2014年版:理想の中国語教科書(繁体字、文法一通り、楽譜、古典) | principleのブログ

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昨年5月のエントリを更新する。
http://ameblo.jp/design-principle/entry-11527720868.html

タイトルに並べたのは、「こういう教科書で学びたい」という自分の理想の教科書のキーワード。


■ 1. 繁体字

まず、繁体字で学びたい理由は次の3つ。

・簡体字よりも自分にとって意味が取りやすい。すなわち自分にとって最初のハードルが低い。
・将来、漢文古典を読みたい。そのときの助けになるのは繁体字。
・中華圏のニュースを読みたい。ネットで入手するなら台湾や香港のものが豊富に流れている。となると繁体字。

日本で繁体字の教材を探すと、台湾華語(台湾の北京官話)のものを中心にいくつかあることがわかった。

バッチリ話せる台湾華語 CD付
http://www.amazon.co.jp/バッチリ話せる台湾華語-CD付-渡辺-豊沢/dp/4384042825/

役に立つビジネス中国語―繁体字&簡体字を併用
http://www.amazon.co.jp/役に立つビジネス中国語―繁体字-簡体字を併用-CDブック-張-聰仁/dp/487731508X/

CD BOOK 台湾語会話フレーズブック
http://www.amazon.co.jp/CD-BOOK-台湾語会話フレーズブック-趙怡華/dp/4756913911/

また、台湾の「全球華文網」が提供している学習サイト「五百字説華語」の完成度が高い。
視聴覚教材のほか、文法解説がついている。

五百字説華語
http://edu.ocac.gov.tw/interact/ebook/5001/index.html

一千字説華語
http://edu.ocac.gov.tw/interact/ebook/1000_w2/index.html


■ 2. 文法一通り

しかし、上記の教科書で文法を一通り学べるものはなさそうだ。
ウェブサイトでは「台湾華語勉強サイト」が充実しているが、文法の全貌を網羅するまでにはなっていないように見受けられる。

台湾華語勉強サイト
http://www42.tok2.com/home/taiwan912/index.html


文法の全貌を把握するという点では、簡体字ではあるが、次の教科書が良いのでお手本にする。

つながる中国語文法
http://www.amazon.co.jp/つながる中国語文法-林-松涛/dp/4799310887/


■ 3. 発音練習は「春望」と「赤壁」で

以前、NHKラジオ講座で、開講後10日経っても発音練習が続き、ニイハオすら現れる気配がなかったことを書いた。
http://ameblo.jp/design-principle/entry-11849273753.html

これに対するアンチテーゼとして、注音符号全37文字を網羅する「春望」と「赤壁」の暗誦で全発音を覚える。


■ 4. 楽譜を併記

ある人が声調を楽譜で説明しているのに接して、目からウロコが落ちた。
日本の学校に通っていれば音楽の時間には縦笛を習うし、多少なりとも楽譜は読める。

このアドバンテージを生かして、楽譜を使って発音を教えている教材はないかと探したところ、以下が見つかった。

カタカナ音符でだれでも話せる中国語
http://www.amazon.co.jp/カタカナ音符でだれでも話せる中国語-ファンキー末吉/dp/4795826633/

10日でおぼえる中国語
https://itunes.apple.com/jp/app/id588252385

書籍は絶版だが、無料アプリのほうは手に入る。

また、こういうサイトもあった。

中国語 あれこれ講座
http://blog.livedoor.jp/ertengjing/archives/51856040.html

曰く、

「第1声の基調を「ソー」(1拍子)としたら、第2声は、「ミド」(1拍子)になります。
 第3声は、「レドファ(「ミ」も可)」です半3声なら「レド」となりますね
 第4声は、「ソド」となります。」

とのこと。非常に参考になる。

「学校で使ったリコーダーを用意してください」と書いておこう。


■ 5. 古典

現代語文法と漢文法とは異なる。
しかし次のようなことくらいは触れて欲しいものだ。

・何が共通で何が異なるのか
・漢文を現代の中国語に訳すとどうなるか

漢文の文法については以下の書籍やサイトがあある。

漢文法基礎-本当にわかる漢文入門
http://www.amazon.co.jp/漢文法基礎-本当にわかる漢文入門-講談社学術文庫-二畳庵主人/dp/4062920182

漢文入門(青蛙亭漢語塾)
http://www.seiwatei.net/kanbun/index.cgi


繁体字の原典はここで手に入る。

中國哲學書電子化計劃
http://ctext.org/zh


■ 6. 文法説明の例文

魯迅から例文を取る

映画から例文を取る
「覇王別姫」
「レッドクリフ」
「グリーンデスティニー」
「中華電影的北京語―中国・台湾映画で学ぶ北京語名作・名シーン・名セリフ集」


■ 7. 現代文のリーダーは魯迅

 あとは老舎、莫言あたりか。


■ まとめ

まとめると、以下4つの条件を念頭に勉強すれば、自分のノートが理想の教科書になるはずだ。

・「つながる中国語文法」で取り上げられている文法を網羅する
・各文法事項にあてはまる表現を繁体字テキストから探す
・発音は「春望」と「赤壁」を暗誦する
・「カタカナ音符」を参考に、声調を楽譜に翻訳する。リコーダーでやってみる。
・漢文と現代語の共通点、異なる点を説明する。共通点では、例文を古典から取る。