感情が平坦になり、真っ暗闇のような毎日からは解放されつつありました。
そんな毎日の生活中の中で、息子との朝の散歩が私の癒しとなっていました。

息子は自宅から車で1時間半程の距離にあるインターナショナルスクールに通っています。
なぜインターなのかはまた機会があったら書こうかと思います。

自宅から駅まで歩いて15分、子どもの足で20分程度です。
途中にある霜柱を踏み潰すのが彼の楽しみでした。
息子が1歳になった事をきっかけに保育園へ入園。
朝イチで登園して、夜最後に降園する毎日。
手を繋いでこんな風に霜柱を潰したり、水たまりの氷を踏み割るなんて事は恐らく今までやった事が無かったと思います。

とても楽しそうでした。
時に滑って、洋服が泥まみれになってしまう事もありましたが、それも楽しみのひとつになっていました。
以前なら間違いなく怒鳴っていました。
バカだね~と笑いながら、服についた泥を叩く私を見て、息子も笑っていました。

これまでは駅までも車で移動していたので、最初のうちは息子も文句ばかりを言っていましたが、次第に2人の楽しい共有の時間になっていきました。

息子から学校での話や、好きな子の話が出てくるようになりました。

これまでは気が付いていなかったのですが、私と息子の会話は私が質問をした事に答えると言う、ある意味一方通行な会話だったのです。
多分私に彼の気持ちを汲み取る余裕が無かったためでしょう。

この病気になり、得られたことのひとつに、息子との時間の共有、息子に対する余裕です。
じっくり話を聞いてあげられる時間的余裕に、薬の効果によるものですが、心の余裕。

安心した表情で会話する息子をみていると、いったい今まで私はどんな接し方をしていたんだろうと反省してしまいます。

確かに子どものお世話をしながらの治療は大変ですが、それ以上に得られるものがあ
ると感じています。
会うと常に不平不満を口にする人は世の中にたくさんいます。
その内容がどうであれ、発せられた言葉は強い負のエネルギーを持っていると感じます。

自分のパワーが十分なときは、大した影響もありませんが、パワーダウンをしている今のような状況では驚くほど自分のエネルギーを消耗してしまいます。
時には寝込んでしまうほど消耗することもあります。

この病気になって初めて気が付いたことのひとつです。

この人と話していると自然に元気が出てくる
この人と一緒にいると何故だか疲れる

意識せずともそう感じたことがあると思います。

不平不満、誹謗中傷、あるいは自己顕示。
思わず口にしている言葉が知らず知らずのうちに相手を疲れさせているかもしれません。
そして次第に、そういういう人との関わりを断ちたいと思うようになってきます。
相手に対して否定的な感情は無くても、自分を守るために時間を共有することが難しくなってしまうのです。

自分も以前はそうだったように思います。

せっかく時間を共有するのであれば、お互いのパワー補え合えるそんな時間を過ごしたいものです。
集中力が低下しつつも、何とか読みきりました。
深く考えずに読み進めるだけなら、読書の習慣が無い方でも1時間もかからずに読み切れる内容だと思います。

このボリュームの本の中には、見た目からは計り知れないメッセージが詰め込まれていました。
1節、1節を大切に読み進める事をせざるを得ない。
何故なら、溢れ出てこようとする涙を必死に堪えなければならないから。
息子がいない今、簡単に引きこもりになってしまうので、朝食を外で取るようにしています。
体調を見ながらですが、強制的に外出をするようにしているのです。
だから安易に泣くわけにもいかず…。

多くのメッセージがある中でも意外だったのが、著者である渡辺和子氏もうつ病を患った経験があるということ。
そして彼女はその経験を通し、たくさんの事を学ぶ事ができたと言っています。
人の温かさ、自らの傲慢さ。
何かで胸を突かれた気分でした。

また、生き方、命の尊さ、様々な事について語られています。
多くの苦労をされてきた方だからこその多面的な物の見方、捉え方。

これまでの自分は、やはり何かをやり遂げるためには、自己犠牲を厭わないというスタンスで生きてきました。
だから他人にも、自分の子どもにもそれを求めていました。
でも今、こうなって改めて気がついたのは、自分を大切にできなければ、自分の子どもであっても、他人であっても大切にはできないということ。
他者と比較をしてしまうのは、自己否定をしているに過ぎないということ。

まず今ある自分を認め、愛することから始めよう。

できなくたっていいじゃない。
他に自分しかできない事が必ずあるはず。

人と自分を比較する必要なんてない。
今の自分でいいじゃない。
そんな自分を受け入れてくれる人はいるんだから。

まずは自分を認めてあげよう。

頑張ったね。
大丈夫だよ。
大好きだよ。

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