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Illustratorアピアランス活用術【STEP3】





STEP3
効果を使ってリッチなタイトルに


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アピアランスは「効果」を上手く使用すると振り幅が更に広がります。この項目も基本の一貫として絶対に覚えてください。
このSTEP3ではSTEP2 で作成したこちらのタイトルを利用します。一番下のドロップシャドウを破棄した状態から始めます。

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ドロップシャドウの破棄は(1)線の左の三角をクリックして中身を出す(2)ドロップシャドウを選択(3)ゴミ箱をクリック…これで破棄できます。

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これをベースにします。



「変形」で位置をずらす

まず一番下の赤の線を選択して「線を追加」してください。
同じ物が複製されますので一番下の赤の線をK40%に。線幅は変えないでください。

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次に変形の効果を選びます。効果はアピアランスのボタン(下段の左から3番目)から選んでください。
効果>パスの変形>変形...

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このダイアログで移動ができます。
「移動」のスライダを動かすか数値入力を以下のようにしてみてください。プレビューONにしておくとわかりやすいです。

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簡易的なドロップシャドウができました。STEP2で作成した「ドロップシャドウ」だとデータが重くなったり低いバージョンとの互換性が無くなりますので、デザインによってはこちらのやり方を重視した方がいいですね。

「変形」の「移動」を使用すればこのように奥行きや立体感を持たせる事ができます。



「線」にグラデーションを使用する

厳密には「線」にはグラデーションは適用できません。
そこで、「塗り」に効果の「パスのオフセット」を使用して擬似的に線にします。
今回は赤い線をグラデーションにしてみましょう。

まず、赤い線を一端破棄します。(赤い線を選んでゴミ箱をクリック)
そして一番下のグレーの線を選んで「塗りを追加」をクリック。(左から2番目のボタン)
こうなります。

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わかりやすくするために塗りを赤に変更し、「パスのオフセット」を選びます。
効果>パス>パスのオフセット...

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今回の参考数値だとデフォルト(3.5278mm)で丁度いい位ですが、プレビュー表示しながらお好みで調整をかけて下さい。

これで赤い線が「塗り」の属性になりましたのでグラデーションが使用できます。

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「パスのオフセット」で塗りの幅を広げる事によってグラデーションやパターン等が適用できます。




「パスのオフセット」の応用

パスのオフセットは膨らませるだけではなく、当然縮ませる事も可能です。
これにより様々な視覚的効果を得る事ができます。文章よりもやってみる方が早いですね。

先ほどのデータの一番上の黄色の塗りを選択し、「塗りを追加」します。
最上段に塗りが追加されます。(何も選択しないで「塗りの追加」をしても同じです。)
2番目の黄色の塗りをわかりやすく「M25Y100」にします。

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次に一番上の黄色の塗りを選択し、「パスのオフセット」をかけます。

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今回は数値をマイナスにします。一番上の黄色の塗りが縮小されますので2段目のオレンジが見えてきます。
オフセットを適用したら次に「移動」をかけます。最初の簡易ドロップシャドウの容量で一番上の黄色の塗りをずらしてください。

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これでベベルのような視覚効果が得られます。



「パスのオフセット」や「移動」の組み合わせで様々な視覚効果が得られますので色々試してみてください。





おさらいになりますが、ここまで作り込んだタイトルも変更が入った時に瞬時に対応できるのがアピアランスの最大のメリットです。
もちろんフォントデータなので書体も変更できますよ。

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次回は「グループ」について説明します。