17時着。ほぼ1年ぶりのシアター。カウンターには小さな箱が2つ。地震と大雨への募金だ。
お賽銭投入してシアターの女神に心の中で感謝。だいぶ干されてたけどな。
列に並んだ時から1巡で呼ばれるイメージでいっぱい。今日こそはセンター最前だ。
まあそれでも事件前の2列目なんだけどね。
18時10分、抽選開始。
16順下手4列柱3。この位置だと3人以下のユニットはほとんど見えない。立ち見センターは3列めくらいなら空いてたんだけど、もうね、座りたいんですよ。年だから。
開幕、暗闇の中に響く円陣のかけ声。
「いつも元気。冷静丁寧正確に」。ゆる〜い間延びした声だ。ちょっと笑っちゃうぞ。
それでもあのイントロが流れ、あのコスチュームが光の中に浮かぶと、いっきに頭の中をイメージが駆け巡る。
何回再生したかわからないAX2009の奇跡。
そしてわが懐かしの13期14期(とみぃちゃん)。
そりゃ涙腺も弛みますよ。もう年だし。
働き方改革が叫ばれる昨今、「無理な努力無駄な努力無茶苦茶な努力」とか「圧倒的な努力」とかの評判はよくない。
無理をしているとすぐに「休め」と言われるし、休ませないと「ブラック」とか言われるし。
でもね、今の君ではなく何者かになりたいんだったら、人並み以上の叶えたい夢があるんだったら、死にもの狂いでやらなきゃいけない時がある。
そんなことは、昔の僕はよーく知っていたんだよ。
夢は汗の中に
少しずつ咲いて行く花
馬齢を重ねて努力をしない言い訳ばかり上手くなった。
諦めた夢を思い出すことも絶えて無くなった。
そんな僕の目の前で、(まあ正直ヘタクソな子もいたけどさ)一心不乱に踊り、歌う彼女たち。
咲くか咲かない分からないけど今はこれしかない、と心に決めたように。
世間じゃAKBはもうオワコンだって言ってる。
テレビをつければ一目瞭然だ。
気の利いた子はナントカ坂を目指している。そっちがよっぽど華やかだ。
でも僕らにはシアターがある。
ここに(栄に。難波に。博多に。新潟に。瀬戸内には港を求めてさまよう船もある)。
毎日「初日」に望んでいる彼女たちがいる。
ちょっとくらい泣いてもいいじゃんか。
追記:感想
下手に着席したせいで、センターの様子を直接見ることはほとんどできなかった。3人以下のユニット曲は特に。まあこうなることは分かってて座ったんだけどさ。
こういう時はシルエットを堪能するのも乙。負け惜しみじゃないよ。「見えない」のもシアター体験のうちなんだって。
「天使のしっぽ」なんて、しっぽのシルエットが可愛いんだぜ。
「てもでも」もそう。シルエットだけならみかちぃに見える。
あと「純情主義」ね。あれは衣装のシェイプがカッコいいから。ただターンがちょっともっさりしていたように見えたのは気のせいか。
「ジャンヌ」の旗の持ち方は、ちゃんときくぢに倣ってたかな。左手下の右手上、で。さすがにそれは影じゃわからない。
「黄金センター」、なんで? 一瞬いぶかしんだが、そうか、「水夫」がお蔵入りなんだ。「曲に罪なし」なんだけどなあ。カッコイイしミズオ。まあ「黄金センター」僕の好きな、そして研究生に相応しい曲だからいいけど。ああ、確か竹内が推されてる頃だったなあ、彼女も卒業かあ。
正直言って、相笠や西野に遭遇した時のような視線を強奪されるようなビックリはなかった。でも総じてみんな一生懸命だった。特にドラフト3期(「ドラ3」って言ってた)メン。
前から言ってるんだけど、自己紹介でどんなに恥ずかしくても四の五の言わずに何かキャッチフレーズ的なことをやるべきなんだって。名前が売れていない連中は特に。とにかく名前を憶えて貰わなきゃ始まらないんだから。
ドラ3のメンバーは、ほとんど全員がやってた。誰かが指導したのかな。
それは絶対必要なことだ。
ただ惜しむらくは、遠慮がちに「私が○○と言ったら、××と答えたら嬉しいです」てなパターンばっかだった。
栄なんかコール&レスポンスを顔写真付きのプリントで配ってるぜ。「お願い」なんて他人行儀なことは一切ない。いきなり本番。ヲタを信じて引っ張っていこうぜ。
16期昇格お預け組は、ちょっとだけセンパイなせいか、同期の中でやっている時より伸び伸びとしていたような気がする。
特に佐藤美波。
ハツラツとしてて見てて楽しかった。舞台が跳ねた後のBGMで「初日」のカラオケが流れたんだが、ずっと踊ってたこの子。
本間麻衣。
ポンコツ属性を自覚しているのか「自分は背が高いことしか取り柄がないから、もう5センチ身長が欲しい」だって。
そんな切ないこと言わないの。前見た時よりずっとよくなってるって。その長い手足をもっと活かすパフォーマンスがきっとあるはず。
本田そら&吉橋柚花。
初見のメンバーで最初に目を惹いたのはこの2人。後列端っこでもしっかりやってた。
岡田梨奈。
うまく言えないが、何かをこじらせてる感あり。