最後に鎌倉に行ったのは4年前だったろうか?
鎌倉は、私も妻も好きな街である。
山もあり、すぐ海にも出られる。
古い寺や神社が点在し、あちらこちらに小洒落たカフェや美味しい店がたくさんある。
一歩、奥に入れば閑静な住宅街が広がる。
古い歴史と新しい文化が融合した街。
こんな街に一度は住んでみたいと思う。
毎日、古い寺院を巡りながら散歩したり、ちょっと疲れたら気軽にカフェで一息。
近くにお気に入りの店を見つけたら、毎日のように珈琲を飲みに行くだろう。
お腹がすけば、シラス丼やピザ、美味しい蕎麦の店もある。
行ってみたいスイーツの店もある。
もの思いにふけるには、そっと由比が浜に出るのがいい。
喧騒から逃れ、光る水平線や白い波を見ていると時間を忘れる。
難点がひとつだけあるとすれば、それは、「人」である。
観光客があまりにも多すぎることだ。
平日でも、人気のお寺は行列を作り、舗道はすれ違うのも一苦労
小町通りは、原宿竹下通りに匹敵するくらいに芋の子を洗うようだ。
最近、食べ歩きのマナーの悪さも指摘されている。
鎌倉から江の島方面へ向かう国道134号線は、いつも渋滞していて、夏場はまったく動かなくなる。
初めて鎌倉を訪れたのは学生時代だった。
岡本正の歌のように、北鎌倉駅で降りて、いくつかの寺を巡りながら、鶴岡八幡宮でお参りした後に由比ガ浜で少し遊んだ。
あの頃は、もっと静かで、情緒があってすごくいい場所だったのになあ・・・
結婚してからも、妻や子どもたちとも何度か訪れたが、なぜか、つまらないことで喧嘩になってしまうことが多かった。
挙句の果てに、ナビどおりに進んでいたのに交通違反で切符を切られたこともあった。
湘南への憧れは強いんだけど、どこか相性が悪い(笑)。
でも、住んでみたいという気持ちは今でも変わらない。
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歌姫マリーンからイメージされるのは、海だ。
それも夏の海だ。
彼女の健康的な美しさと溌剌としたパフォーマンスからくる印象なのかもしれない。
彼女が登場したころは、世の中はフュージョン・ブームで、AORなども流行っていた時期だったと思う。
18歳で初来日し、21歳でファースト・アルバムを発表。
そのエネルギッシュでエモーショナルな歌唱がデビューから注目を集め、特に5枚目のアルバム『マジック』が大ヒットする。
当時の日本の著名なミュージシャンがバックを固め、伸び伸びと歌うマリーンが印象的なアルバムである。アルバム・タイトルにもなっている「マジック」は、軽快でご機嫌なナンバーである。
ジャズという枠にとらわれない選曲と抜群の歌唱力で人気も高まり、以降もコンスタントにアルバムを発表していく。
スモーキーなその声は、ダンサンブルな曲に良く似合うが、スローバラードもしっとりとしていい。
彼女の歌を聴いていると、大きな波が打ち寄せる神々しい海や砂浜に寄せては返す静かな波、そして白い波しか見えない夜の海、そんな風景が目に浮かんでくる。