ほねほねワルツ4 | Commentarii de AKB Ameba版

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ほね組版。
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 まさかね、「ほねほね」でその4まで書くとはね、思ってなかったでしょ。僕は思ってませんでした。でもせっかくやすすが書いてくれた歌詞を味わうなら、骨までしゃぶりたいじゃない(←誰がうまいことを)。
 というわけで、歌詞に出てくる骨を調べて数を数える企画の続き。

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 前回、第1第2スタンザに出て来た骨の数は、重複を除いて68個でした。

 今回は第3スタンザから。
 これも第2スタンザ同様ほね組版でしか聞けません。脊柱から骨盤にかけての骨。第1スタンザと被るね。

  胸椎・腰椎・仙骨/肋骨に胸骨
  恥骨・座骨・腸骨/どこかな?尾骨

 胸椎vertebrae thoracicae(羅)、thoracic vertebrae(英)。12個あって、番号で呼ばれるのは胸椎と同じ。第1胸椎(Th1)から第12胸椎(Th12)。それぞれに左右1対の肋骨がついている。

 腰椎vertebrae lumbales(羅)、lumbar vertebrae(英)。腰骨。5個。第1腰椎(L1)から第5腰椎(L5)まである。腰椎と腰椎の間の椎間板がわやになって神経を圧迫してしまうのが(腰椎)椎間板ヘルニア

 仙骨os sacrum(羅)、sacrum(英)。生まれた時は5つの仙椎であるが、後に癒合して1個の骨となる。 

 肋骨は前回既出。

 胸骨sternum(羅)、breast bone(英)。左右の肋骨が体の前で結合している骨。1個。これと腸骨の骨髄で血球が造られる。裏に胸腺がある。

 恥骨:os pubis(羅)、pubis(英)。骨盤の前方を構成する骨。左右1対で2個。

 坐骨:os ischii(羅)、ischium(英)。骨盤の後方を構成する骨。左右1対で2個。

 腸骨:os ilium(羅)、ilium(英)。骨盤の両翼を構成する骨。左右1対で2個。血球を一番たくさん造る骨髄がある。成人すると恥骨、坐骨、腸骨が結合して寛骨:os coxae(羅)、hip bone(英)になる。

 尾骨:os coccygis(羅)、coccyx(英)。仙骨の先端の骨。生まれた時は3~5個の尾椎であるが成長すると癒合して尾骨になる。尻尾のなごりの骨。

 第3スタンザに出てくる骨の数は、
 胸椎(12)+腰椎(5)+仙骨(1)+肋骨(24)+恥骨(2)+坐骨(2)+腸骨(2)+尾骨(1)=49個
 ただし胸椎腰椎は第1スタンザの「脊柱」ですでにカウントしているし、肋骨も同様。恥骨坐骨腸骨は2つの寛骨として第1スタンザの「骨盤」で勘定しちゃった。あと尾骨も。
 というわけで第3スタンザでオリジナルの骨の数は1個だけ。

 K3では第2スタンザに歌われる第4スタンザ。上肢の骨がメイン。

  鎖骨に肩甲骨/上腕骨・尺骨・橈骨
  手根骨に中手骨/どこかな?指骨

 肩甲骨と上腕骨は前回既出。

 尺骨ulna(羅)、ulna、elbow bone(英)。前腕(二の腕)にある2本の骨のうちの1本。ひじ打ちで当たるひじの骨。手の小指がわにある。左右1対で2本。

 橈骨radius(羅=英)。「橈」の本来の音は「ドウ、ジョウ、ニョウ」なんだけど、ここでは「とう」ね。読みにくいねえ。前腕の2本の骨のうちのもう1本。手の親指がわにある。お父さん指の方にある骨だから「とうさんとうこつ」と覚える。手首で親指の下の方にある動脈は橈骨動脈。もともとリストカットはここを切るのが目的だったんだけど、最近の若い子のリスカは目標設定が緩いよね。

 手根骨:ossa carpi(羅)、carpal bones(英)。てのひらを構成している骨たち。手首に近い方に4個、(近位手根骨:豆状骨、三角骨、月状骨、舟状骨)、指に近い方に4個(遠位手根骨:大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨)ある。たくさん骨があってお隣の骨と関節ができているから、手を広げたり握ったり、いろんな格好ができるんだね。これ名前覚えるの大変そうですけど、ちゃんと覚え方がありました。両手で16個。

 中手骨ossa metacarpi(羅)、metacarpus、metacarpal bones(英)。手根骨の先、指の手前にある骨。5本。両手で10本。こちらは名前はなくて、第1中手骨~第5中手骨。

 指骨ossa digitorum、phalanges(羅)、phalanx、phalanges of hand(英)。指の骨。親指以外の指は3本(基節骨・中節骨・末節骨)、親指は中節骨を欠いて2本。片手で14本、両手で計28本。

 第4スタンザに出てくる骨の数は、
 鎖骨(2)+肩甲骨(2)+上腕骨(2)+尺骨(2)+橈骨(2)+手根骨(16)+中手骨(10)
+指骨(28)=64個
 ただし鎖骨、肩甲骨、上腕骨はすでにカウントしてるので6を減じて58個。手の骨はいっぱいあるね。
  
 第5スタンザは足の骨。

  大腿骨に膝蓋骨/腓骨に脛骨
  足根骨に中足骨/どこかな?踵骨

 大腿骨femur(羅)、thigh bone(英)は第1スタンザで既出だね。2本。

 膝蓋骨:patella(羅=英)。ひざのお皿の骨。2枚。パテラってカワイイ名前の語源も「お皿」から。腱の中の軟骨がだんだん硬くなっていってできる。

 腓骨fibula(羅)、calf bone(英)。前腕に尺骨と橈骨があったように、下腿(膝から足首まで)にも骨が2本ある。そのうち後ろ外側にある細い方の骨。左右1対で2本。ふくらはぎの奥だね。

 脛骨tibia(羅)、shin bone。すねの骨。左右一対で2本。この骨の前面は尖っていて、筋肉が覆っていないところがあって皮膚の上から触れる。ここを打つとすごく痛い。いわゆる弁慶の泣き所。若い子が激しい運動を続けていると、この骨の上の方に炎症が起こって痛くてたまらなくなることがある。これがオスグッド・シュラッター病。奥が2009年にかかった病気がこれ。

 足根骨ossa tarsi (羅)、tarsal bones(英)。手に手根骨と中手骨があったように、足にも足根骨と中足骨がある。手根骨は片手で8個あったけど、足根骨は片足につき7個。足首に近い方から距骨、踵骨、舟状骨、内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨。両足で14個。そういや手にも「舟状骨」ってあったよね。手の舟状骨はos scaphoideum、足の舟状骨はos naviculare。前者のスカフォイデウムはギリシャ語のスカフォスσκάφος=舟、-oidは「みたいな」。「まゆゆみたいな」のは「マユユロイド」。後者のナヴィクラレはラテン語のナビスnavis=舟、culeは「ちっちゃい」、英語の-cle。手の舟状骨はラテン語、足の舟状骨はギリシャ語起源。

 中足骨ossa metatarsi(羅)、metatarsal bones(英)。中手骨と同じように第1から第5まである。片足5本づつ、左右併せて10本

 踵骨calcaneus(羅=英)。かかとの骨。この骨の後ろに強大なアキレス腱が付いてます。左右の足1個づつで2個。でもこれって足根骨のひとつだからある意味既出。第4スタンザは腕の骨で、最後指骨で終わったけど、第5スタンザの足の骨はかかとに戻ってオシマイ。

 もちろん足にも指の骨(足のゆびは「趾」ね。だから趾骨)はあって、手と同じように第1趾(親趾)以外は3本(基節骨、中節骨、末節骨)からなり、第1趾は中節骨を除いて2本からなっていて片足で14本、両足で28本。
 「どこかな趾骨」ってしちゃったら、字面は違っても「指骨」と音が同じだから避けたんだね。

 第5スタンザに出てくる骨の数は、
 大腿骨(2)+膝蓋骨(2)+腓骨(2)+脛骨(2)+足根骨(14)+中足骨(10)+踵骨(2)=34個
 でも大腿骨は既出だし踵骨は足根骨に含まれるので、第5スタンザオリジナルの骨の数は4を減じて 30個。

 出て来た骨の数を、重複が無いようにまとめると、

 第1スタンザ:60個
 第2スタンザ:8個
 第3スタンザ:1個
 第4スタンザ:58個
 第5スタンザ:30個

 全部足すと157個。

 足の骨で出てこなかったのが趾骨の28個。
 これを足すと全部で185個。
 あれ、

  206個の骨たち/手をつないで踊り出す

 って歌ってるのに21個足りないぞ。

 実は頭蓋を構成する骨で、歌に出てこないのがいっぱいあったんです。

 蝶形骨 (2個)頭蓋内
 篩骨  (1個)頭蓋内
 槌骨  (2個)耳小骨
 砧骨  (2個)耳小骨
 鐙骨  (2個)耳小骨
 下鼻甲介(2枚)鼻の中
 涙骨  (2個)顔
 鼻骨  (1個)鼻のてっぺん
 鋤骨  (1個)鼻の中
 上顎骨 (2個)上あご
 口蓋骨 (2個)口の天井       
 頰骨  (2個)ほっぺ      
     計21個

 ということで185+21=206
 めでたく206個の骨たちが揃いましたとさ。パチパチ。

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 いやあ秋元先生、勉強させていただきました。
 まったくAKBとは関係なかったけどさ。
 ったく誰が読むってんでしょこんな記事。

 んなことやってる間に、世の中はぐぐたす選抜あり、CinDyのワロタ参加あり、東日本大震災復興支援特別公演あり、SSAのバクダン憶測(「組閣」? 昇進?)ありと波瀾万丈でした。

 個人的にはペトリ堂御堂主よりその存在をご教示いただいたBBQこと松村香織嬢、僕にしてみれば尊敬すべき斯道の大先輩(古参ヲタってことね)のかおたんが大躍進で誠にご同慶の至りであります。

 あとCinDyのワロタね。
 この一件で、やすす氏が、その発言の中でなっちゃんについて「彼女がいてこその渡り廊下走り隊なのだ」と言ってくれたことがとても嬉しかった。まあ、なっちゃんの「辞退」を最終的に了としたのはやすすなわけで、そのことを考えると「どの口がそう言う」とほっぺをつねりたい向きもいるかとは思うんですけどね。

 それでもなっちゃんが「辞退」することによって穿たれた傷穴が塞がっていくためには、こういった言葉は必要なんだと思ういます(たとえ直後に追加メンバーを発表することになろうともね)。それが言葉の持つ偉大な力。

 もうひとつ。
 やすす氏の発言の中で、なっちゃんのことを終始「彼女」と呼び、決して「平嶋」と名指さなかったことが印象的でした。彼の影響力を考えると、こういう状況で名前を出すことがなっちゃんにとって必ずしも有益であるとは限らない、と判断されたのだろう、と思いました。

 いや、正確には「判断」というよりも無意識的にそうしたんだろうと思います。後から考えると配慮がなされている、そういうことなんでしょうね、やすす氏の場合。

 どんな分野でも達人とか名人はそんなもの。
 「なんであそこでパスしなかったんですか」「なんでこの色を使ったんですか」「なんでその病気を疑ったんですか」等々。イレギュラーだけど後から振り返ると明らかに正しかった判断。後から理屈をつけることはもちろん可能なのだが、判断をしたその直後に尋ねると「何となく」と答えるんだよね、達人とか名人とかは。「判断しなくても正しい道が見える」と言うか。

 やすす氏もその域の方であることは間違いないでしょう。いくら「55歳児」でも、「判断しなくても正しい道が見える」人。
 
 だからワロタにCinDyが入る件も、どう考えてもイレギュラーな決断だけど、後から振り返ったら最善解だったという結末を期待しましょう。
 ね、はるごん。

 でも率直に言って

仲川遥香 - 2012/03/10 - Mobile - 一般公開

感想。


どうなるんだろう渡り廊下は。。。。


でも秋元先生が決めたって事は
何か考えがあるのかなぁー?笑っ

 たいした「考え」は無いと思いますよ。

 あと失敗したことは覚えてないよね、秋元先生。それも達人の秘訣。