ふしだらな夏2 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tags:B1、恋、desire、季(夏)

 やっぱねえ、やっぱ2来ちゃったねえ。
 だって前回タイトルだけど終わっちゃったもんね。まあそれくらい秀逸なタイトルだというわけでもあるのだが。

 さて、「制御しきれない女の子の好奇心と欲望」+「夏」は、アイドルソングの定番シチュエーションであるのだが、AKBっぽさというか秋元っぽさはどうしても隠せない。
 たとえば

未成年の妄想は/止められないわ
愛の見返り/水着次第と知ってる

 ってとことか。

 経験の浅い女の子の妄想がどんどん膨らんで行っちゃって、「やだ恥ずかしい、見られてる。どうしよう、水着大胆すぎたかしら、でもこうでないと誘ってくれないしドキドキドキ…」って感じ。

 山口百恵が、32年前の秋元康少年に歌いかけた、

誰でも一度だけ経験するのよ
誘惑の甘い罠

 その甘い罠を、すっかりおっさんとなった「永遠の高校生」秋元が全国のヲタ諸君にお裾分け。

天国のドアを開けて/ときめきは 甘美な罠

 百恵ちゃんの時より深刻味は薄れてるけど、少女の好奇心と欲望の強さは30数年前よりずっと強くなっているのかも

してみたい/してみたい
してみたい/ひと夏の経験

 「してみたい」ってのは「したい」よか好奇心のドライブが強い(それがどんなものであるかわからないから体験してみたい)。もうちょっといろんなことを体験して、「それ」をよく知ったお姉さんになったら、たとえば

1秒だけでいいから/失神させてよ

 とか言っちゃうんだよね。

 でも「してみたい」って連発するんじゃないよ、女の子なんだからさ。

 秋元クンは百恵ちゃんから貰った「それ」を後に続く人にナイスパスできたのかしら。

 ステージについて。
 K2の幕開けが2006年の7月8日。小野が「季節が夏ということで南国ムードの・・・」 と前置きして「ふしだらな夏」がはじまる。

 舞台上のメンバーは9名。上手下手に1人ずつ、センターに7人。
 赤いパレオ風のサマードレス。真っ赤な舞台。ラテンのイントロ。
 うん。カッコイイ。

 ラテンだというのはわかるのだが、これがサルサなのかルンバなのかマンボなのか、その辺詳しくないのでよくわからない。たぶんサンバじゃあないんだろう。
 いずれにせよラテンですよラテン。すこし焦れた感じで、(まあぶっちゃけ)性欲に駆られた女の子のじっとしていられない緊迫感も感じられる。

 Team Kは大堀、野呂のビッグ2を筆頭に、お姉さん方中心。と、2011年現在で考えるからアダルトな印象なんだけどさ、開幕当時の年齢、大堀も野呂もまだ22歳。
 秋元大島梅田の昭和トリオだって17歳だったんだ。河西増田にいたっては14歳だもんなあ。平均年齢はやっとこ17歳。

 一方、同じセットリストのTeam Bはさらに若いメンバー。
 B1の開幕が2007年4月だから、アダルトな印象のCinDy、渡邊でもやっと20歳19歳だった。
 菊地渡辺に至っては13歳。平均年齢でも15歳そこそころの「ふしだら」でした。
 そんな子たちに「してみたい」とか「欲しくなる」とか歌わせるなんてアグネス的にどうなのよ。

 でも菊地の「ふしだら」ってなんかいいんだよなあ。センターで歌うところなんか特に。少女じゃなくてカンペキ「おんな」の目をしている。

 この後菊地には過酷な未来が待ちうけている。そんなことを知る由もなく、無心に歌い踊っているから、より彼女の姿に惹かれるのかも知れない。ちょっと嗜虐的だよね、それって。

 その菊地、一昨日18歳になったばかり。何て波瀾万丈な思春期を送っているんだろう。
 頑張ってな、きくぢ。