こんにちは。
皮膚科専門医の
ドクターフェルプスです。
今日は傷跡治療の新しい施術法のひとつ、
ジュベルックについてお話ししたいと思います。
私の場合、傷跡患者が来院時の患者の状態に応じて、
様々な方法を利用して傷跡除去施術を行っています。
フラクセルレーザー、ピコMLA レーザー、ニードルRF、TCA CROSS
療法など、治療原理は異なりますが
結局目指すのは
私たちの肌の真皮層の中にある
森の中の眠っている
お姫様である線維芽細胞を起こして
コラーゲン繊維を作るのです。
でもですね、一つの疾患に対して
様々な治療法があるということは、
確実な一つの方法がないという
意味でもありますね。
傷跡除去においても該当する言葉です。
様々な治療手段を適切に併合して
傷跡除去という目標を達成するのです。
ここで新しい救援投手が登場しました。
傷跡系の救援投手ジュベルック
ジュベルックもやはり以前のレーザーと類似して
線維芽細胞を刺激してコラーゲン繊維の増殖を
誘導して傷跡を埋めます。
でもやり方が少し違います。
従来の方式がレーザーを「ドーン」
と強く打つと
微細な傷が発生し
これを復旧する過程で
コラーゲンが増加して傷跡が埋まったら
ジュベルックは傷跡部位に注射器を利用して注入すると
数週間にわたって各粒子が徐々に溶けていき
持続的にコラーゲン増殖を誘導するということです。
では、救援投手のジュベルックさんの
顔を一度詳しく見てみましょうか？
ジュベルック (PDLLA)
球形で、内部は蜂の巣のような
形をしているため
水分がまんべんなく染み込んで
徐々に安定的に分解されて効果を出します。
ある意味で（韓国
のお菓子）ホームランボール
のお菓子みたいですね。
ジュベルックの成分はPDLLA(Poly D,L lactic acid)と
呼ばれるPLA系の物質です。
PLA系の有名な代母が一人いらっしゃいますよね？
それはスカルトラです。
PLA系の大母PLLAスカルトラ
アメリカを中心にとても大流行しましたね、
今も同じです。
韓国でも顔のボリュームを上げるために
よく使われています。
問題はスカルトラの場合
コラーゲン形成の刺激がとても強力なので、
真皮の下の階に注入しなければならないということです。
つまり、真皮層の下で全体的なボリュームを
増加させるための用途で使用されるのであって
真皮層自体の陥没を見せる
ニキビ跡、線状傷跡などに使用するには、
真皮結節が生じる副作用がある可能性があるため、
使用上の制限点があります。
これを補完したのがPDLLAのジュベルックです。
私の場合は6ヶ月前から陥没した傷跡の治療があり、
TCA CROSS、ピコ MLA レーザー、ニードルRFに
ジュベルックを追加で投入して傷跡の治療をしています。
イタリアの職人のように傷跡部位に
一針一針注射をしなければなりません。
では、私が直接ジュベルックを使って
傷跡除去施術をした結果を見てみましょうか？
ニキビ跡の患者です
上記の患者は、従来の様々なレーザー、TCAなどを
利用して治療していたが
ジュベルックが新たに導入され、
治療の最後の時期に救援投手として
使用して治療した結果です。
実は治療は完全には終わっていない状態で、
引き続き治療する予定です。
次は線状傷跡です
ジュベルック + サブシジョン + ピコ MLA 1回
の治療後6週間経過した写真です。
計5回の予定でしたが、3回くらいでいいと思います。
傷跡の治療は私に関心を持って施術する
分野の中の一つです。
不思議と、傷跡の治療が面白かったです。
面白くてあれこれ論文もたくさん
探してみるようになり、
周りの同僚皮膚科専門医たちと
意見を交換していると、
私も知らないうちに治療結果が
少しずつ良くなるようです。
ジュベルックは結局、コラーゲンの増殖を促進して
傷跡を埋める物質ですので、最近ではこれを
希釈して顔全体に注射することで、
肌の質感、細かいシワ、毛穴が
改善される効果も示されています。
私もこの方法を利用して
施術を行っています。
次回にはこの部分についても
取り上げたいと思います。
今日はジュベルックを使った
傷跡治療についてお話ししました。
私の説明が理解できなかったり、追加で知りたいことがあれば、
コメントでお知らせいただければお答えいたします。
暑い夏、必ず水分補給してください
以上、皆さんの皮膚科専門医ドクターフェルプスでした。
今日のジュベルックに関連する動画
もありますのでぜひご覧ください。
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