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Tags:片思い、School days
まあいろいろ起こっちゃってまた足踏みだよ。
そういえばAKB公式モバイルサイトで「AKB48楽曲完全解説~ライナーノーツ~」という企画がはじまりましたね。
惹句にいわく、
全700曲以上を週3回更新で解説していくとか。これは楽曲ヲタとしては見逃せません。楽曲の歌詞の世界や音楽的特徴はもちろん、MV撮影秘話やらメンバーエピソード、はたまたMIXの特徴からAKB48の歴史まで、あらゆる視点から楽曲全てを徹底解説してまいります!!
第1回は「Only today」。
僕もこないだ書いたばっかり。
やっぱり「スカ調」アレンジについてきっちり指摘してました。うんうん。その他にも僕が見逃してたことや知らなかったこともいろいろ書いてあって大満足。
誰が書いているのかわからないけど、音楽に詳しいスタッフなんでしょうね。今後楽しみです。
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さて、こちらもこつこつ書いてかないと、「完全解説」さんに追い越されちゃうよね。
でもまだ「7時12分」。これじゃ大遅刻だ。
A4自己紹介MC開け、最初のユニットソング。
曲調はアイドルらしさ全開の明るい楽しさに溢れてます。
作曲は上杉洋史。
前曲の「Only today」の大内センセイもそうだったけど、この人も初期からいい曲を書いてますね。
AKB史上最初のシングル「桜の花びらたち」をはじめ、「クラスメイト」「MARIA」「くるくるぱー」等々。やすすがずっと発表の機会を待って温めていたという「桜の栞」もこの人の作です。しばらくご無沙汰でしたけど、最近チームサプライズに「素敵な三角関係」を提供しました。
カギさんによれば、曲が始まる前に発車ベルと列車の音が聞こえて暗転するのが本寸法のようです。
残念ながらA4のDVDではここの部分は割愛されていて、いきなりイントロが流れます。
でも2007年の「ちょっとだけ全国ツアー」と2011年の「見逃しA4」では、ちゃんと「トルルルルルル…」という発車ベルと列車の音のSEが流れ、往時の公演の姿を偲ぶことができます。自己紹介MCの居残りメンバーが、ゆっくり暗転する舞台から汽車ごっこのフリをしながらはける、という所作も恐らく公演当時と同じでしょう。
余談だけど、汽車ごっこの際左右の手を動かすのは機関車の主連棒の動きを摸しているわけなのですが、実際の主連棒は左右の位相が90°ずれているのが普通。だから左右の手を同時に前後に動かすのは間違いだそうです。こういうのNさんなら知ってただろうな。
さらに余談だけど、発車メロディ全盛の昨今、あの発車ベルは懐かしい感じですね。音の高さは440Hz、hiA。今でも東京駅7番線(東海道線下り)で聞くことが出来ます。最近では上野駅9番線もこのベルになったとか。こういの松井Rなら知ってるのかな。
ベルが鳴り終わると、イントロ。
5人ユニットではあるものの、この曲の主役は二人。
すなわち、あっちゃんこと前田敦子と、大江朝美(ともみ、ですね)。
ステージに飛び出してくるのは、モコモコの衣装で、腕時計を見たりして時刻を気にしているあっちゃん、それに大江。続いて成田、増山、駒谷。
ふう、間に合った、という表情で歌いはじめるあっちゃん。
うわ、このあっちゃんすげえ可愛い。ちょっと前に小嶋がボウリョク的にカワイイって書いたけど、あっちゃんも負けてない。朝の駅で/斜め前にいつも見かける
学生服のあなたがいる
A1からはじまって、これまでずっと公演やライブの映像を見てきたけれど、彼女をこんなに可愛いと思った事はありませんでした。
伸び伸びと生きている生き物のはじける可愛らしさとでも言うべきか。
この子、こんな可愛い表情するんだ。
もちろんバイアスは掛っているんだと思います。
僕らはあっちゃんの中にいろんな物語を読みとっています。
このステージの先の彼女の未来。ビックリするほどたくさんの人に愛され、同時に同じくらいの重さの「邪気」を背負っていくことになるその未来を、2012年の僕らはすでに知っています。だからこのステージのあっちゃんの笑顔がとても貴重に見えるのかもしれません。
でも、それにしても全くもって可愛いなあ、この時のあっちゃんの笑顔。ちょっと泣けちゃうくらいです。
東京ドームコンサートでもこの曲がかかって、先日やっとDVDを見ることが出来ました(「トルルルルルル…」は無し。誠に惜しい)。
ドームの天井を少し持ち上げんばかりの大歓声に包まれるあっちゃん。その姿は、美しかった。でもそこにはA4の時の笑顔はありませんでした(むしろやっとあっちゃんと共演できたまなっちゃんに目が行きました)。
あっちゃんに続くのは、大江のソロ。
大江朝美。
人呼んで「おーいぇ」。
たっぷり遅れてきた来たヲタである僕にとって、この人は謎。
オリジナルメンバーの一人にして、すっごくコアなヲタがついていた、という印象。 AKB48@メモリストによれば、「ハイテンション」「異常なほど人気」だったそうです。
いろんな人の書いたものを読んでいると、ちょっと変わった子、という評価が多かったみたいでした。
たとえば往事のAKBを知るためのバイブル、「48現象」には、
唯一無二の声質と独特の間合いの持ち主。脱臼系トークで幻惑しつつ歌手としても期待大。
「48現象」 ワニブックス 東京 2007
「脱臼系トーク」て。
今だったら恐らく「ぽんこつ」って言われるんでしょう。
場違いなことを言ったりやったりして、みんなに笑われる、みたいな。
でも記録に残っている大江の言動を追っていくと、何か「ぽんこつ」というのとはまた違うような感じを受けます。
たとえば同じ「場違い」でも、何か違いの根が深いような。
小さなシアターでは大丈夫でも、見つめる人のボリュームが大きくなると破綻しそうな危うさを秘めた場違い、とでもいうか。何言ってるんでしょうね、僕。
あと「クレヨンしんちゃんか大山のぶ代級の唯一無二の声」とかも書かれていますが、そんな特徴的な声だったのかな。
正直A4のDVDにたどりつくまで、大江の歌声をちゃんと聞いたことがなかった気がします。A1、A2、A3にも大江のソロパートはあったんだろうけど、憶えていない。
AKBを脱退した後に発売された彼女のDVDを見てみたんですけど、そんなに特別な声って感じでもないんですけどね。ちなみにDVDは本編よりはメイキングの方が自然で素直な表情でした。
いろいろ言われてるけど、「7時12分」の彼女の歌声は澄んでいてとてもきれい。
歌い出しのあっちゃんの声が少し澱の混じった赤ワインだとしたら、大江の声は透明度の高い輝く白ワインとでも言うべきでしょうか。
たったこれだけなんですけどね、ソロで聞くことができるのは。学校とか/名前さえも/わからないけど
すれ違う度/ドキドキする
スタジオ録音の音源がいよいよ発売されますが、誰が歌ってるんでしょう。
できれば大江を始め、オリジナルのA4メンバーの声で聴きたいものです(「トルルルルルル…」付きならば更に可)。