幻惑的な未来の上海が舞台。情報管理が進み、都市部と貧困層が住む砂漠には隔たりがあり、「パペル」と呼ばれる通行許可証が必要になってくる。主人公(ティム・ロビンス)は、違法なパペルの発行を取り締まる調査員。
CODE46とは、遺伝子がある一定数、同じ人間とは性行為、出産ができないというような法規であり、やはり、この法規が重要になってくる。指の移植や、タッチパネル式のモニター、共鳴ウイルスなど、SF的な装置もでてくるが、車や街並みは、ほぼ現実となんら変わりはないので、SF映画というより、恋愛映画といっていいかもしれない。
『マイノリティ・リポート』でお馴染みのサマンサ・モートンは、ラブシーンでは陰部(モザイクあり)を露出させている。前半、淡く切ない感じで良かっただけに少し違和感を感じた。
とはいえ、遺伝子なんかではなく、環境によって事後的に人間は形成される。というような主張は面白い。何故、人間は恋をするのか? その決定要因は何か? そういうことを考えさせられる映画。生物学的な条件とは離れた文化や、理想の中にその要因はあるのではないかと感じた。
主人公が面接し、調査するという設定、未来の街をアジア圏の街並みにするとう設定は、どこか『ブレード・ランナー』を彷彿させる。