強烈な夢だったので書きます。夢にしては登場人物が
俺でなかったり、全く知らない人だったりと不思議すぎる夢。
俺という存在は夢に出てこなかった。決められたストーリーを
見せられてる感じ。この夢をラノベっぽく書いたので長いです。
起きてからすぐに書いて二時間かかりました。
俺が視た夢は本当に下のような感じでした。
*この夢に登場する人物、団体等はフィクションであり、
実際の人物とは何の関係もありません。
~12/12の朝に視た夢~
東京都にある有名な私立小学校。
全校生徒1000人近く、東京とは思えないほどの
大規模な小学校に俺は通っていた。
小学校六年の時のあの学校生徒全体を巻き込んだ
悲惨な事件が無ければ俺の小学校生活も
平穏に終わったのかもしれない。
妹や親友を失った大事件。
その大事件を企てた日本政府とアメリカ政府を
俺は絶対に許さないだろう
小学校六年、夏。
五時間目は体育だった。
俺はいつものようにマラソンの授業を受けていた。
この6年2組のクラスメートは男女合わせて36人。
特に変わったやつも居ない平和なクラスだ。
いや変わっているやつは居るな、俺だ。
小学校六年生、12才とは思えないほどに俺の心や考え方は皆と違っていた。
価値観、見識、どれをとっても子供とは思えなかった。
学校のテストも簡単すぎてどの教科も俺は100点だった。
小学校三年の俺の妹は普通だというのになぜなんだろう。
「おーい!杉並!聞いてるのかぁ?」
「ん?あぁ……」
同じクラスメートで友達の中村。俺と違って秀才ではない、
特に普通のやつだが面白いやつなのでクラスのムードメーカー的存在だ。
俺がクラスのやつと馴染めない性格が向こうにとっては気に入ってるらしく、
杉並は俺の友達にふさわしい!との一言が友達となったきっかけだ。
「今日は俺が一位を取る!!杉並に一位は譲らないぜ!!」
こいつは脚が速い。俺も速い方だが絶対に勝てなかった。
おかげでずっと二位のポジションである。
いつも通りの授業。だが徐々に天候が悪化してきた。
さっきまで晴れだったのが急に真っ暗な雲に包まれ、大雨が降り出した。
「うぅ~ん、今日の体育は外のマラソンを中止し、
体育館でバレーボールを行う事にする。体育館に移動だ」
教師の決断に拍手が起こる。誰もキツいマラソンなんかやりたくないからだ。
校庭から校舎に移動しようと思ったその時、急に雷が鳴った。
「きゃあーーーー!!」
「うわぁ!!」
雷鳴に驚き、逃げ惑うように校舎へと向かうクラスメート達。
べつにそんなすぐに雷が落ちる訳でもないし、驚かなくても……。
眩しい閃光と同時に轟音が走った。雷が学校の近くの林に落ちたのである。
「……っ!?」
おかしい。雲が生成されてから雷が落ちるまでの距離、時間。
どれをとっても速すぎる。
みんな逃げ惑うように校舎の中へと駆け込む。
「おい!!杉並やべぇぞ!!俺たちも早く行こう!!」
急にバケツをひっくり返したような大雨が降り注いだ。雷鳴ももの凄い。
「くそ!!」
俺も走って校舎へと駆け込んだ。中村を抜いて。
この小学校は下駄箱を抜けると
吹き抜けの大エントランスホールになっている構造だ。
なぜかそこに全校生徒全員が集まっていた。
「全校集会?おかしいな。そんな予定は無いのに……。ちょっと聞いてくる」
担任の教師は俺たちにここで並んで待機するように命じた。
なにがなんだかわからずに待機する。
その時、エントランスホールの天井につり下げられてる
巨大薄型モニターがゆっくりと降りてきた。
モニターが付く。その画面に現れたのは紛れもない
現アメリカ合衆国大統領、
バラク・オバマ。
生徒達にどよめきが広がる。
「日本の子供達のみなさん。君たちには我々アメリカと
友好国ニッポンによる計画に参加してもらいます」
大統領が英語を喋り、横で立ってる日本の政治家が即座に通訳していく。
「精神的、肉体的限界による耐久テスト。簡単に言えばそんなものです」
小学生にとってこの言葉を理解出来たやつは居るのだろうか?
「もっと簡単に言いましょう。あなた達は全員、家には帰れません。
これからずっと学校で過ごしてもらいます。
教師も居ない学校にね。給食は朝8時、昼12時、夜8時の一日三回。
校庭で配ります。ただし全校生徒の半分、500人にしか配りません。
早い者勝ちです」
この言葉には理解したやつが大勢居た。
泣き叫ぶやつ、怒るやつ、困り果てるやつ……。
俺は至って冷静にそれを聞いていた。アメリカと日本は何の目的で、
何のメリットでこんな計画を立てたのか?ずっと考えていた。
「寝る時間は自由!教師も居ないから授業も無い!全てが休み時間!!
そう考えれば楽しいじゃないですか?この計画は全校生徒全員が
脱落するまで続きます。では健闘を祈ります」
モニタの映像はそこで切れ、
全校生徒の名前一覧表と経過日数、経過時間の画面に切り替わった。
その瞬間、まさに大騒動だ。
逃げようと校庭に出ていくやつ、立ち尽くすやつ、とりあえず移動するやつ、
遊ぶやつ、泣いたままその場でうずくまるやつ。
クラスの列もとっくに乱れており、
さっきまで前に立っていた教師達もこつ然と姿を消していた。
「中村!!どこへ行くんだよ?」
「お、俺は校庭行って逃げる!!正門よじ上れば脱出出来るはずだ!!」
「そんな簡単に逃げ出してくれるほどか!?そんな訳無いだろ!!
外は雷と大雨の嵐だ!!やめろ!!」
「嫌だ!!俺は逃げるんだ!!」
中村はそう言って校舎の外へ出ていった。
「あの馬鹿……」
とりあえず俺は妹を探す事にした。唯。唯はどこへ……。
「うぅ……、翔おにいちゃん……」
「唯!!良かった!!すぐに見つかって!!」
「お母さんに会いたいよぉ~。お家に帰りたいよぉ~!」
「泣くな唯。いいか?ここから離れて管理棟へ向かうぞ。
ここはこんな状況だからな。静かな場所に行くんだ。わかったか?」
「う、うん……」
俺と唯はすぐさま北側の管理棟へ向かった。
特別教室や体育館のある管理棟のこっちなら教室棟より
人も流れてこないだろう。人が居れば何かしら問題が起こる。
それを避けるためだ。
俺と唯は管理棟二階のはじっこの廊下に位置するトイレ前に来た。
「よし、ここなら人も滅多に来ない……。
幸い、廊下にモニタがぶら下がっていて状況はわかる。
それにトイレも近く、窓からは校庭の様子もわかる」
俺は雨音と雷鳴が凄いなか、窓から外を見た。
校庭の南側の正門、それに向かうようにぽつぽつと人が倒れている。
「……っ!」
雷に打たれて死んだのだろうか、動かない。
正門には大量の避雷針が設置されており、
近くには重なるように大勢の人が倒れていた。
「うぁ……」
「翔おにいちゃんどうしたの?」
「い、いやなんでもない」
モニタを見る。すでに50人くらいの名前が赤く点灯していた。
脱落……。いや死んだという事だった。
「中村……」
彼の名前も点灯していた。
「くそぉ……」
俺は廊下の壁にもたれかかるようにぐったりとうなだれた。
「おにいちゃん!?大丈夫!?」
「あぁ……大丈夫だ。唯、とりあえず寝よう。
寝て体力を温存するんだ。
悪いが今日の晩ご飯の給食はとりあえず食べないぞ。
熾烈な争いが起こるだろうからな」
「う、うん!」
俺たちは寄り添うように廊下に座り、壁にもたれかかって寝た。
夢なら覚めてほしい。そう願った。
「現在時刻18時50分……?」
俺は起きた。モニタを確認すると寝る前より脱落者は20人近く増えていた。
「おい!唯!!起きろ!!」
「ん……」
とりあえず唯はまだ寝かせておいて俺は立ち上がった。
幸いにも教室棟、廊下、管理棟、全ての電気は常時付けっ放しらしい。
窓を見る。雨は止んでいた。
校庭には何百人という生徒がひしめき合っていた。
急遽、設営されたライトやテント、机。
政府の者と思われる大人達が子供たちに給食を配っていた。
もみくちゃ状態。弱肉強食。
低学年の児童は高学年の児童に奪われ、喧嘩。
男も女も関係ない、まるで動物のような理性の無い狂った争い。
身の毛もよだつほどひどい争いだった。
「どうしたの?」
「唯は見るな……」
モニタはどんどん名前が点灯していった。人の波に潰された人たちの名前が。
夜の22時近くになった。
俺と唯は移動せずにずっと廊下で色々な事を喋っていた。
クラスメートとの楽しい思い出などを。
水分補給は近くの水道から補給出来るからそれは大丈夫だった。
俺と唯の喋り声以外は無音。どうやら人数はかなり減ったらしい。
残り600人。370人近くがさっきの給食で死んだ、いや脱落した事になる。
その時、急にその階の電気が消えた。
「!?」
「きゃあ!!」
暗闇の中、月明かりだけを頼りに唯と一緒にトイレ側の通路へ行く。
「こわいよぅ……おにいちゃん」
「静かに。大丈夫だ。大丈夫だから」
こつこつと足音が響いてきた。誰か来る!?
どうやら懐中電灯を持ってるらしく、明かりが壁に反射する。
息を潜め、じっと待つ俺と唯。しかし足音はこっちへと向かってくる。
「誰かおらんかぁ~?」
この声は用務員さんの声だった。
「はい!!ここに居ます!!」
「おぉ、急に教師達が居なくなって困ってたんだ。
なんかひどい事に巻き込まれてるらしいね。この学校は」
用務員のおじちゃんは困りはてた顔だった。
「あの……、今回の件は大人達、誰も聞かされてなかったんですか?」
「うむ。儂も驚いた」
俺と唯は用務員の背後にひっそりと立つ「何か」に気付いた。
その瞬間、なんらかの液体が用務員さんを襲った。
「ぐああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
凄まじい絶叫がこだました。
背後に立っていたのはチェスの兵士(ポーン)のような物体だった。
「オトナはハイジョする」
不気味な機械音声を発したそのポーンの顔と思われる周囲には番号が漂っていた。
1~21の数字が顔周辺を漂っている。
「22番目のハイジョ」
顔の周辺に新たな番号「22」が生成された。
あれは硫酸だったのか、用務員さんは倒れたままもう動かなかった。
「いやあああああああああああああああ!!!!!!」
「唯!!逃げるな!!ゆいーーーーーー!!」
その不気味な物体と用務員さんの死体に驚いた唯は
廊下を走り出した。俺も走りだす。
21。たぶんあれは校長、教頭、教師を含めた全体の数だろう。
この学校の教員は全体で21人だからだ。つまり全員があのポーンに殺された……。
「ゆいーーーーーっ!!」
どこに行ったんだ?どこに行ったか見失った。
唯……、どこだ。
ここで夢は終わりました。
杉並 翔って誰だよwwwww唯って誰だよwww
オバマ大統領登場とか豪華だなwwwwww
なんというか台詞はほとんど夢の通りです。
バトルロワイヤルみたいな夢。なんなんでしょうね?
誰か夢診断頼みます。
個人的にポーンが凄い怖かったです。
あれ絶対昨日の「11eyes」の影響だよ……。なにこの厨二病。
俺でなかったり、全く知らない人だったりと不思議すぎる夢。
俺という存在は夢に出てこなかった。決められたストーリーを
見せられてる感じ。この夢をラノベっぽく書いたので長いです。
起きてからすぐに書いて二時間かかりました。
俺が視た夢は本当に下のような感じでした。
*この夢に登場する人物、団体等はフィクションであり、
実際の人物とは何の関係もありません。
~12/12の朝に視た夢~
東京都にある有名な私立小学校。
全校生徒1000人近く、東京とは思えないほどの
大規模な小学校に俺は通っていた。
小学校六年の時のあの学校生徒全体を巻き込んだ
悲惨な事件が無ければ俺の小学校生活も
平穏に終わったのかもしれない。
妹や親友を失った大事件。
その大事件を企てた日本政府とアメリカ政府を
俺は絶対に許さないだろう
小学校六年、夏。
五時間目は体育だった。
俺はいつものようにマラソンの授業を受けていた。
この6年2組のクラスメートは男女合わせて36人。
特に変わったやつも居ない平和なクラスだ。
いや変わっているやつは居るな、俺だ。
小学校六年生、12才とは思えないほどに俺の心や考え方は皆と違っていた。
価値観、見識、どれをとっても子供とは思えなかった。
学校のテストも簡単すぎてどの教科も俺は100点だった。
小学校三年の俺の妹は普通だというのになぜなんだろう。
「おーい!杉並!聞いてるのかぁ?」
「ん?あぁ……」
同じクラスメートで友達の中村。俺と違って秀才ではない、
特に普通のやつだが面白いやつなのでクラスのムードメーカー的存在だ。
俺がクラスのやつと馴染めない性格が向こうにとっては気に入ってるらしく、
杉並は俺の友達にふさわしい!との一言が友達となったきっかけだ。
「今日は俺が一位を取る!!杉並に一位は譲らないぜ!!」
こいつは脚が速い。俺も速い方だが絶対に勝てなかった。
おかげでずっと二位のポジションである。
いつも通りの授業。だが徐々に天候が悪化してきた。
さっきまで晴れだったのが急に真っ暗な雲に包まれ、大雨が降り出した。
「うぅ~ん、今日の体育は外のマラソンを中止し、
体育館でバレーボールを行う事にする。体育館に移動だ」
教師の決断に拍手が起こる。誰もキツいマラソンなんかやりたくないからだ。
校庭から校舎に移動しようと思ったその時、急に雷が鳴った。
「きゃあーーーー!!」
「うわぁ!!」
雷鳴に驚き、逃げ惑うように校舎へと向かうクラスメート達。
べつにそんなすぐに雷が落ちる訳でもないし、驚かなくても……。
眩しい閃光と同時に轟音が走った。雷が学校の近くの林に落ちたのである。
「……っ!?」
おかしい。雲が生成されてから雷が落ちるまでの距離、時間。
どれをとっても速すぎる。
みんな逃げ惑うように校舎の中へと駆け込む。
「おい!!杉並やべぇぞ!!俺たちも早く行こう!!」
急にバケツをひっくり返したような大雨が降り注いだ。雷鳴ももの凄い。
「くそ!!」
俺も走って校舎へと駆け込んだ。中村を抜いて。
この小学校は下駄箱を抜けると
吹き抜けの大エントランスホールになっている構造だ。
なぜかそこに全校生徒全員が集まっていた。
「全校集会?おかしいな。そんな予定は無いのに……。ちょっと聞いてくる」
担任の教師は俺たちにここで並んで待機するように命じた。
なにがなんだかわからずに待機する。
その時、エントランスホールの天井につり下げられてる
巨大薄型モニターがゆっくりと降りてきた。
モニターが付く。その画面に現れたのは紛れもない
現アメリカ合衆国大統領、
バラク・オバマ。
生徒達にどよめきが広がる。
「日本の子供達のみなさん。君たちには我々アメリカと
友好国ニッポンによる計画に参加してもらいます」
大統領が英語を喋り、横で立ってる日本の政治家が即座に通訳していく。
「精神的、肉体的限界による耐久テスト。簡単に言えばそんなものです」
小学生にとってこの言葉を理解出来たやつは居るのだろうか?
「もっと簡単に言いましょう。あなた達は全員、家には帰れません。
これからずっと学校で過ごしてもらいます。
教師も居ない学校にね。給食は朝8時、昼12時、夜8時の一日三回。
校庭で配ります。ただし全校生徒の半分、500人にしか配りません。
早い者勝ちです」
この言葉には理解したやつが大勢居た。
泣き叫ぶやつ、怒るやつ、困り果てるやつ……。
俺は至って冷静にそれを聞いていた。アメリカと日本は何の目的で、
何のメリットでこんな計画を立てたのか?ずっと考えていた。
「寝る時間は自由!教師も居ないから授業も無い!全てが休み時間!!
そう考えれば楽しいじゃないですか?この計画は全校生徒全員が
脱落するまで続きます。では健闘を祈ります」
モニタの映像はそこで切れ、
全校生徒の名前一覧表と経過日数、経過時間の画面に切り替わった。
その瞬間、まさに大騒動だ。
逃げようと校庭に出ていくやつ、立ち尽くすやつ、とりあえず移動するやつ、
遊ぶやつ、泣いたままその場でうずくまるやつ。
クラスの列もとっくに乱れており、
さっきまで前に立っていた教師達もこつ然と姿を消していた。
「中村!!どこへ行くんだよ?」
「お、俺は校庭行って逃げる!!正門よじ上れば脱出出来るはずだ!!」
「そんな簡単に逃げ出してくれるほどか!?そんな訳無いだろ!!
外は雷と大雨の嵐だ!!やめろ!!」
「嫌だ!!俺は逃げるんだ!!」
中村はそう言って校舎の外へ出ていった。
「あの馬鹿……」
とりあえず俺は妹を探す事にした。唯。唯はどこへ……。
「うぅ……、翔おにいちゃん……」
「唯!!良かった!!すぐに見つかって!!」
「お母さんに会いたいよぉ~。お家に帰りたいよぉ~!」
「泣くな唯。いいか?ここから離れて管理棟へ向かうぞ。
ここはこんな状況だからな。静かな場所に行くんだ。わかったか?」
「う、うん……」
俺と唯はすぐさま北側の管理棟へ向かった。
特別教室や体育館のある管理棟のこっちなら教室棟より
人も流れてこないだろう。人が居れば何かしら問題が起こる。
それを避けるためだ。
俺と唯は管理棟二階のはじっこの廊下に位置するトイレ前に来た。
「よし、ここなら人も滅多に来ない……。
幸い、廊下にモニタがぶら下がっていて状況はわかる。
それにトイレも近く、窓からは校庭の様子もわかる」
俺は雨音と雷鳴が凄いなか、窓から外を見た。
校庭の南側の正門、それに向かうようにぽつぽつと人が倒れている。
「……っ!」
雷に打たれて死んだのだろうか、動かない。
正門には大量の避雷針が設置されており、
近くには重なるように大勢の人が倒れていた。
「うぁ……」
「翔おにいちゃんどうしたの?」
「い、いやなんでもない」
モニタを見る。すでに50人くらいの名前が赤く点灯していた。
脱落……。いや死んだという事だった。
「中村……」
彼の名前も点灯していた。
「くそぉ……」
俺は廊下の壁にもたれかかるようにぐったりとうなだれた。
「おにいちゃん!?大丈夫!?」
「あぁ……大丈夫だ。唯、とりあえず寝よう。
寝て体力を温存するんだ。
悪いが今日の晩ご飯の給食はとりあえず食べないぞ。
熾烈な争いが起こるだろうからな」
「う、うん!」
俺たちは寄り添うように廊下に座り、壁にもたれかかって寝た。
夢なら覚めてほしい。そう願った。
「現在時刻18時50分……?」
俺は起きた。モニタを確認すると寝る前より脱落者は20人近く増えていた。
「おい!唯!!起きろ!!」
「ん……」
とりあえず唯はまだ寝かせておいて俺は立ち上がった。
幸いにも教室棟、廊下、管理棟、全ての電気は常時付けっ放しらしい。
窓を見る。雨は止んでいた。
校庭には何百人という生徒がひしめき合っていた。
急遽、設営されたライトやテント、机。
政府の者と思われる大人達が子供たちに給食を配っていた。
もみくちゃ状態。弱肉強食。
低学年の児童は高学年の児童に奪われ、喧嘩。
男も女も関係ない、まるで動物のような理性の無い狂った争い。
身の毛もよだつほどひどい争いだった。
「どうしたの?」
「唯は見るな……」
モニタはどんどん名前が点灯していった。人の波に潰された人たちの名前が。
夜の22時近くになった。
俺と唯は移動せずにずっと廊下で色々な事を喋っていた。
クラスメートとの楽しい思い出などを。
水分補給は近くの水道から補給出来るからそれは大丈夫だった。
俺と唯の喋り声以外は無音。どうやら人数はかなり減ったらしい。
残り600人。370人近くがさっきの給食で死んだ、いや脱落した事になる。
その時、急にその階の電気が消えた。
「!?」
「きゃあ!!」
暗闇の中、月明かりだけを頼りに唯と一緒にトイレ側の通路へ行く。
「こわいよぅ……おにいちゃん」
「静かに。大丈夫だ。大丈夫だから」
こつこつと足音が響いてきた。誰か来る!?
どうやら懐中電灯を持ってるらしく、明かりが壁に反射する。
息を潜め、じっと待つ俺と唯。しかし足音はこっちへと向かってくる。
「誰かおらんかぁ~?」
この声は用務員さんの声だった。
「はい!!ここに居ます!!」
「おぉ、急に教師達が居なくなって困ってたんだ。
なんかひどい事に巻き込まれてるらしいね。この学校は」
用務員のおじちゃんは困りはてた顔だった。
「あの……、今回の件は大人達、誰も聞かされてなかったんですか?」
「うむ。儂も驚いた」
俺と唯は用務員の背後にひっそりと立つ「何か」に気付いた。
その瞬間、なんらかの液体が用務員さんを襲った。
「ぐああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
凄まじい絶叫がこだました。
背後に立っていたのはチェスの兵士(ポーン)のような物体だった。
「オトナはハイジョする」
不気味な機械音声を発したそのポーンの顔と思われる周囲には番号が漂っていた。
1~21の数字が顔周辺を漂っている。
「22番目のハイジョ」
顔の周辺に新たな番号「22」が生成された。
あれは硫酸だったのか、用務員さんは倒れたままもう動かなかった。
「いやあああああああああああああああ!!!!!!」
「唯!!逃げるな!!ゆいーーーーーー!!」
その不気味な物体と用務員さんの死体に驚いた唯は
廊下を走り出した。俺も走りだす。
21。たぶんあれは校長、教頭、教師を含めた全体の数だろう。
この学校の教員は全体で21人だからだ。つまり全員があのポーンに殺された……。
「ゆいーーーーーっ!!」
どこに行ったんだ?どこに行ったか見失った。
唯……、どこだ。
ここで夢は終わりました。
杉並 翔って誰だよwwwww唯って誰だよwww
オバマ大統領登場とか豪華だなwwwwww
なんというか台詞はほとんど夢の通りです。
バトルロワイヤルみたいな夢。なんなんでしょうね?
誰か夢診断頼みます。
個人的にポーンが凄い怖かったです。
あれ絶対昨日の「11eyes」の影響だよ……。なにこの厨二病。