Amazonから大きな(以下略)
シングル発売→3枚(以上)購入というのが既定の流れになっちゃっているのね、最近は。
そうしないとカップリングの曲が揃わないってのはどういうこっちゃ。しかも劇場盤は買えないし。
もう全部中古でよしとしようか。別にイベント参加券も写真もトレカも要らないんだから。
そうしよそうしよ。ワロタの次からそうしよ。あ、フラゲもだ。
で、この曲。「パレオはエメラルド」Type-Bのカップリング曲。ものすごい直球のタイトル。
人の子の親として、聞いていると何だかいたたまれなくなってくる。パパは嫌い
これってさあ、アイドルが歌う歌じゃないよね、少なくともAKBプロジェクト以外のアイドルが。
親に黙ってピアスホールを開けた娘をパパが叱った。これは正しい。
カラダを傷つける行為について子を叱るのは、親の責務である。
孝経にいわく「身体髪膚之れを父母に受く敢えて毀傷せざるは孝の始めなり」。この場合の「孝」とは、「親孝行」などという個人的・限定的なものではなく、人を人たらしめる徳の根源である。
娘が「ピアス開けたことさえ何も知らない」または「知らないふりをする」のは、親ではなく他人なのだ。
話を聞いてくれずに叱るパパを娘が拒絶した。もっと自由にさせて欲しい、自分の人生を自分で決めさせて欲しい。これもまた、正しい。
本質的に人間一人一人は自由である。これもまた「自分の好きに振る舞える」などという生やさしい自由ではなく、「誰も自分に成り代わってくれない自由」「のたれ死にする自由」「そこから逃走したくなる自由」である。
その自由を背負うだけの力を、恐らくこの少女はまだ有してはいないが、それでも「自由が欲しい」と訴えることは、人として正しい。
これは正しさ同士の諍いなのだ。
パパの正しさと娘の正しさが争う時、二人とも傷つき、血を流す。
友達のパパは、
とは言うものの、友達のパパが怯えているのはその娘ではない。正しさ同士の闘争で血を流すことを恐れているのだ。娘に怯えたように/いいよいいよと何でも/飴をくれるらしい
そして娘も、飴を貰える友達がうらやましいけれど、そのパパがいいとは思ってはいない。正しいのはうちのパパの方なのだ。でも、私も正しい。はず。だってみんなそうゆってるじゃない。
秋元先生のお宅って、確か娘さんでしたよね?
結婚して長らくお子さんが生まれず、ずいぶんたってからの出産だったはず。ステレオタイプかもしれないが、パパの溺愛パターンかな。
もっともまだちっちゃいから、この歌のような状況にはなってないはずなのだが、歌の中で娘にあらかじめ
と言わせるなんて、秋元先生、ずいぶんと覚悟をしたものである。押し付ける愛情なんていらない
然り、愛情とは押し付けるものである。
パパは献身的に自己犠牲的に絶望的に愛情を押しつけてくる。
それはある時は「軽蔑していた愛情」と呼ばれるかも知れない。でもそれが親の愛の正しい姿である。
親のその愛情と、時に子は戦い、乗り越えていかねばならないこともある。親の愛情の「正しさ」が常に子にとって「有用」であるとは限らない。親の愛が子をスポイルすることだって少なくない。
そして、この正しさ同士の諍いで、最終的に勝利するのはいつも「子」。
子のために敗れるのが、親の勤め。
着信で振動するケイタイを見て娘は泣いている。私を大人と/認めてくれたら/言うこと何でも聞くよ
どこかで誰かに/声掛けられたら
パパへの当てつけに/帰らないよ/帰らないよ/心配させるまで
パパも泣いている。
切ねー。
PS.
歌の内容は切なかったが、PVでバランスが取れていて安心。爆笑。
SKEの「紅組」のみなさんが、最初は白い衣装で登場。背景も真っ白。主役は松井R。まあ、白い衣装でさらさらロン毛で、清楚。松井Rにぴったり。
ところが歌が始まると、今度の場面では真っ赤な衣装で背景も真っ赤。そして何よりも、みんな髪型アフロ。
んーアフロというより、頭がどっかーんって爆発して、すこし煙が出てる感じ。なんですかこれ。
集まった紅組のみなさん、爆発頭のウィッグを見て、誰か、「それちょっと変ですよ」って言わなかったのかな。
「えーあたしこんなイロモノやだー、こーゆーの鰹だけにしてよー」って言えばよかったのに。
曲が進むにつれ、白い世界と赤い世界が交互に現れるわけだけど、しばらくすると白い世界の松井Rが意を決して何かやらかそうとする。
引き止める周り。
「止めないで。あたし総選挙じゃやっとJの上に行ったけど、今のとこ持ち歌ローカルで『枯葉』だけしかないの。この辺で五尺玉ドカンとあげるでよ」と言い放ってジャンプ。
するとあら不思議。白い衣装が真っ赤に染まっていく。
それを見ていた残りのメンバー、「えーがねえーがね」と次々にジャンプ。
みんな赤く染まっていく。
で、写ってはいないけど、この後衣装が赤くなる副作用で頭がどかーんと爆発したんだな。
で、みんな爆発ヘアになりました、とさ。
最後に全員で口から粉を吹いたら完璧だったのに。