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Tags:片思い、冬、school days
ただいま恋愛中、もしくは愚かにして切ない恋愛の諸相・第2幕第2場
「忍ぶ恋」
別に隠す必要なんかなかった。まっすぐに私を見つめる、その人のその眼差しに、ただうなづくだけでよかった。
それはとってもカンタンなこと、のはずだった。
どうしてそれが出来なかったのだろう。
どうしてそのことを包み隠そうとしたんだろう。
うなづいて微笑みを返せば、それだけでよかったのに。
あの日。
あと少しして学校を卒業したら、あの人は都会に出てしまう。
私はこの街に残る。
今日だったら、私もついて行くって言えたろう。
一緒にいられれば何とかなる。今ならわかる。
でもその時私はただのこどもだった。
だからせめて、あの人に私のキモチを伝えよう。
明日こそ。そう思って眠れぬ夜を過ごした。明日こそ。
その朝。
夜半から降り始めた雪が全てを覆い尽くしたというのに、雪を降らせた雲はあっという間に去って行った。
まるで品のいい手の込んだ手品のように。
その朝。
窓の外は輝く世界。風は冷たかったけれど、おひさまの光は冬がもうすぐ終わることを教えてくれていた。
その光に満ちた明るい景色を見た瞬間、私の中の夕べの決心が消えた。
なぜだったのかは今でもわからない。でも不思議と心は穏やかだった。
「今日も、いつもの朝と同じように振る舞おう」。
まるで、真っ白な雪が私の想いを覆い隠してしまったみたいだった。
「おはよう」。
約束なんか一度もしたこともないのに、いつものようにいつもの場所に立っていたその人に言えたのは、いつものその言葉だけだった。
「おはよう」。
私とその人は、雪を踏みしめていつもの通学路を歩いた。きゅきゅっと言う音が心地よかった。私はこの瞬間がいつまでもいつまでも続くことだけを祈っていた。本当に話さなくちゃいけないこと以外のことを話し続けながら。
たぶん、それでよかったのだろう。
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おいおい、びっくりしたなあもう。
この前曲「7時12分の初恋」の書き始めはもう1年以上前じゃんかさ。
その間いろんなことがあって、それなりに感慨はあるんだけど、1年以上かけて再確認したのは、やっぱ現場だよなあってこと。
オペラでも他のグループでも同じ。そしてAKBはやっぱしシアター。
大箱のコンサートの楽しいっちゃ楽しいんだが、やっぱしシアターが一番。
最近呼ばれたTeam Kのなんとか公演、楽しかったのは間違いなかった。でもMCのお題「これからやりたいお仕事」で言ってた「CM」とか「グルメレポーター」とかに、僕はどうしても興味は持てなかった。
うん。CMが決まったらおめでとうと素直にお祝いできると思うんだけど、僕は別に彼女たちのCMが見たいわけじゃないんだなあ(松村終身名誉先輩は除く。彼女がピンでCMをやるのだったらそれは見たい。圧倒的に見たい)。
僕が見たいのは、歌い、踊り、しゃべり、笑い、泣き、歓喜し、落胆しながらも生き生きとその瞬間の生を生きる彼女たちなのだよ。それも間近で。
一方的に見ることをふつうは「会う」とは言わない。だって「会う」というのは相互的なものだから。僕が見る彼女が僕をほんの一瞬でも見るときにはじめて「会う」は成立する。
その相互作用がかろうじて可能な距離。
それこそが「会いに行けるアイドル」の raison d'être。
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それはさておき。
書き始めたころは過去の公演だった「ただいま恋愛中」なのですが、ほったらかしにしている間にTeam BIIがステージに上げているじゃないですか。
Team BIIねえ。
これまでぜんっぜん視界に入っていなかった子たちですよ。
ほとんど知らないし。
顔と名前が一致するのは「ガラスのI LOVE YOU」でたかみなポジにいた室とじゃんけんで名をはせた下から読んでもイマデマイじゃねえムトウトムじゃねえ上枝恵美加くらい。
でもせっかく「ただいま恋愛中」やってるんだからってことで、ただいま勉強中。
「春が来るまで」。
作曲はよすすアニキ。
オリジナルのA4では大島と星野のデュエットでした。BIIは太田久代。
春までには何とかまとめたいです、この曲について。春がやって来るまで/消えないで