幻想科学映画館α SF映画大全 -5ページ目


ティム・バートン監督作品。1968年の『猿の惑星』のリメイクにあたる。2029年、宇宙基地から物語は始まる。ポットから磁気の渦に巻き込まれた実験用の猿を捜索するため主人公レオは、無謀にも自分も一人でポットに乗り込み磁気の渦へと入ってしまう。その結果、未知の惑星へと墜落する。

前作もそうなのだが、未知の惑星でありながら、そこの猿(人間)が英語を話すのはどうもおかしい気がしてならない。その時点で、「前作であれば、ここは地球なのではないか? 地球人が関係しているのではなか?」という疑問が生じるはずだ。言葉が通じる。同じ言語を話している。というのは物凄いことだと思うのだが、その辺のリアリティがない。ちなみに今回の未知の惑星は、地球ではない。それは開始早々に明確な答えがはっきりと示されている。

また、猿の特殊メイクが猿すぎて(良いことなのか、悪いことなのか判断しづらいが)、どの俳優がどの役であるかわかりづらい。セードの父、ゼイウスは『猿の惑星』で主役を演じチャールトン・へストン。アリは、ティム・バートン映画ではお馴染みのヘレナ・ボナム=カーターであるが、出ていると言われないとわからないだろう。

一応、前作のラストの衝撃を踏襲しているのだろうけれど、今回のラストは一体、どういうことなのだろう。同じような文化、文明を築くことはまず、ありえないだろう。ラストはパラレル世界に行ったという解釈も成り立つのかもしれない。重要なポイントは、未知の惑星付近には磁気の嵐があることだ。磁気の嵐を通り過ぎることによって、未来にも過去にも行けるということだろう。したがって、過去に戻ることによって歴史の改変も行えることになる。それを、ある特定の人物はどのような方法で行ったのか。残念ながら、そこは空想に委ねるしかない。