色のお話:グリーン1 | デリバン・ジャパン

デリバン・ジャパン

デリバンは、1964年創業のオーストラリアのアクリル絵の具と画材関連の製造販売会社です。

 

グリーンは、黄色と青を混ぜたらできるって幼稚園か小学校ぐらいで習いましたよね。その色の変化が不思議でしかたなかったのを覚えています。今回のグリーンも二つに分けます。一回でと思っていたのですが、数えたらちょっと多かったので分けることにしました。自然の中でもグリーンの色の数は多いですよね。木々や植物、光合成をするものは、緑の光を吸収しないので緑色に見えるのですね。それにしても身近な自然を見てもたくさんの緑が存在します。それぞれの色の歴史も面白いので、それらを知ることで感受性の幅にもなるかもしれませんね。

 

 

 

アクア・グリーンライト

 

フタロシアニン・グリーン

 

オーストラリアン・オリーブ・グリーン

 

フッカーズ・グリーン

 

アルパイン・グリーン

 

 

 

アクア・グリーンライト

アクア・グリーン・ライトは、ほとんどのアーティストにとってとても新しい色で、古代の色というよりも21世紀のファッションの色のように思われています。そこに間違いがない、とは言えません。アクア・グリーン・ライトは、全く同じ色ではありませんが、5000年も使われてきた自然にできた銅によるグリーン色、マラカイトに似た色です。イスラエルの鉱山ティムナ谷で、ソロモン王が3000年もの間マラカイトを採掘していたと信じられており、未だに行われているものです。この宝石は、今ではアーティスト用の絵の具よりも重要なことに使われています。マラカイトは、アクア・グリーン・ライトより少し濃い色で、あまり明るく綺麗な色ではなく、フタロ・グリーンと少しのブラックを混ぜて作れる色です。この綺麗なグリーンは古代のエジブトの絵に残っており、この色は喜びを表していました。古代のエジブト人はこの色を、Wahdj と呼んでおり、象形文字でグリーンのシンボル(今日ではネクタイのような見た目のもの)の下に3粒の砂が書かれています。

マラカイトは、保存性は高かったのですが、その色の薄さに悩まされていたため、コバルト・グリーンが開発された18世紀ごろに、アーティストたちから使われなくなりました。フタロシアニン・グリーン(ブルーより)とホワイトを混ぜた混色がこの色の代わりになります。保存性が非常に高いと同時に、色の強さが混色をする際にとても役に立ちます。さらに色味も綺麗なことが利点で、補色を少し混ぜることで色味を柔らかく、鈍くします。そして、これまでにはこの色のように色味が鈍いもので、明るい色を作ることができませんでした。

 

今日では、この色に対して宗教的または文化的な意味、喜びを表してはいませんが、ほとんどの人はこの色を見ると、明るく幸せな魅力を感じるでしょう。夏の暑い日の水や、プール、またはビキニの色や東洋のシルクのガウンなどを連想させます。

 

アクア・グリーン・ライトは幅の広い色範囲の海の色を、コバルト・ターコイズと混ぜて作り出し、マラカイトの色をフタロ・ブリーンと混ぜて、明るい芝のグリーンはパーマネント・グリーン・ライト、そしてとても明るいイエロー・グリーンは、ニッケル・チタンと混ぜて作ります。イリーディセント・ホワイトを使うと中国のシルクのガウンのような色を作り、柔らかく明るいグリーンはアッシュ・ピンクと混ぜます。アクア・グリーン・ライトは多才性を持っており、緑を作る際にはとても良い働きをします。

 

 

 

フタロシアニン・グリーン

1907年にスイスとスコットランドのラボで、フタロシアニンの顔料が初めて発見された時、それは暗いブルーの物質で、ある実験に失敗したことから困惑させられる物質と思われました。この実験に関わった化学者は、ただのブルー・カラーと記録し、実験の方法を調節してこの暗いブルーにならないように進めていました。歴史的にどうであったかはわかりませんが、1935年に同じような間違いが行われた時、化学者は、このブルーの物質が何であるかに興味を持ちました。そしてすぐにこの顔料はとても強く耐光性も高く、市場に出せる顔料であることが明らかになったのです。そして実験の結果、染料物質を作る際に塩素ガスによってブルーがとても暗いグリーンになり、同じような強さと保存性を持った色、フタロ・グリーンができたのです。

フタロシアニン・グリーンは、即座にアーティスト用の画材となりましたが、初めは強固な人気を誇っていたビリジアンのせいで油彩と水彩絵の具で抵抗にあいました。ビリジアンはフタロ・グリーンに比べて弱く、くすんだ色でした。50年代にアクリル絵の具が出始めたときに、ビリジアンはこの画材には向いていないことがわかり、アクリル絵の具では、フタロ・グリーンが暗いグリーンの代表となりました。これを機にフタロ・グリーンの品質よのよさが知られ、アーティストたちはこの色を求めるようになったため油彩や水彩でも扱われるようになりました。今日では、フタロシアニン・グリーンに比べるとわずかなビリジアンが販売されていることになります。この色は、透明なグリーンで、宝石のような質感を持った色です。色は強く、すみのないクリーンな色である特徴を持っています。そしてこの色は、暗いグリーンやグレーズのテクニック、または赤に少し足して色彩を落としたり、素晴らしい黒を作ったりできます。

カドミムム・イエロー・ミディアムと混ぜた色は、カドミウム・グリーンと呼ばれます。この色は中間の緑ですが、フタロ・グリーンをたくさん混ぜることで、ブランズウィック・グリーンが作れます。ブランズウィック・グリーンとは、英国の昔の規格から来ている色です。一番濃い色は、ブリティッシュ・レーシング・グリーンと呼ばれ、中間の緑は、1950年代まで機関車に塗られていた色です。ブランズウィック・グリーンは、そもそも銅の色から来ており、ドイツのブランズウィックで作られましたが、のちにクローム・イエローとプルシャン・ブルーで作られるようになりました。フタロ・グリーンには、その分子構造に銅が含まれているので、この色を使って伝統の色を作ることは最もふさわしいと思われます。

また、違ったグリーンも簡単に作れます。フタロ・グリーンにオーストラリアン・ゴースト・ガムを混ぜて、海の緑や、イエロー・オキサイドと混ぜて明るいオリーブ色、またはローシェンナと混ぜると暗めのオリーブ・グリーンが作れます。

黒はもう一つのフタロ・グリーンの強みでもあります。マティス・ローズ・マッダーと混ぜて、とても強く、しかし透明感のある黒を作ることができます。これはチューブの黒とは全く違った黒になります。この黒は、昔の本当のアイボリーを使った黒に似たキャラクタ−を持っています。現在のアイボリー・ブラックは、本物のアイボリーではなく動物の骨を使って作られていますので、昔の巨匠たちが使ったアイボリー・ブラックの強さには欠けています。混色のブラックは、いろいろな強みがあります。全く同じ色を作ることはほぼ不可能で、そのために現れる少しの違いが色に素晴らしい特徴を与えます。他の暗い赤をマティス・ローズ・マッダーの代わりに使って、すこし違った黒を用途によって使い分けましょう。

 

 

 

オーストラリアン・オリーブ・グリーン

オリーブ・グリーンは、何世紀もの間アーティストにとって必要な色とされてきました。しかし、この色を混色で作る際、マラカイトのように青みを持っていたり、青との混色で安定性のないガンボージなどの黄色を使ったりしなければなりませんでした。未だに単体の顔料で、信頼の置けるオリーブ・グリーンはありませんが、今日、絵の具の製造会社では保存力の高い顔料を混ぜてこの色を作ることが可能です。

この色は、自然の植物やブッシュランドに見つけることができるため、アーティストに好まれる色です。そして軍隊の中でもこの色は何年もの間使われてきました。ある時期これらのユニフォームが明るい青や赤だった時があります。攻撃を受けて負傷した際に血がわかりにくいことと、敵の兵士の攻撃が当たったと思わせるため、英兵の軍隊服は赤だったのです。さらに軍人達が味方を打たないようにする助けにもなっていました。18世紀には、特別なユニットが形成されてくすんだ色のユニフォームでのオペレーションが始まりました。1850年代にはインドの軍人が、ターゲットになりにくいカーキー色に染めた軍服を使用し始めました。1990年代になって初めて天然色の軍服が軍の間で認められるようになりました。自然のカモフラージュについて研究をしていたアボット・ハンダーソンというアーティストが、アメリカ当局にカモフラージュの柄をアメリアカ対スペインの戦争の際に使用することを納得させました。はじめ彼はグレーを使っていたのですが、のちにオリーブ・グリーンを取り入れました。1909年に発売されたセイヤーの本、カモフラージュのセオリーは、すべてモダンなカモフラージュの論理に沿っています。オリーブ・グリーンのみの一色よりも柄になっている方が効果はあると言う事ですが、USも含むある軍隊では、今でもオリーブ・グリーンのみを使ったものも特定の状況では使われています。アメリカの軍隊の使うこの色の正式名称はオリーブ・グリーン107、OG107です。

オーストラリアン・オリーブ・グリーンはアメリカのものよりも暗めの色になっています。なぜならオーストラリアの森林は色味が暗いためですが、それ以外に暗めの色の方がアーティストにとって扱いがしやすいからという理由です。通常色を明るくする方が暗くするよりも容易だからです。軍の使うオリーブ・グリーンにする場合は少しのイエロー・オキサイドを加えると良いでしょう。

オーストラリアン・オリーブ・グリーンは、グレーよりも緑色が強い海岸沿いの森林や、乾燥した内陸の青みがかった色などに使います。

オーストラリアは広大な大陸です。レインフォレストや湿地の硬葉樹林などもあります。硬葉樹林は丈夫で多様な森林の事で、サバンナはオーストラリアでは一般的に見られます。しかし、これらは地中海やカリフォルニア、チリ、サウスアフリカなどでも見られます。ユーカリやアカシアの木は典型的な木の種類と言えるでしょう。オーストラリアン・オリーブ・グリーンは、これらの環境に見られる色を作るのに非常に役に立ちます。いろいろな黄色と混ぜてみてテストをする価値は、十分にあります。イエロー・オキサイドと混ぜると中間のオリーブ・カラーに、オーレオリン・イエローと混ぜるととてもリッチなグリーンになります。オーストラリアン・シェンナでは、土の質感を思わせる暗い葉の色や、影の色になります。最も暗いオリーブ・グリーンで影を作る際はトランスパレント・レッド・オキサイドと混ぜると良いでしょう。ユーカリの葉のようなグレー・グリーンを作る場合はアッシュ・ピンク、オーストラリアン・スカイ・ブルーやオーストラリアン・ブルー・ガムなどを混ぜるとそれぞれ素晴らしいバラエティーあふれる葉の色ができます。

アーティストが悩まされる混色の中に、鳥や蝶などの持つ虹や玉虫のような光沢を表すというものがあります。その中にはたくさんの方法がありますが、オーストラリアン・オリーブ・グリーンで特に一般的なものが作れます。鳥の中にはカモフラージュ色を交えているのに光沢も持っていることが多くあります。その際にはオーストラリアン・オリーブ・グリーンにメタリック・ブロンズを混ぜた後に、それぞれの色彩を足して色を作るという方法です。このブロンズ・グリーンは想像の世界や抽象画などにも非常に効果を表す色です。

 

 

 

フッカーズ・グリーン

フッカーズ・グリーンは、オリジナルの開発者で、英国王立園芸協会のイラストレーターとして働いていた、ウィリアム・フッカーズが、暗めの緑色が必要になったため作られた色で、その色をモダン化したものです。この色の開発は19世紀の初め頃の話でした。彼は、プルシャン・ブルーとガンボージ(カンボジアにある木の幹から作られた顔料)を混ぜることで作られました。カンボージは近年のオーレオリンに似ていますが、とても不安定な顔料でした。19世紀初めでは、フッカーズ・グリーンはロンドンでとてもよく知られていた色で、彼のイラストは広く賞賛されていたため、他のアーティストたちもこのグリーンを使いたがり、間も無く絵具屋がフッカーズ・グリーンの製造を水彩絵の具で始めたのです。水彩画家のジョン・セル・コットマン、がこの色の人気を助けました。彼の1805年に描かれた素晴らしいグレタ・ブリッジの絵では、特にこの色が多く使われました。そして油彩にもこの色は出現しましたが、19世紀では水彩画での人気がとても高かったのです。なぜならこの時代の風景画家たちは水彩を主に使っていたからでした。

保存性に問題がありましたので、ガンボージがカドミウム・イエローに代用されたのですが、ガンボージほどのオリーブ・グリーン系の色にならなかったのです。最後にはコールタール色素が開発され、ガンボージに混ぜ

たものができ、当時は保存性に高いとされていました。それは事実ではないことが20世紀になってASTMテストが広く知れ渡った段階で、保存性に乏しいことがはっきりしました。それ以来、いろいろなモダンで、ある程度保存性があると言われる混色が開発され、フッカーズ・グリーンの色味とされました。あるアーティストはその色をフタロ・ブルーとオーレオリンまたはイエロー・オキサイドで作ることを好みましたが、ほとんどは、正確な混色になっているチューブの色を好みました。

これは実際にフッカーズ・グリーンをパレットに出して使ってみて、初めてわかることで、この色が長い間人気を持続し続けている理由がわかります。暗めのグリーン、または自然界にたくさん存在する色は、このオリーブ系のグリーンです。フッカーズ・グリーンには、2通りの本当の使い方があります。自然界に溢れているグリーン、暗めやその他のグリーンを作るためです。色を暗くするときの混色では、黒を混ぜるよりも同じ系統の暗めの色を混ぜることが、良いとされています。黒は混ぜることで色彩を変えてしまいます、そのような効果を求めている場合のみお勧めできる方法です。

自然なグリーンを作るのは、とても簡単です。フッカーズ・グリーンにオーストラリアン・イエロー・グリーンを混ぜて、とてもリッチな森林の緑、例えばレインフォレストや新緑に覆われた緑の風景にとても合う色です。もっと土臭い緑色は、イソ・イエローで混色を作り、それをさらに濁らせるためにはイエロー・オキサイド、ロー・シェンナを混ぜると良いでしょう。

ちょっと違う緑に仕上げるには、レモン・ライト・イエローやニッケル・チタンを混ぜて、グレーっぽいグリーン、ゴムの木のようなグリーンを作るには、フッカーズ・グリーンにナポリ・イエロー・ライトを混ぜます。ジョン・セル・コットマンもウィリアム・フッカーも、現代のアーティストたちが多種多様で非常に優れた黄色とフッカーズ・グリーンを混ぜて、いろいろな色が作れることを羨んでいることでしょう。そして彼らはきっと、この色が現代でも愛されていることを嬉しく思っていることでしょう。

 

 

アルパイン・グリーン

アルパイン・グリーンはとても綺麗で、暖かい芝のグリーンのような色です。この色は、昔の巨匠たちが使っていたコッパー・レジネートという色を少し暗くした色によく似ています。コッパー・レジネートは油絵の具の始まりに由来されており、油絵の具のみに使うことができました。この顔料は、銅に生じる緑青(ろくしょう)にベニス・テレピン油を混ぜて作られた珍しいもので、温かみがある黄色味がかったグリーンでした。巨匠たちは、この色が芝や群葉の中に見られる自然な色だったため、とても重宝しました。この色はグレージング(薄塗り)で使われ、アズライト(藍銅鉱)やヴェルディグリ(緑青)、マラカイト(孔雀石)、オーカー(黄土)などの色の上に塗られました。現在良い状態で残っているものは非常に少ないのですが、その効果は非常に美しいものであったと想像できます。

残念ながら、ほとんどはその色味が茶色に変色してしまいました。昔の巨匠たちが残した絵画の中で、茶色い芝や群葉を見ることはよくあるかと思いますが、実はコッパー・レジネートが原因であることが多いのです。コッパー(銅)にはもう一つ悪い癖がありました。これは非常に毒性があるということで、害虫駆除によく使われていたのです。17世紀に使われた色が変色してしまった事は、悪い評判だったのですが、変色する前はとても良い色だったのです。

この色は、その必要性からその後も使われました。他の方法でこの色を作る試みもされていたのですが、それらはほんの少しオリジナルのコッパー・レジネートより良いくらいで、あまり変わりませんでした。この時は、ブルーにあまり保存性のない黄色を混ぜて作られていました。信頼が置けるグリーンが登場したのは、19世紀になってからの事ですが、昔の巨匠が使っていた色で、保存性と安全性に高いグリーンを基にしたブレンド色は、20世紀になるまで出てきませんでした。アルパイン・グリーンもその中の一つです。マティスの専門家用アクリル絵の具に仲間入りしたのも、数年前のフォークアート・ブームの時でした。なぜならフォークアートではいろいろなグリーンが必要だからです。しかし、このブームも去って、それらの色もだんだんと無くなっていった中、アルパイン・グリーンには需要がありました。それはアーティストたちが、昔の巨匠たちが発見したように、風景画を描くのにこの色の使いやすさを発見したからです。 何百年も前に風景画を描く時に扱いやすい色だと発見されたように、いろいろな方面から見ても申し分のない色なのです。オーストラリアン・オリーブ・グリーンより澱みのない色なのに、ロー・シェンナと混ぜるだけで、もっとくすんだ色作りができます。 または、少量のプライマリー・イエローを混ぜるだけでサップ・グリーンの色が作れる為、オーストラリアン・サップ・グリーンの代わりにアルパイン・グリーンを使うこともできます。 アルパイン・グリーンは、幅の広いグリーンを作るのに適しています。トランスパレント・レッド・オキサイドか、ロー・アンバーを混ぜて、暗めのグリーンのフッカーズ・グリーンを作ったり、森林のグリーンはロー・シェンナやイエロー・オキサイドと混ぜて作ったりします。イエロー・ディープと混ぜて黄金のようなグリーン、例えば朝の光を浴びた葉などの色、または、プライマリー・イエローか、カドミウム・イエロー・ミディアムを混ぜることで、新緑や光にあったった群葉、芝刈り後の芝の色などを作ることができます。色々なユーカリの葉の色は、アルパイン・グリーンにナポリ・イエローまたは、オーストラリアン・ゴースト・ガム、オーストラリアン・ブルー・ガムなどを混ぜて作れ、それぞれ素晴らしい色になります。人工的に作られた明るいグリーン色の物を描く時も、アルパイン・グリーンは輝きを見せます。綺麗なグリーンは、パーマネント・グリーン・ライトと混ぜて、さらに幅の広いグリーンが作れます。この多様性と保存性を考えると、この色を愛した昔の巨匠たちが、現在のこの色を使いたいと思うであろうことは間違いないことでしょう。このモダンな色は、巨匠たちが困った問題を抱えず、良いところだけを残したとても幸せな色です。

 

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