私の父親は、がん告知は本人ではなく、妻でもなく、兄弟に伝えられた。
私の母親は、病院で自分のお兄さんと、父のお兄さんを見かけ、「何で?」っと。
不安でしかないよね。
好奇心の塊の父。
世の中のことを何でも知っていたと思う。
最期まで、がんを告げられず闘病した。
もちろん、自分はがんだと悟ってたに違いない。
面白くて強かった父なのに
よく泣いてたもん……
今でこそ、本人へがんの告知する時代。
いろんな選択肢が増えたからなんだね。
治療も、こころのケアも。
見つかってから亡くなるまで病院じゃないし。
本人が治療法を選択する。
ダンナも自分で決めてる。
検査の結果、膵臓がんだったと、サラッと告知された。
先生からの説明は、治療法と治療を選択しない場合の話をしてくれた。
その場で思い付いた質問に答えてくれ、今じゃなくても、何かあればいつでも何度でも説明をしてくれると言ってくれた。
ダンナの身を預けても良いと思ったね。
もちろんダンナも、そう思ったはず
そして現在に至ってる。
病院ではなく、自宅で看取る。
今の私には考えにくい。
賃貸のエレベーター無しの4階に住んでいる私たち。
体力が落ち、階段の昇り降りが大きな壁になる。
「治療がなくなって、弱ってきた場合、家では無理だよ」
「わかってるよ」
以前、そんな話を冗談半分以上の私のホンネを言ったことがある。
ダンナには申し訳ないが。。。
でも最近ね、娘も居なくなり、ダンナと2人になり、あれこれ考えちゃったり。
治療がなくなった方のブログを読むと、切なくってね。
今後の段取りの、丁寧な道が敷かれてる。
準備を整え、緩和ケアの施設へ行く人。
辿り着く前に、使うことが出来なかった人。
ダンナはどうしたいのか。
いや、ホンネを言えないんだろうな~
私は老人保健施設に勤めているから、いろんな家族の話が耳に入る。
中でも、家で介護はもう無理だという疲れた表情の家族。
厳しい介護の現実。
耳に入る残るのは、そういう話だよね。
それでも、ダンナが
「ホントは、お家が良い!」
って言った場合のこと、ちと考えてみるかな。
いろんな 選択肢がある時代だしね。
何を選んでも後悔しそうよ私