幻想科学映画館α SF映画大全 -10ページ目


平行世界を扱った作品。限られた時間のなかで、最善の選択を探す。そこに、よりよく生きるための突破口があるということを教えてくれるSF映画。

列車テロの被害者の記憶から、仮想現実・シミュレーションを作り出し、主人公がその中で犯人を探しだす、というTVゲームのような設定である。そういうシミュレーションの中で自由に行動できる、という設定は、結構、好きな人がいるのではないかと思う。その時間がいつも8分間しかないのが、本作の問題点であり、キーとなる部分。

後半の映像(時間)が止まるシーンが最高に美しい。話自体はわりと、コンパクトにまとまっているが、見ごたえは十分にある。ダンカン・ジョーンズ監督は『月に囚われた男』もそうだが、大作というより、良質な佳作を撮るのが上手いのではないかと思う。

余談だが、ロバート・J・ソウヤーの小説『さよならダイノサウルス』の中にも平行世界から電子メールが送られてくる、というモチーフがあったように思う。