BGMと独り言

BGMと独り言

世の中がなんだか益々混沌としてきましたね。
好きな音楽を聴いていられるだけでも幸せなことかもしれません。

今日のあなたのBGMは何ですか?
私は今・・・

 

定年退職を迎える前、タイトルは忘れたが「退職者セミナー」みたいなものに参加した。

 

内容は、退職後の暮らし方や年金の話などが主体で、特に記憶に残ったのは「退職金」の使い方についてである。

 

要は、なるべく「退職金」には手を付けずに「老後の資金(生活費)」として確保しておけという内容であった。

 

「退職金」をもとに事業を起こしたり、投資に手を出したりすると、たちまち無くなって失敗したときは生きていけなくなるというありがたいご忠告であった。

 

元々、そんな計画もしてなかったし、話題の新NISAだとか、株だとか、今更興味もない。

なので、結果的には今のところご忠告は守っている状況にある。

 

しかしながら、このところの物価高は生活に少なからず影響が生じてきている。

年金だけでは生活ができないから、少しずつ「預金」を取りくずしている現状である。

 

セミナーでも言われたような生活のダウン・サイジングも思うようにはいかない。

 

節電したり、食費を切り詰めたりしても、たかが知れている。

退職後にやりたかった趣味まで制限するようでは、ただ息をしているだけの老後になってしまい、生きている張りも意味もない。

 

とりわけ、大きく変えられるとすれば、自家用車くらいである。

実際、維持費もかかるし、使えばガソリン代もかかる。

 

ただ、車がなくても生活に支障のないような環境にあればいつでも手放すことは可能だが、如何せん、それが困難な田舎に住んでいるため車は生活必需品である。

 

これから、何年生きられるかわからないが、いよいよ身体が動かなくなったら車は手放すことにしよう。

 

 

 

 

 

さて、今聴いているアルバムは、リンダ・ルイスの『WHATEVER…』(1997年)である。

 



12年の沈黙から復帰した1995年作『SECONDA NATURE』に続いてリリースされた9作目にあたるオリジナル・アルバムである。

 

『LARK』(1972年)で知った彼女の小鳥のような声には驚かされたが、それなりの年輪を重ねて貫録も出てきた頃なのか、そのコケティッシュな声も時折その片鱗をみせるもののしっとり落ち着いたソウル・シンガーである。

 

全曲、彼女の作による。

アレンジの妙もあるが、軽やかな曲もあればソウルフル、ラテン調、レゲエ調などバラエティ豊かな楽曲群である。

 

なによりも、明るく楽しげに(おそらく)歌っている様子がうかがえて、若い頃の印象とはすっかり異なり、変な表現だが落ち着いて聴くことができる。

 

昨年亡くなっていたのは知らなかった。

残念である。