幻想科学映画館α SF映画大全 -6ページ目


ジェームズ・キャメロン監督の3時間近くもある大作。オンライン・ゲーム的SF。退役軍人のジェイクは、亡くなった科学者の兄の契約を引き継ぐため、惑星パンドラへと向かう。ジェイクには、契約の報酬により動かなくなった足を治すためという目的がある。パンドラでは、原住民ナヴィと、人間のDNAを掛け合わせた生物「アバター」を育成し、このアバターに人間の脳をリンクさせて、惑星での活動を行うとういう試みをしている。ジェイクの双子の兄のDNAを元にして、一体アバターが造られているため、兄の代わりに、ジェイクが、わざわざパンドラまで連れてこられたわけだが、DNAが一致するためかなんなくアバターを操作することができてしまう。

そのうち、ジェイクは、ナヴィの女性ネイティリと出会う。他でも多く指摘されているが、この辺りからどうも宮崎駿のアニメの雰囲気がでてくる。『もののけ姫』や『風の谷のナウシカ』とダブって見えてしまう。森に住む女性と仲良くなり、森の存続をかけて、人間達と戦う。というのは『もののけ姫』そのままだ。

動物や植物のデザインはどこかテレビゲームのデザイン拠りの傾向がある。とはいえ映像は非常に綺麗で、幻想的な惑星の生態に観いってしまうだろう。また、森の根がニューロンのシナプスのように、森中にネットワークを構築しているという設定は面白い。この設定は、ラストシーンに活かされることとなる。単なる自然崇拝思想ではないという意味合いもあるのかもしれない。

しかし、軍人や大佐の言動が短絡的すぎて少々、苛々してしまう。悪役がもう少しスマートならカタルシスは大きかったかもしれない。ただ、大規模な戦闘は迫力満点。原住民が参加し、森で戦う姿は『スターウォーズ EP6』のエンドアの戦いを彷彿させる。色々な映画をミックスしたような印象は受けるが、エンターテインメントとしては、十分楽しめるのではないかと思う。