大町市-若一王子神社例祭奉祝祭 | 伝統技法 祥雲(山梨仏具) ~おしごとブログ~

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-おかげさまで代々職人-お祭り山車の彫刻・修理改修工事・うるし塗り・刺繍幕・寺院仏具・お仏壇を作っています。静岡で大正後期から三代続く職人集団です。

こんにちは、祥雲です。



去る25日の日曜日に、長野県大町市へ


若一王子神社例祭奉祝祭へ行ってきました。


(★「わかいち」 ではなく 「にゃくいち」 です)




信濃大町駅です。


駅は100年の歴史があります。


戦前から続くダム工事などの電力開発事業で発展してきた町です。


写真に映っているのがお稚児さんの射手です。


お化粧をして、立派な馬に乗って町内を練り歩きます。





町内にこういう的が何ヵ所かあるので、


これを子ども用の弓と矢で射って回ります。


たまに外して、変なところに飛んでいくこともありますが


大人が大きなうちわを持っていて後ろに飛ばないように


ガードしているので安心です。





汚水のマンホールもさすが、ライチョウです。


大町は水がきれいで美味しいので、


汚水すら飲めそうな勢いですね。





こちらが大町で一番有名な大黒町舞台(=山車)


素晴らしい立川流の彫刻が入っています。





特に目を引くのが舞台前方の持ち送りです。


大きさ、勢い、技術すべて目を見張るものがあります。





龍を正面から見てみると、


少しゆがんだようになっています。


人が見る位置を考えて彫られているようです。






写真下の金具も立派です。


曲線に合わせて作られていて、金メッキかと


思いきや金箔をきちっと押してありました。





漆も被膜に厚みのある重厚感ある


マッスル仕上げになっています。





力神も後方の梶棒を支え、2つ入っています。


この筋肉と眼力が力強さを物語ります。





さて、こちらは別の舞台ですが


さすが大町、ライチョウの彫が入っています。



ライチョウはハイマツの木の中に巣をつくりますので


この木もハイマツっぽいですね。





夜になると、標高が高いからか、ぐっと暗くなります。


王子神社境内に舞台6台が入り、お囃子を奉納します。





王子神社にはとても立派な塔があり、


幻想的な雰囲気です。



歴史もあり、とても素晴らしいお祭りだと思います。


ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。




祥雲


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