ちょっと苦手な人/HANK CRAWFORD | BGMと独り言

BGMと独り言

世の中がなんだか益々混沌としてきましたね。
好きな音楽を聴いていられるだけでも幸せなことかもしれません。

今日のあなたのBGMは何ですか?
私は今・・・

 

近所にちょっと苦手にしている人がいる。

 

あいさつしても無視するし、道路の真ん中を歩いていて車が近づいてもすぐにはどこうとしない。

 

自治会の役員や班長の仕事は回ってくる順番があるのに自分の都合で勝手に引き受けてしまったり、自治会内での葬儀の手伝いは勘定が合わないと嫌だからと香典の集計は手伝わないし、自分がゴミ当番のときには無分別なゴミが出されていると犯人捜しを始める。

 

自分の勝手な希望を地域の総意のように役所に告げて、自分がやってあげたからと恩着せがましくふれまわる。

 

自分の気に食わない人がいると、自分の都合のいいように話を作り上げて近所中にふれまわる。などなど

 

そういう、身勝手な人であった。

 

なので、なるべく接触しないようにしていたが、それでいて、気まぐれに向こうから話しかけてくることもあるので厄介だ。

 

 

先日も、私が自宅で車を洗車していると、その人の咳払いが聴こえ、じっとこちらを覗いているのが視界に入った。

 

嫌だな、さっさと作業を終わらせようと思っていると、案の定、やってきてしまった。

相変わらず、あいさつしてもそれには返さず、自分の言いたいことを一方的に言い始めた。

 

以下、そのやりとり

 

「いい車だね。新車?」

「(4年も経っているので)買ったときは、新車でしたけど・・」

「いくらしたの?高いんでしょ?」

「大したことないですよ。コンパクト・カーですから」

「1000万円くらいしたの?」

「そんなにするわけないでしょ」

「金持ちだねえ」

まったく、話がかみ合わない。

 

そうしていると、今度は家の敷地に入り込んできて

「外壁の塗装はいくらした?」

「10年前にリフォームしたときについでにやってるので内訳はわからないですね。」

わからないと答えているのに、ああでもないこうでもないと話が終わらないので、適当に「100万や200万はかかるんじゃないですか?」と答えると

「え?100万?そんな安かったの?」

「いや、だから、わからないですけど、足場組むだけでも100万はかかるだろうから、(塗装には)もっとかかりますよね。」

「へ~、100万でできたんだあ。そりゃ、安いね!うちだって、120万円はかかっているからね。100万は安いわ。」と取り付く島もない。

 

あいかわらず、話がかみ合わないまま、話題は屋根へ。

「良い瓦使ってるね。これ、焼き瓦でしょ?高いんだよね。」

「でも、最近は流行じゃないですよね。こういう瓦は重すぎて屋根に負担がかかるみたいですね。」

「いやあ、瓦は高い方がいいんだよ。後で、変えたいって言ったって金がかかって出来っこないから。」

「・・・・」

「ところで、息子さんの家、いいのができたね。」

「ああ、おかげさまで」

「でも、なんでこっち側に窓がないの?」

(お前に覗かれたくないからだよと言いたかったが)

「間取りの関係じゃないですか?」

「まあ、もっとも、こっち側は陽が当たらないからね、ははは。」

「・・・・」

 

そのうち、訊いてもいないのに自分の家の自慢が始まる。

「うちは新潟に大工やっている親戚があって、こんな太い檜のいい柱が出たからって、いいっていうのに10年も保管しておいてくれて、うちが家建てるときにわざわざ持ってきてくれたんだよ。だから、うちは頑丈にできてるんだ。この前も、シロアリ消毒の業者に見てもらったら、こんな凄い柱使っている家は初めてだって驚いていたよ。そう言えば、シロアリ、いつだったか隣の家がシロアリ消毒するっていうから、お宅がやったらシロアリがこの辺の家にみんな逃げてくるからとんでもないって言ってやったんだよ・・・」

 

洗車作業の手を休めて相手してあげていたが、段々、あほらしくなってきたので、話の途中で片づけ始めたら、いつの間にか帰って行った。

 

一体、何しに来たんだろう。何が言いたかったんだろう。単に、話し相手が欲しかっただけなのだろうか。

いずれにしても、金の話ばかりで不快な時間だった。

 

やっぱり、苦手だ。

 

 

 

ффффффффффффффф

 

 

 

前回取り上げたコーネル・デュプリーは、元々スタジオ・ミュージシャン出身だったこともあり、その腕を買われてのことであると思うが様々なジャンルのミュージシャンのレコーディングに参加している。

 

ハンク・クロフォードの12枚目のアルバム『HELP ME MAKE IT THROUGH THE NIGHT』(1972年)にも参加している。

 



このアルバムには、他にリチャード・ティー、ロン・カーター、バーナード・パーディなどが参加しているので期待して購入した。

 

ハンク・クロフォードもジャンルにとらわれず、様々なミュージシャンとの演奏に参加している。

このアルバムについては、ジャズファンク、フュージョンのジャンルに入るのだろうか。

 

自作の曲のほかに、クリス・クリストファーソンやキャロル・キングの曲、ジョン・レノンの「IMAGINE」なども取り上げている。

 

滑らかなアルト・サックスの音色も心地よく、コーネルのファンキーでブルージーな演奏も堪能できる。

 

ただ、ストリングスを入れたのが失敗だった気がした。

 

ストリングスが必ずしも悪いわけではないが、このアルバムに限って言えば、弦を入れたことで安っぽくなってしまった感は否めない。

 

ハンク本人もさることながら、共演者のメンバーもいい演奏しているのに台無しになってしまっている気がする。

 

ストリングスを除いたオリジナルの演奏バージョンがあれば聴いてみたいものである。