ジャニー喜多川氏による性加害問題でジャニーズ事務所が会見を開いた日、所属タレントの木村拓哉氏が自身のSNSに、顔写真とともに「The Show Must Go On」という言葉を掲載したことが物議を醸している。
「The Show Must Go On」は、ジャニー喜多川氏がモットーにしていた言葉であって、どういうつもりで投稿したのか、「今こそ、残った者たちが団結しなくては」とでも言いたかったのか、本心は本人にしかわからないが、これに対し「カッコつけを挟むような事柄ではない」「被害者が大勢いることへの配慮もなく、組織の中で守られてきた人の幼さを感じる」「タイミングが悪い」「空気が読めない」など批判が相次ぎ、投稿を削除したとか。
この性加害問題はナイーヴであり、問題の奥が深そうなので軽率なコメントは控えたい。
さて、このキムタクの投稿に関する記事を見たとき、真っ先に思い出したのは、スリー・ドック・ナイトの「The Show Must Go On」という曲だった。
で、検索してみると、クイーンによる同曲が勝っ先にヒットした。
もちろん、タイトルは同じだが違う曲である。
そんなことで、今聴いているアルバムはクイーンの『Greatest Hits Ⅱ』(1991年)である。
オリジナルの「The Show Must Go On」は、14作目のアルバムでフレディ・マーキュリーのラスト・レコーディングとなる『Innuendo』(1991年)に収められているが、そのアルバムは持っていない。
『Greatest Hits Ⅲ』(1999年)には、1997年にエルトン・ジョンが歌ったライヴ音源が収録されている。
そもそも、クイーンが登場したときには、独特のクラシック音楽にも通ずるような美しいコーラスワークや組曲のような楽曲にどうしても馴染めずにいたのである。
しかも、フレディの容姿、特に短髪に口髭、タンクトップのようなタイトな衣装に胸毛をモロだして歌うようになってからは、ファンには申し訳ないがドン引きしていた。
それが、曲がヒットすればするほど耳にするようになり、ドラマやCMなどでも多用されるようになると、知らず知らずのうちに彼らの楽曲の魅力に魅かれ、いつの間にか鼻歌を口ずさむようになっていたのである。
気がつけば、クイーンのファンになっていた。
クイーンの代表曲は、グレイテストヒット3作に網羅されているので、これだけ聴いていればいいかなと思っていたが、昔好きになれなかったアルバムやその他のアルバムを聴いていくと、「新たなクイーン」に出会うことができた。
やがて、ミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』(2002年頃)も見に行った。
「クイーン + ポール・ロジャース」の来日公演も観に行った。
もちろん、映画「ボヘミアン・ラプソディ」も見た。
フレディの体調がかなり悪化している中で、「命ある限りショーを続けなくては」と自分自身を勇気づけ、「僕はこの曲に全てを捧げるよ」と語ったという曲。
ブライアン・メイが、「生涯最高の一つだった」と評価しているフレディの歌唱。
もう一度、じっくり味わいたい。
