です。

 

「慣れたら良いんだろうけど何か難しそう」なトラックボールマウスですが、慣れたら良かったです。難しいのは最初の1日だけです。

2日目以降は普通に使いこなせました。

まず腕の疲れが無いです。指先しか動かさないので当たり前です。

あとマウス自体を動かさないので場所を取りません。自分のような机が汚い人間は、マウスを動かす空間を中々確保できないのです。

また新幹線や、ベローチェみたいなカフェで作業をする際、基本パソコンを置いたら机が埋まってしまいます。

そんな時トラックボールマウスなら膝の上で操作ができたりする訳です。

 

会社員時代、この生産性爆上がり度を広めたいと思い、仲が良い先輩や同期の誕生日には毎回これをプレゼントしていました。

皆最初はえ?となりますが、次の日には必ず「めっちゃ使いやすい!」と喜んでくれます。

 

こんだけおすすめするならここに商品リンクを貼った方がいいんでしょうが面倒なのでやりません。Amazonで5,000円くらいで買えます。

 

唯一の弱点は、他人から大きな舌打ちされる可能性がある事です。仕事をしていると、自分のパソコンを他の人が代わりに操作する機会がたまにあります。何かを教えてもらう時や、会議やプレゼンの時、代表して自分のパソコンが使われる時などです。

その際「んだこれ、使えねぇじゃん」とおじさん上司にストレスを与えます。意味がないのに、マウスを初期位置に戻すためにちょっと浮かせて机に「タンっ!」と叩きつける行為を何度もされます。

世の中この程度の事で機嫌を損ねる大人がたまにいるので恐ろしいです。

宿儺、フリーザ、メルエム、クロコダイル、私の元上司、彼らはいつ不機嫌になるかわかりません。ほんの1mm何か間違えれば自分の命が危ぶまれるのです。

 

会社は戦場です。

 

プロダクトデザイナーの大事な仕事として「試作」という行為があります。

 

考えた物を形づくり、実際の使い心地を試したりします。

その際、パソコン作業から始まる人と、まず買い物にいく人の2種類に分けられる気がします。

 

自分が以前働いていた会社は、生活用品の企画開発を行っておりました。様々なジャンルのアイデア商品を作ります。

企画側から「こんな物作りたい」と依頼を受け、我々デザイナーがそれを形にします。

 

ある日、先輩デザイナーがハンガーラックのような物を作っていました。その先輩はアメリカの有名なデザインスクールを卒業したらしいです。パパっとその商品の3Dデータを作り、3Dプリンターで出力します。ハンガーラックには1m以上の長い丸棒の部分があり、かなりの時間がかかっていました。

 

この時点で物作りの経験がある方は違和感を覚えるかもしれません。ただの棒を3Dプリンタで作る事は基本的に有り得ないのです。

 

なぜなら、丸い棒はホームセンターで買えるからです。

3Dプリンタで作ると、結構な材料費とかなりの時間が取られます。強度も無いですし、サイズにも限りがあるため、何本か分けて作って後から繋げなければいけません。

 

しかし、近くの東急ハンズにいけば500円くらいで棒は買えてしまうのです。木の棒も鉄の棒もあります。色んな太さ、長さがあります。

一般の方でも「ハンガーラックを作れ」と言われたら、大抵ホームセンターに行ってみると思います。

 

物作りの専門家の筈であり「プロダクトデザイナー」を名乗る人間の中には「ホームセンターで棒を買った方が早い」という判断ができない人間がいるのです。3Dプリンタの使い方を知っているが故に、それに頼ってしまうみたいです。

自分はかなりの衝撃を受けましたが、後から「アメリカは分業制だからデザイナーは実際に作ったりしない」という言い訳を聞きました。

 

まぁここまでひどい例は珍しいですが、店で買える物までわざわざ作っちゃうという3Dプリンタあるあるに陥る人が結構いるみたいです。

それが楽しいなら文句は言いませんが、コスパは良く無いです。

 

物作りをこれから学ぶ人へ。

東急ハンズに行きましょう。

ナフコでもコーナンでもケーヨーデーツーでもいいです。

売り場を隅から隅まで見るのです。どの売り場にどんな素材が置いてあるのか完璧に把握するのです。

金属パイプのコーナーを見終わったら水道管のコーナーに行きましょう。パイプを繋ぐ優秀な部品が揃っています。何なら貴方が作りたいそれ、金属じゃなくて塩ビパイプでもいいですよね?

 

 

 

ちなみに自分は7台の3Dプリンタを所有しています。

この間、一番高い100万円近くする3Dプリンタでペーパーナイフを作ってみました。刃先の薄さ、角度等色々検討して出力しましたが、100均に売っている物に切れ味で負けました。

 

こんなもんです。

適材適所。