くるくるぱー3/孤独なランナー2 | Commentarii de AKB Ameba版

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 ああ、僕は浅はかだった。
 前回圏外だった。初日二日目と音沙汰がなかった。
 たったそれだけで、僕はあきらめていた。
 
 それはまるで、9点差がついた9回の裏ツーアウトランナー無しの状況で、ゲームに負けた気になってしまうようなものだ。あと一人バッターが残っているというのに。

 それはまるで、人が空を飛ぶことが出来るという、しごく当たり前のことが信じられないウェンディーのようだ。「信じる心と妖精の粉」がありさえすれば、誰だって軽やかに空を飛べるのに。

 それはまるで、僕らが大好きな彼女たちが信じている夢を、彼女を支えるべき僕らが信じないようなものだ。たかみなに怒られるぞ。

 ああ、僕は常識にとらわれていた。
コバヤシカナ大王陛下
 は遙か以前に宣言されていたではないか。

くるくるぱーで/常識 通じません

 臣民トシテ誠ニ恐懼ニ耐エズ。

 そして「孤独なランナー」。

>業深いこの両目でもう一度奇跡の目撃者になるために。

と自分で言っておきながら、奇跡を信じていなかった。いや、正確には、奇跡を信じる人々を信じていなかった。

 1位ではなかったが、確かにそこに奇跡はあった。

 「奇跡は起きるものではなく、起こすもの」。

 たかみなの言葉だ。
 いや、秋元センセイだっけ? 
 いやいや、指原か? いやいやいや、はるごんかはーちゃんかはるきゃんか島崎か島田か、「オキルデハナクテオコスデース」ヒラリーか。
 
 何のことはない、彼女たちが全てそう言い続けているんだ。

 ただ僕が聞いてないだけだったんだ。