透明な水面 | 雨降る土地にうたが生きる

透明な水面


棚田の鏡の様な輝きの上に
真白な霧がかかり農村は
梅雨明けをただただ待っていた

子供たちは雨の隙間を縫って
虫捕りに夢中になり
鳥たちは羽を休め小さな生き物を追う

見慣れていたような
こころ動かす季節の変わり目

そぼ濡れた農家の屋根が
遠く見える海の白い波音を
そして子供たちの嬉々とした声を
ただただ聴いている