雨の動物園 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tags:B1、恋

 K2の「企画物」第3段。秋元康いわく「小野恵令奈のゾウに尽きる」。
 つまりは小野にゾウの着ぐるみを着させるためだけに生まれた曲。えれぴょんにエレファントって、シャレか。
 B1では、この大役を渡辺が勤めている。
 「これぞアイドル」vs「CGアイドル」というわけだ。

雨の動物園/わざと選んだのよ
誰もいないデートコース
なんて 贅沢な/2人だけのために オープン

 直前の悲恋の雰囲気をいっきに吹き飛ばす着ぐるみの少女たち。言ってみればこのシアターに足を運んでくれたひとのためにオープンした「動物園」ってわけだね。

 出てくる動物は歌詞の通り。歌詞には仔鹿が出てくるのだが、着ぐるみはない。なんでだろ。
 ペンギン担当の早野もなんで子鹿がないのか気になっていた由。当初は9人ユニットを想定していたのかもしれませんね。
 
 踊りも歌も着ぐるみも幸せたっぷりの一曲。
 せっかくだから「雨の動物園図鑑」。

 キリン:最初見たときは色違いのヒョウかと思いましたよ。あの赤いの、キリンの柄だったのね。キリンの特徴がなに一つ現れていないキリンさん。首の長さの表現はちと難しかったろうが、せめて角はついてないと。象と並んでこの曲のセンター的ポジション。Kでは小林(大王即位前)、Bでは片山がつとめている。小林、音域がちとあってないのかな、歌い出しが苦しそう。

 ライオン:たてがみですぐにライオンってわかるよね。Kでは松原、Bでは早乙女。あんまし映ってないのね。しかしライオンといえば、元祖を忘れてはいけないよね、ライオンさーん がおー。

 チンパンジー:Kでは、Bでは多田と、どっちも年少さんが演じたチンパンジー。奥は怒ってるの? って感じ。一方多田は終始右頬にえくぼが見える。ステージ中ずっと笑顔だったってこと。同じ年少さんでも奥との最大の違い。
 
 象:この歌の主役。小野 vs 渡辺 甲乙つけがたい王道アイドルの2人。ちなみに日本青年館2006第2公演では、ギャルに進化する前の板野だった。Team Aには、「王道アイドル」の人っていなかったんだねえ。当時の板野がぎりぎり一番近かったのだけど、ほら、その後ともちんあんな感じだし。前田が象さんやったこともあるけど、前田も王道アイドルからはかなり隔たってるしねえ。そう考えると、Team Aっておもしろいね。

 シマウマ:Kでは梅田、キバの生えたシマウマさん。梅田はその後キバを抜かれてしまうのだけど、キバがあった方が好きだった。もちろんキバがない方が顔のバランスはいいし、べっぴんさんになったのは間違いないのだけれど。うまく言えないけど「hook」とか「glitz」のようなものが無くなっちゃった感じ。Bでは菊地。すらっとしててちょっとエロいシマウマさん。

 ラクダ:タヌキだろこれ、って思いましたね、最初見たときは。どこがラクダかというと、ほら、背中にコブらしきものが一応あるの。Kでは今井、Bでは野口。どっちも卒業しちゃった。ラクダは鬼門なのかな。Team Aがやった時はラクダ自体出て来ませんでした。

 パンダ:Kは「こんなにパンダが似合う人はいない」と言われたという野呂だが、Bの松岡もなかなか。後にはあんな風になちゃう野呂もこのころはカワイイパンダさん。松岡はちょっとべっぴんさん風。

 ペンギン:Kでは早野。なんかくしゃっとした顔して、可愛かったねえ。Bの平嶋は、Team Aにいたときにはシマウマをやったことがあった。この時、将来ペンギンになるなんて夢にも思ってなかったろう。

 ところでこの動物園ってどこなんだろう。
 「パンダ」が出てくるので上野動物園だろうって? でもあそこは雨でも込んでるしなあ。
 パンダがいるのは上野だけじゃないんだって実は知りませんでした。こことかここでもパンダは見られるんだ。

 動物園へは動物を見に行くのだけれど、実は見られているのは人間なんじゃないかって思うことがままある。

なんだか 私たち 見てるわ/きっと羨ましいのね

 などとデートでうきうきの女の子は言うのだが、まあそ羨ましがられてはいないよね。まあ

本当は 柵の外/私たちが見られてる
絶滅の危機にある/ペアルックの私たち

 の方がありそう。

 実際動物園では「人間も動物の一種」って観点の展示、というか仕掛けをすることがある。

 ニューヨークのブロンクス動物園ではのぞき込む人が映る「最も危険な動物」と題した鏡を展示しているという。山崎豊子の「沈まぬ太陽」で有名になった。
 この展示、話としてはよく聞くのだけれど見たことはない。実際に行った人のレポートがあったが、この展示は見つからなかった。
 小さいころにブロンクス動物園へ行った人の思い出話には出てくるエピソードなので、昔は確かにあったらしいが今は不明。

 似たような展示がインドのクロコダイルバンクにあって、こちらは写真があった。ちょっとチープな感じだが。

イギリスのブリストル動物園では、お客さんがくつろぐカフェの外壁の所に「ヒト」を展示しているかのようなプレートが貼り付けられている。動物園で掲示したものではなく、イタズラなのだが、よくできているのでそのままにしてあるそうな。