新型コロナの影響で中止を余儀なくされていた地元の夏祭りが規模を縮小しながらも3年ぶりに開催された。
突然の花火の音にそうだ!と思い出して外に出てみると生憎の雨。
「なんだ、雨じゃん」と降っていたことにも気づかなかったくらい、今は正直「他人事」。
こんな雨の中で決行しちゃって大丈夫かなと心配したのは、過去に、小雨の中決行した際に「煙が滞留して花火が見えなかった」とか、「金の無駄遣いだ」とか苦情があったことを知っているからである。
花火は、中止にしたからと言って翌年使えるわけではなく、中止したとしても一定の補償料を支払わなくてはならないことから、多くの人が楽しみにしていることだし、大雨ではない限り中止するという決断は難しいところである。
台風の接近に伴い順延したことがあったが、それはそれで中止の周知から会場の管理、後片付けの人員確保など、余計な手間や経費がかかってしまう。
そんな関係者の苦労は知る由もなく、一般の人は言いたいことを言うものだ。
今日は駄目だなと思っていたのだが、少し見たいというカミさんが言うので、駄目もとで車を出した。
3年振りとあって、思いのほか人出があり、会場周辺は渋滞で、舗道から花火を見る観客で溢れていた。
かつては「穴場」とされていた某施設の駐車場(1時間無料)も今ではすっかり知れ渡り、最早ほぼ満車状態。
それでも、丁寧に物色しながら空いていたスペースに潜りこみ、車の中から花火を楽しむことができた。
花火が終れば会場周辺は大混乱することを承知していたので、早めに引き上げようとしたが、2,3分の躊躇が影響してか、ちょうど駐車場を出る頃に花火が終了したらしく早くもどっと車や人が動き出して周辺は渋滞が発生していた。
それでも、そこは地元人の有利性を発揮し、脇道、脇道を遠回りしながらスムースに自宅にたどり着くことができた。
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今年は、ライ・クーダーとタジ・マハールが約50年ぶりに一緒にレコーディングしたアルバム『GET ON BOARD』が話題になったが、二人が最初にレコーディングしたアルバムがこの『RISING SONS』(1965年に録音されていたが陽の目を見るのは1992年)である。
スライド・ギターの名手ライも、当時、まだ17歳だったとのことで驚きである。
その後、幅広くルーツ・ミュージックを探求していくライと、ブルースに限らず多様な音楽で自らのスタイルを確立していくタジがそういう音楽嗜好で意気投合したのかどうかは、想像はできるが定かではない。
この二人に、曲作りとボーカルを担うジェシー・リー・キンケイド(g)などを加えたグループがライジング・サンズであったが、1965年、1966年の録音を残して解散してしまう。
選曲は、ブルースが中心であるがブルース以外の曲をみると、彼らの音楽嗜好が垣間見えて興味深い。
スタートは、オールマン・ブラザーズ・バンドの定番曲「Statesboro Blues」である。
オリジナルは、B.W.マクテル。
オリジナルともオールマンのアレンジとも違って、ここではアップテンポなロックロール風。
良く聴かないと同じ曲かわからない。
タジは、ソロ・アルバム『TAJ MAHAL』(1968年)でも取り上げているが、それはオールマンの演奏スタイルに近い。
というよりも、タジのソロ・アルバムにタジがアレンジしたように書かれてあるので、時系列でみると、むしろオールマンがタジの演奏を模倣したということなのか、そのあたりは承知していない。
全22曲。
1992年の音源化に際して、タジが新たに3曲加えているとのことであるが、それぞれ紹介していると(いつもしてないけれど)長くなるので省略する。
ボーカル、ギターとハーモニカ、ジャンルを超えた彼らの音楽を楽しみたい。