
作戦③ WASAPI排他モードで音楽を聴く
「WASAPI」というのはWindowsVista以降導入されたオーディオAPIのことで、"Windows Audio Session API" の略です。
Windowsは音声を出すために「カーネルミキサー」という場所を通ります。ここで音声のミックスやリサンプリングがされて、あらゆるアプリケーションの音をまとめて出力させる働きをしています。
しかし、音楽だけを再生する場合には、このミックス作業などは無意味な作業であり、この合成時にbitレートの変更なども行なわれ、これが音質劣化に繋がるようです。つまり「音楽をあるプレイヤーで再生している時だけは、カーネルミキサーを経由せずに、音楽プレイヤーソフトが出した音声情報をそのままサウンドドライバへ渡してあげれば、音質の劣化を起こすことなく音はスピーカーやヘッドフォンから出てきます。
(注)
WASAPI排他モードを利用すると音楽を再生しているアプリケーション起動中には他の音は鳴らなくなります。
作戦①(音楽プレイヤーを変更する)で紹介した『foobar2000』という音楽プレイヤーソフトも「WASAPI排他モード」が使えます。また、この機能が使えるソフトは他にも色々ありますが、私がお気に入りのソフト『MusicBee』もこの「WASAPI排他モード」は使えます。
『MusicBee』の長所を簡単におさらいしますと、
・WASAPI排他モードあり
・とにかく軽くストレスがない
・日本語化に対応されている
・スキンが沢山あり好みのインターフェースに切替可能
・iTunesプレイリストインポート
・エラー補正が他のソフトより精密
・FLACファイルで取り込みが可能
・音質が良い
・タグの編集が自由自在
・歌詞表示機能(自己入力も可能)
『MusicBee』 WASAPI排他モード設定方法
最左上の「MusicBee」をクリック
「編集」→「設定」→「プレイヤー」
「出力」を「WASAPI」に選択する。
最後に「適用」と「保存」をクリックすれば、
WASAPI排他モードに変更出来ます。
設定はコレだけで、プレイヤーの音声情報を他を経由させずに、ダイレクトに鳴らすことができ、音質劣化を防げます!