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Tag:B1、恋
満月の晩に初めてのデートに誘われた女の子。年上の「彼」が運転するステーションワゴンで、海岸へ。
とてもステキなシチュエーションなんだけど、どうしてもハッピーな恋の始まりには思えない。
ね。Darlin'/今夜だけ
Darlin'/独り占め
どうやら普段はいろいろと忙しい「彼」みたい。「今夜だけ 独り占め」ってことは、別の夜は別の誰かといるんだろう、きっと。
それでも彼女はすっかり「彼」の虜。
ところでこの歌、なぜだか中学英語のセリフが入る。ひょっとして「彼」ってガイジン?
試みに訳すと、こんな感じかな。ねえ見て? 満月。きれいね。
…
うん。すごく嬉しい。だってデートしてくれると思ってなかったもん。
ねえ、お願いしても、いいかな?
…
それとも私のこと、嫌い?
あんまし話ははずんでないのかな。ちょっと口ごもっちゃって。
お願いする中身って、やっぱ、ああいうことだよなあ。やっと見つけた「絶妙」な人。
彼女はキスされて、もうすっかりその気になって、覚悟を決めてしまっている。
でも、きっとうまくいかない。朝が来るまで/帰らない
「ねえねえ、年上のステキな彼に夢中なのはわかるけど、そんなにあせっちゃダメだよ」
女の子を心配する大人たちは、そう言うに決まっている。
で、そういう忠告に対する女の子のお返事もまた、はい、決まってますね。
Pleaseとは言うものの、イクスクラメーションマーク付き。Please don't disturb!
つまりは、
投げやりとか刹那的とか、分別のある大人は呼ぶかも知れないけれど、「恋」の本質は、むしろこういう一夜の出会いの中にあるのかもです。そんなコト、最初っから知ってる。誠実な人だとは思ってません。でもしょうがないじゃない。そういう恋に落ちちゃったんだから。
明日か明後日になったら、きっと泣くでしょう。それはわかってるけれど、今は幸せなの。
だからせめて今夜だけは邪魔しないで。お願い。
「みをつくしてや」をちょっと思い出しました。
ところで disturb ってのはホントは他動詞で、本来なら目的語が必要になる。
Don't disturb us! とかね。
でもいっこだけ、この歌のタイトルみたいに目的語なしで自動詞的に用いる用法がある。
それは「(ホテルなどで)寝かせておいて」。
ねえ、どうせならタイトル通りホテルに行った方がいいよ。ステーションワゴンとは言え、車だと狭くていろいろ困ったことが起こるよ。初心者なんだから。