words
Glory days。はみ出さないようにルールを守って/壁の時計をぼんやり見てる
水道の水が出しっぱなしで/いつの日か僕だけ溺れそうさ
どうしてこれが「栄光の日々」なんだろう。
僕はずっとその理由が知りたかったんだ。
--
もうすぐ終わろうとしている2015年。
AKBの歩みが始まって、記念すべき10周年であった今年。
オープン10周年記念祭とか、10周年記念公演とか、それなりの盛り上がりがあった。
それに敬愛する松村先輩にとっては間違いなくビッグイヤーだった。
日々届けられる彼女からのメールがそのことを教えてくれた。
でも僕自身のヲタ活動的には最低な年だったかも知れない。
入れた公演はたったの2回。
4月以降「俺何かやらかしたっけ?」と自問自答したくなるほど抽選にはじかれ続けた。まあ応募出来るのは月に数回なんだけどさ。
DMMのオンデマの契約も、諸般の事情で全て解約した。
新しく発売されるCDも、コンサートDVDも、発売日に届けられることは絶えて無くなった。
タイトル曲はともかく、カップリングに隠れている名曲を探す楽しみも、今はない。
何よりもこのブログの更新をほとんどしなかった。
彼女たちへの愛が失われた?
もう僕は飽き飽きしまった?
少なくとも、最近の彼のコトバが胸に響かなくなって来ていることは確かだった。
わかりやすい説明と繰り返しの説教、またはその両方。
おっさんにはもううんざりだ。
そんな日々の中でも、毎日届く僕の名を呼び続ける松村先輩からのメールと、月に数回だけのシアターへの応募。それだけが彼女たちの世界と僕をつなぐ細い細い糸だった。
そう言えばこの6月には大阪で仕事があった。その数ヶ月前に予約したホテルは難波にした。仕事の会場からは離れていたんだけど。ひょっとしたらという期待があった。
その夜、劇場は閉まっていた。みんなは博多へ行っていた。
僕はグランド花月の横の居酒屋で飲み、たこ焼きを食い、ラーメンをすすり、閉まっている劇場をいつまでも酔眼で眺めていた。
博多と栄に行く用事は、残念ながら無かった。
暮れゆく2015年。
このまま終わってしまうのだろうな、という漠然とした諦念。
10周年記念の歳末なのに、なんてしけてるんだろう。
そんなある日、ふとしたきっかけで見直した何度目かのUC公演ザ・ファイナル。
ステージには松村先輩と(元)研究生たちと頼もしき助っ人。
ちょうど1年前のアンフィシアターでの幸福な時間を思い出す。
忘れかけていた研究生mixを小声で唱えてみる。「おしりん!れおな!わんちゃん!おぎりー!...」
名古屋に行く用事はなかったなあ。来年はあるかなあ。
「用事が無ければ作っちゃえよ」。
ささやいたのは悪魔だったのか天使だったのか。
「遠方枠ならずっと先だしスケジュール調整できるんじゃね?」。
シアターの応募に続いて勢いで押してしまったSKE劇場、「申し込む」のボタン。
その夜、忘れた頃に栄からの初めてのインヴィテーションがやって来た。
僕にとって最初の出会いだったTeam E。演目は「手つな」だ。
なるほど。
奇跡は起きるものではなく起こすものだって何度もかおたんに教わってたじゃないか。