梅雨の雨が上がった後の何とも言えない雰囲気、匂いが好きだ。
空は灰色の雲が一面を覆い、地面は先程の雨で湿り、
草花には水滴が付いてみずみずしさあふれてる。
自動車が道路を走るたびに水溜りから大きく波が上がり、波音を立てる。
雨もまたいつ降ってもおかしくない。そんな時に大きな公園へ
ウォーキングに行っても当然の如く、晴れの時と比べて人はまばらだ。
まさにガチ勢しか居ない感じである。こんな天気だ、しょうがない。
人は居ないが、動物のカルガモは多く居た。人が居ないからこそかも。
公園内のウォーキング経路を見渡す。きっちりとジョギングスタイルに
正装をした30代の男性と女性やウォーキングをしてる60代の男性、
犬の散歩をしてる人も居た。犬種はトイプードルやチワワであった。
最近はトイプードルをよく見る。やはりあのモフモフしたぬいぐるみ
みたいな見た目が人気なのだろうか。広場ではサッカーボールで
リフティングなどの練習をしてる大学生が5人ぐらい、
元気に雑談を交わしつつ、お互いにボールも交わす。
自分はウォーキング途中にベンチに腰を掛けてじーっとそれを見てた。
「体力あるなぁ。元気だなぁ」という感想が浮かぶ辺り、
自分の老人っぷりがわかる。これでも自分は20代終盤だが、
「体力が有り余ってる」という状態を何年も経験してない気がする。
ベンチからゆっくりと立ち上がり、せめて人並みには体力を付けたいな。
そう思い、ゆっくりと歩をまた歩むのだった。

心なしか家から出発した時より天気が良くなっている。明日は晴れだな。

おわり。