こんにちは。
皮膚科専門医のドクターフェルプスです。
今日はニキビ治療において、
最近ホットに浮上している
ゴールドPTTについてご紹介します。
ニキビは慢性的な疾患で、持続的な治療が必要ですが。
持続的に病院に来院することは簡単ではないですね。
私の場合にきび患者さんが来院されたらすぐ
目につく小さいニキビの治療を始めます。
患者さんに特に強調するのは
目には見えませんが、顔全体に分布して、
大きくなっている
皮脂腺自体を減らす
治療を必ず一緒に並行することを説明します。
皮脂腺を減らす方法の中で最も
簡単な方法の一つがロアキュタンです。
問題は、この薬物が皮脂腺だけに選択的に
作用するのではなく、
私たちの体の全身に影響を及ぼし、
様々な深刻な副作用を招く
可能性があるということです。
2019年の夏から韓国の保健福祉部からも
この薬の副作用を認知し、
薬物使用前に同意書を受け取るようにと
公文書が送られてくるほどです。
ニキビ治療に使用する際に慎重になるべき薬物です。
教科書的にニキビがひどすぎて日常生活が困難な
重症ニキビにだけ使用するように勧告しています。
当然、薬物使用前には様々な検査を通じて
体の異常の有無を必ず確認しなければなりません。
一方、ゴールドPTTと従来のPDT治療法は、
選択的に皮脂腺だけに作用して
皮脂腺の大きさを減らす非常に
賢い治療法だと言えます。
ゴールドPTTとPDTは似たような方法ですが、
治療原理において違いが見られます。
従来のPDT治療の際、
薬物を暗室で数時間塗布しなければならず、
約1ヶ月間日光を遮断しても
顔のテニングが表す副作用がありました。
これを補完するために
mild PDTが開発されましたが、
オリジナルPDTに比べてその効果が半減したのが事実です。
ゴールドPTTを一言で説明しようすると···
ハリウッドのアクション映画の例を挙げて説明した方がいいと思います。
私たちが望むターゲットは皮脂腺!
ここに小型爆弾を置いて
外に安全に脱出して遠隔で爆弾作動
バン~ミッション完了
これが一番簡単な表現方法です。
下にある図を一度見てみましょう
上の図で皮脂腺と表示した部位が見えますか?
これが私たちの攻撃目標です。
肌の表面にゴールドがコーティングされた
ナノ粒子薬物を顔に塗布し
この粒子が皮脂腺の中に入るように、
超音波機器を使ってマッサージを行います。
この時、既存のLDM類の超音波も浸透しますが、
相対的に振動数が少ない数千~数万回程度だけ振動する
装備を使用した方が粒子の浸透がよくできると報告されています。
このように選択的に皮脂腺に入っている粒子に熱エネルギーを
与えなければなりません。
当院では、ジェントルマックスという
ロングパルス1064波長帯を使用しています。
つまり、先ほどご説明したように、
すでに皮脂腺に装着された
小型爆弾を遠隔で爆破させる作業なのです。
この過程で患者さんに
レーザーが照射されるたびに熱い熱感を感じるようになります。
この熱エネルギーが皮脂腺の
大きさを減らす核心的な役割をします。
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整理すると一番左の写真が皮膚表面に塗布した粒子、
真ん中の写真が超音波を利用して粒子を皮脂腺内に浸透、
一番右の写真がレーザーを利用して粒子をヒーティングさせる姿です。
"
このような治療方法は ハーバード医大のRox Anderson博士の
論文に基づく治療法です。
論文によると、治療の3か月後にニキビが 66% 減少し、
6か月後にはニキビが 97% 減少したと報告しています。
実際に患者を診療してみると、
論文で報告したように、
ゴールドPTTが6ヶ月ほど経つと
病変がほとんど見えなくなります。
でも病変が見えないのと、
皮脂腺がまた大きくなり始めるのは別物です。
ゴールドPTTが6ヶ月ほど経つと、
維持治療で再び大きくなった皮脂腺に対する
維持治療を勧める方です。
簡単に言うと、
冬休みにゴールドPTTを受けたなら、
夏休みに維持治療を受ける方式です。
このような状態が維持されると、
押し出し治療は6~8週間に1回程度だけでも
十分にニキビが調節されることがあります。
もう一度言いますが、
ニキビは完治する病気ではなく、調節する病気です。
以上皮膚科専門医のドクターフェルプスでした。
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