ビーチサンダル | Commentarii de AKB Ameba版

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Tags:季(夏)、サヨナラ

 K2の2曲目。「Everyday、カチューシャ」のところで触れたばかりの曲だけど。

ラジオから流れてる/あの夏のFavorite song
強い日差しと波の音が/記憶のドアを叩く

 不意に甦るあの夏の思い出。

 思い出が歌と強烈に結びついていることがあって、そのメロディーが流れると、当時のことが目の前に甦ってくる。楽しい思い出ならいいけど苦い記憶のドアが開いちゃうことだってある。頭の鉢が割れちゃうというか。曲には何の責任も無いんだけどさ。「ノルウェイの森」もそんな始まりだっけ。

 この歌の「現在」は、あの夏から何年経っているのだろう。
 秋元康がつねづね力説するように、時間はどんな時もありがたい「消しゴム」だから、季節が何度も過ぎていけば、いつかは「それ」も忘れることができるようになる。
 余談だが、若い頃は体の傷の治りは早く、心の傷の回復は遅い。年を取るとそれが逆になる。
 余談の余談だが、秋元は自分の失敗を忘却する能力に長けている。それが彼の最大の長所かもしれない。
 
 この歌の主人公はあの夏の歌を、いまだに痛み無しに聞くことができない。
 なのに相変わらずハッピーなメロディーだよねえ。日本語を解さない人が聞いたら、幸せなラブソングだと思っちゃうかもだよね(そう思って歌ってるメンバーは、いない、よね? よね? うーん、大丈夫かしら)。
 
 ところで、この曲の主人公って、男の子? 女の子?
 おなじみの「『僕』の歌」の雰囲気がすっごくするんだけど、詞には「僕」という一人称は出てこないんですね。いろいろ考えてみると、これは女の子が主人公であるとした方が落ち着きがよろしい。

 お互いに気になっているんだけど、まだ友達の2人。バスで海に行って、一日遊んでたらもう夕方になっちゃった。日の長い夏、気がついたら結構遅い時間。やばいやばい。
 慌ててバス停に駆け込み、女の子が時刻表を調べている。その表情を見ていたら、急にわき上がった愛しさと衝動。
 不意打ちのようにキスをする男の子。

 これ、衝動でなくて計画的だったら、相当な上級者だよね、Funny faceのフレッド・アステアみたいに。僕こどもの頃これを見て、大人になったらこんな風にいきなりチューができるんだって思って、いいなあ、早く大人になりたいなあ、オードリーみたいなべっぴんさんとチューしたいなーと思ったもんだ。
 
 まあそれは置いておいて、この2人。
何でなのかな? もうちょと寝かして置いてから次の段階に進めばよかったのに、結果論になっちゃうんだけど、うまくいかなかったんだねえ。残念。

うん、そういうことはある。
でもまあ、秋元的に言えば、やらずに後悔するよりやって後悔しろってことなわけだ。

ごめんねと/一言 言い残して
部屋を出た/自分が 許せなかった
ずっと

やっぱりうまくいかなかった恋のほうが、心に刻まれるのは仕方ないことなんだろうね。