IT業界の営業さんに特に多い例なんですが、
お客様の前で「技術知識の大博覧会」
をやってしまう人をたまに見かけます。
これはデザイナーでもSEさんでも同じ。
そこでお客様から
「へぇーよく知ってるね」
と言われてまんざらでもない?
それ、「大いなる勘違い」だったりします。
もちろんお客様の中には
素直にスゴイと思ってくださる方もいらっしゃいます。
でも「営業」として、お客様からそんなことを言われて
喜んでいるようではダメだというのが私の営業論。
「能ある鷹は爪を隠す」とはよく言ったものですが
私の好きな言葉はこっち↓
「知りて知らずとするは上なり(知不知上)」
老子(中国の春秋時代の思想家)の言葉です。
まぁ、訳し方はいろいろかもしれませんが
ニュアンスは分かってもらえると思います。
すでにお客様と気心の知れた関係が築けていたりと、
状況によっては、もちろん例外もあります。
お客様に不安を感じさせてしまうような
技術に乏しいと思わせるようなことはもってのほか!
「聞かれたことに対しては迅速に正確に答える」
これはもう当たり前のこと。
でも、お客様との関係がまだ築けていない段階で
お客様から聞かれてもいないのに
こちらが先に知識をひけらかしてしまうと
お客様は自分が多少知っていることがあっても
黙ってしまいます。
これがサイアク
お客様が貴方の仕事に対してどの程度の知識と関心を
持っているのかを知るためのチャンスを
自ら逃してしまうのです。
あーもったいない・・・
知識はあって当たり前です。
自分がどれだけの知識を持っているかを
お客様に誇示する必要なんて全然ないんです。
良い仕事をすればいい。
それがお客様に認めてもらえる一番の方法です。
あ、この記事で取り上げた「老子」について
もし興味のある方がいらっしゃいましたら
「いのちの道―聖なる老子の5000文字」
という本が初心者でも比較的とっつきやすいです。
老子の本はどれも難しいのですが、この本は現代語訳で
読みやすく書かれていて、オススメです。
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