葉を落とした庭木
長い影がゆれる
珈琲の香
柔らかな光
少し、微睡む
きっと、そばにいるよ
それでいいよね
それだけで
ффффффффффффффф
ロバータ・フラックといえば、「Killing Me Softly with His Song」や「Feel Like Makin' Love」が大ヒットしお馴染みであるが、その前に「The First Time Ever I Saw Your Face」が第15回グラミー賞の最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を受賞していたことは、正直、知らなかった。
クリント・イーストウッドの初監督映画『恐怖のメロディ』で使用されたことにより、デビュー・アルバム『First Take』(1969年)から1972年1月にシングルカットされ、ヒットしたとのことである。(「Wikipedia」から)
デビュー・アルバムもいいが、今回、取り上げるのはサード・アルバム『QUIET FIRE』(1971年)である。
1曲目の「Go Up Moses」は、ラルフ・マクドナルドのコンガやバック・ボーカルが効果的で、どこかスピリチュアルで、かつファンキーな曲である。
ロバータ作のオリジナル曲であるが、アルバムを通して聴くと、むしろ異色な曲に仕上がっている。
他の曲は、スローバラードやゴスペル調の曲ばかりで、これらの方がロバータの魅力がフルに発揮されている気がする。
特に、2曲目の「Bridge Over Troubled Water」は、鳥肌ものである。
説明するまでもなくサイモンとガーファンクルのカバーであるが、かなり崩して歌っている。
他にも、キャロル・キング作の「Will You Still Love Me Tomorrow」やビージーズの「To Love Somebody」、リトル・ウィリー・ジョンの「Let Then Talk」などをカバー。
アレサ・フランクリンの「Sweet Bitter Love」もカバーしているが、アレサとは雰囲気が全然異なり、どちらがいいとか悪いとかはなく、好みの問題。
大音量で聴くと、さらにロバータの世界にぐっと引き込まれる。
でも、(我が家のオーディオ環境では)あまり音量をあげると、ピアノの音が少し硬くて耳障りになるかもしれない。